旅レポ

GoProならそのまま海に飛び込める! 3wayアームや水に浮くケース、口にくわえるマウントを駆使して思いどおりの絵作りを

アクションカム「GoPro」の撮影体験会に参加した

 アクションカムの「GoPro」が開催した2泊3日の撮影体験会に参加してきた。

 舞台は沖縄県・小浜島。今回は、2022年9月に登場した「HERO11 Black」と、さまざまなマウントやアクセサリ、GoProで撮影した動画の編集やGoProの操作ができるアプリ「Quik」を使用した。水がかかりやすいマリンアクティビティでの使用感を試すことができたうえ、GoProを水に浮かせるアクセサリを使って、シュノーケリングでの水中の様子も撮影してみた。海や川での水遊びが楽しみな夏を目前に控えた今だからこそ、海辺ならではのGoProの活躍をぜひ参考にしてみてほしい。

 ここからは、実際にGoProで水辺での撮影を体験した様子をお届けする。

GoProは標準で10m防水

 GoPro HERO11 Blackは、10mまでの防水性能を備えており、防水ケースを用意しなくてもそのままマリンアクティビティを撮影できる。

 シュノーケリングなど海中に潜る撮影のほか、SUPやカヌーなど、沖の方まで進むようなアクティビティを楽しむ際、うっかりGoProを落とすと重さでどんどん沈んでいってしまう。水深によっては拾うのが困難な場合もあるため、あらかじめGoProが浮かんでくるように準備しておく必要がある。

 そこでお勧めなのが、フローティングカメラケース「Floaty」と、フローティングハンドグリップ「The Handler」だ。Floatyはオレンジ色のクッション素材でできていて、視認性が高く浮かんできたところを見つけやすい。GoProに合わせてデザインされているため、ボタンやタッチスクリーンの操作も行ないやすくなっている。

 The Handlerは水に浮くハンドグリップで、スポンジのようにやわらかくグリップしやすい仕様だ。カヌーなど水に直接入るわけではないアクティビティではアームを伸ばせる「3Way 2.0」をストラップで腕にとめ、シュノーケリングなど水中を探検する際はThe Handlerに付け替える、といった使い分けも楽しい。

Floaty

 さらにおもしろいのが、口で噛んで動ける「バイトマウント」だ。サーフィンなど、身体全体を使ってアクティブに楽しみたいときに、ジャマに感じることなく撮影できる。また、目線に近い位置からの撮影となるので、目で見た景色に近い映像を撮ることができるのもわくわくするアタッチメントだ。

バイトマウント

夕暮れのカヌーで海上をのんびり漂う

夕暮れの海でカヌーを体験

 ホテル内をひととおり散策したあとはバスで移動し、陽が傾き始めた海でカヌーを体験した。このとき使用したのは3Way 2.0で、アームを極限まで伸ばして水上の光景を撮影。GoProならではの鮮やかな色合いと超広角でダイナミックに記録すると、あとで振り返ったときに思い出や感動がそのまま蘇ってくる。

まずはカヌーの楽しみ方についてレクチャーを受ける

 ここまで撮影した動画をQuikで編集してみた。GoProを使うならお勧めしたいのが、GoProサブスクリプションだ。

 サブスク利用者限定の機能として、アプリで自宅のWi-Fiを登録しておくと、帰宅して充電している間にコンテンツをクラウドに自動アップデートしてくれる機能がある。アップロード済みのコンテンツはmicroSDカードから削除されるように設定することもできるので、わざわざ新しいメモリカードを用意して入れ替える必要もない。

 またGoProのクラウドは、撮影したそのままの画質で、容量無制限のバックアップを行なえるのが強み。これらの機能を利用するにはGoProサブスクリプションに登録する必要があるが、料金は年額6000円(初年度3000円)と、頻繁にGoPro撮影を楽しむならばお手頃な価格といえる。サブスクに加入してから本体や周辺機器を購入することで割引きを受けられたり、年1台の交換保証(要手数料)がついてきたりと、機能面以外も充実している。

 筆者がGoProを手に入れて実感したのは、なにげないお出かけにも「GoProを持っていこうかな」と考えるようになり、相棒のような気持ちが湧いてくるということだった。サブスクに登録しておくことでGoProをもっと使いたくなり、アクティビティ以外の日々の外出もより充実するのではないだろうか。

GoProで撮影した、徐々に沈んでいく太陽。動画だと波の音やカヌーを漕ぐ音もしっかり録れて、見返したときもその場所に戻ったかのような気持ちになる
カヌーで使ったアタッチメントは3Way 2.0。極限まで伸ばすことでダイナミックな画が撮れるが、それなりに重みがあるので落とさないように注意したい。ストラップで腕にしっかりとめるのがお勧め
この日の夕食では、「ティンガーラナイトディナー」を楽しんだ

GoProでシュノーケリングの海中を撮影

 翌日は星野リゾート リゾナーレ小浜島で午前中をのんびり過ごし、午後からシュノーケリングを体験しに出かけた。梅雨を控えた不安定な気候だったが、暑過ぎず過ごしやすいタイミングに恵まれ、海中での撮影をすることができた。

リゾナーレ小浜島からビーチまでの道中には沖縄らしい花々がたくさん
大きなガジュマルの木の上に海を臨めるテラスがある
ガジュマルテラスの眺めをGoProで撮影してみた
ビーチ目前にある「BOOKS&CAFE」
昼食はランチボックスの炙りソーキ

 この日は、アタッチメントとしてFloatyとThe Handlerを使用。海遊びに慣れないうちは、アクティビティに夢中でGoProにまで気が回らないかもしれないが、これらのアクセサリを用意しておけば落としてしまっても勝手に浮かんできてくれる。さらにThe Handlerのストラップを腕に止めておけば、万が一手を離してしまっても流れていかず安心だ。

 いくらスマホの防水機能や防水ケースが優秀とはいっても、安心して水の中を撮影できるものは少ないだろう。しかも、GoProはレンズもしっかりと透明な板で覆われていて、水の中に沈めた画が非常に美しいのだ。

 旅先での思い出を撮影しようとしても、“目で見たままの光景は写らない”という体験をしたことがある人は少なくないと思う。しかし、一見過剰とも感じるGoProの鮮やかさと超広角こそが、そのときの記憶を存分に引き出してくれる。

フェリーが進んでいるときの水しぶきをGoProで撮影した。タフな使い方ができるGoProだから撮れるダイナミックな光景だ
GoProなら自分が濡れていても気にせず撮影が始められる。広角で撮ると水平線が湾曲するので臨場感たっぷり
いざ海の中へ。潜ると珊瑚がすぐそこに
沖縄のエメラルドブルーの海がそのまま映し出される
この日の夕食ではみんなでテーブルを囲んでバーベキュー

海上のビアガーデンは映える! 夏のリゾナーレ小浜島で絶対に体験したい

期間限定で実施されている「絶景海上ビアガーデン」は、SNSユーザーにも人気

 ツアーの最終日、3日間で一番の晴天に恵まれ、夏の間だけ実施される「絶景海上ビアガーデン」で撮影することができた。2023年は6月1日~9月30日の期間限定で、目の前に広がる珊瑚礁の海を眺めながらビールを堪能できる。

 ホテル隣接のビーチから遠浅の海を歩いた先に、色とりどりの海上カウンター席が設置される。足を伸ばせば水面を蹴れる高さの椅子に座り、ぼんやりと海を眺めているだけでも、時間が経つのを忘れてしまいそうなロケーションだ。夏目前の今、InstagramなどのSNSでも頻繁に話題になっている。小浜島を訪れる際は、ぜひとも体験してほしい。

 ちなみに今年は、一部の開催期間限定で、新たに「ハッピーデリバリー」が実施される。南国らしい爽やかな装いのスタッフがビーチに現われると、海上カウンター席でビールを飲んでいるラッキーな人に、おかわりをサービスしてくれるそうだ。

色とりどりのカウンター席が海に浮かぶ様子は夢のような光景だった
晴れ渡る日の小浜島の海
GoProで撮影すると、波をはじめとする自然物が特にきれいに映るのがよく分かる
このあとは小浜島とお別れして石垣空港へと向かい、昼食を楽しんだ
石垣島のネタのみが使われた海鮮丼。海ぶどうまで乗っている
小浜島から石垣島へと向かうフェリーでは、GoProタイムラプスを回してみた。船を見つけたので、写真として切り出してみる
これはGoProの「ナイトエフェクト」機能を使い、チューブ型撮影用ライトを振り回すことで自分の名前を書いてみようとした図。スマホのライトでやってみたいときは、これよりも光が小さいので何度か重ね書きするとよい

 今回のツアーはここまでだが、今ではプライベートでもGoProを使いたくなり、自分でSUP体験の予約までしてしまった。家族や仲間との思い出を記録したいときはもちろん、普段のお出かけをVlog形式で撮影・編集するのも楽しい。些細な瞬間を臨場感たっぷりで残せるのが、GoProの一番の醍醐味と言えると思う。撮影したコンテンツを見返したり、SNSで共有したり、GoPro Awardsで賞金を狙ったりと、撮影後まで続く楽しみが、小さなボディに詰まっている。

編集部:大竹菜々子