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最新GoProで雪遊びを撮ってみた! Wi-Fiにつないで充電するだけでショートムービーが自動で完成って便利すぎ

アクションカム「GoPro HERO11 Black」とともにウインタースポーツを楽しんでみた

 アクションカムの「GoPro」がメディア向けに開催した体験会に参加してきた。

 9月に発売した新モデル「GoPro HERO11 Black」とアクセサリー、スマホやタブレットでGoProのコントロールと動画の自動編集などができるアプリ「Quik」の使い勝手を、長野県白馬のスキー場周辺で思いっきり試すことができた。ウインタースポーツを楽しみつつ、GoProでどんな感じで遊べるのか、これからのウィンターシーズンにぜひ参考にしてみてほしい。

長野駅に集合した。駅前に雪はまったくなく暖かい
参加者はバスに乗って移動
遠くの山並みには雪がうっすら見える
ホテルに近づくと雪が積もってきた

「ウィンタースポーツをアクションカムで楽しもう」と言われても、「いやいや、スマホ持ってるし……」と考える向きも当然あるだろう。もちろんスマホでも撮影できないことはない。しかしそこは餅は餅屋に任せた方が断然結果がよかったりする。

 実際にどこがよいのか後述するが、1つ例に取って「電源をオンにして録画を開始する(シャッターを切る)」という基本動作を見てみよう。スマホではカメラアプリを起動して(もしくはタスクを切り替えて)から画面のシャッターボタン部分をタップするという動作が必要だ。場合によっては生体認証でスクリーンロックを外してからになったりもするだろう。

 それがGoProなら、本体上部のシャッターボタンを押すだけで電源オフの状態からいきなり録画が開始される。しかも「ピピピ!」と大きめの確認音が鳴るので撮影が始まったことが確実に分かるようになっている(無音にもできる)。

 これは「QuikCapture」という機能が初期状態で有効になっているためで、もちろん無効にすることもできるのだが、分厚い手袋をしているウインタースポーツでは、チャンスを逃さないために重宝する仕組みだ。録画終了時は再びシャッターボタンを押せば、そのまま電源がオフになる。こういったアウトドアシーン向けの便利機能が、小さなボディに込められているワケだ。

「GoPro HERO11 Black」フロント側にもモニターがあり、自撮りしやすい

最新アクションカム「GoPro HERO11 Black」

 HERO11 Blackを含めたアクションカムについて簡単におさらいしておくと、手で握れてしまうほどコンパクトなサイズ感で、目の前がすべて映る広い画角の単眼レンズが付いて、パンフォーカスなのでピント合わせは不要、多少手荒く使っても問題ないタフな作りで、かつ防水構造になっているのが特徴だ。さらに、手ぶれ補正が超強力で、揺れながら進んでいくようなシーンなどでスムーズな動画が撮影できるという特徴がある。

 アクションカムというカテゴリーなので、エクストリームな動きのあるシーンの撮影を想像するかもしれないが、別に普通に目の前に広がる日常をライフログのように撮っていってもよい。小さいので威圧感がなく目立たず撮れる。旅行や散歩しながら家族やペットの日常をダラダラと撮るのも一興。そのなかで偶然撮れたオモシロ映像がSNSでバズったり、ということもあるだろう。

フロント側モニターはステータス表示にしているが撮影中のプレビューにも切り替えられる。撮影中は前面と背面で赤のタリーランプが点灯して判別しやすい
背面側は全面タッチパネルのモニターになっている。新しく初心者向けに「コントロールイージー」というお勧め設定モードが付いた。初めてでも複雑な設定で迷うことがなくなる。慣れたらプロモードを解禁しよう
上部に大きなシャッターボタンと横にモード切替と電源兼用のボタンがある。強めに押す必要がある
横のフタを開けると、交換可能で寒さに強いEnduroバッテリーとmicroSDカードにアクセスできる。カードはSanDiskなら「Extreme」以上が推奨。クラス10は当然として、UHSスピードクラス3(U3)、ビデオスピードクラス30(V30)が最低でも必要だ。非対応カードは画面に警告が出る。マウント時に使うフォールディングフィンガー(写真左の半円状のパーツ)は折りたためる

 この記事でHERO11 Blackの細かなスペックをダラダラ列挙するのはやめておくが、新しくサイズアップした1/1.9インチセンサーと10bitカラー深度の対応で、とても精細で美しい映像を得られるようになったことには触れておきたい。

 この記事内写真の多くはミラーレス一眼で撮影しているのだが、なかにはHERO11 Blackで撮った動画から切り出したものも混じっている。この程度の鑑賞サイズでは、まず差が分からないはずだ。10bitカラー深度に関しては、空などのグラデーションがなめらかで美しく感じるので違いが分かるはず。なお掲載している動画に関しては、すべてHERO11 Blackで撮った映像となっている。

 もう一点、新しく「8:7」というアスペクト比(画角)が追加されていることも述べておきたい。ほとんど正方形に近く、カメラのセンサーを最大限使った映像で記録される。

 これはなにかというと、YouTubeなどの動画に多い横に長い「16:9」でも、Instagramのストーリーズやリール、TikTokなどの縦に長い「9:16」でも、あとからどちらにも切り出せるようにするためだ。もちろんInstagramなどで正方形にするのも、デジカメの「3:2」や「4:3」するのも問題ない。

 どのSNSで使うか決めてないなら、とりあえず「8:7」で撮影しておけばOKということだ。撮ったあとに「エッ! 縦で撮ってないの!?」なんて悲しいことを言われることもなくなる、個人的にもツボな大変ありがたい機能だ。もちろん従来どおりの「16:9」と「4:3」に設定して撮影することもできる。

新しい「8:7」というアスペクト比で撮影した映像。ほぼ正方形の画角
同じ映像を横長の「16:9」で切り出した例
スマホを縦にして見る「9:16」の縦長画像に切り出した例

 今回体験で使えたのは「GoPro HERO11 Black Creator Edition」というセット。バッテリーグリップの「Volta」、風防の付いた高性能マイクとコールドシューマウント×2のほか、マイクとHDMI出力端子が付く「メディアモジュラー」、LEDライトの「ライトモジュラー」という、使いこなしていくと割と必須めのアクセサリー類が割安パッケージで提供されている。最初から揃えて購入するのにありがたいパッケージだ。

 特に「Volta」は、追加で4時間撮影できるバッテリーとBluetoothリモコンを備え、ハンドグリップで自撮りがしやすく三脚にもなるなど、便利度がかなりマシマシになるのでぜひ揃えておきたい。今回の撮影でも助けられたシーンが多く、休憩時など要所で充電しながら使えばバッテリー容量で不安になることもなかった。手持ちのモバイルバッテリーを使ってももちろん構わないのだが、撮影時間が長くなるタイムラプス撮影では三脚や防滴構造などあり安心して使える。

 なお、価格は公式サイトでHERO11 Black本体が7万8000円だが、あとで紹介する「GoProサブスクリプション」に入ってから買うと大きく割引になるので、そちらを特にお勧めしたい。もちろんシーズンごとのディスカウントがあったりするので、タイミングも重要だったりする。

「HERO11 Black Creator Edition」は「Voltaハンドグリップ」「ライトモジュラー」「メディアモジュラー」がセットになっている
バッテリーグリップ「Voltaハンドグリップ」は、小型三脚としても使える

GoProについてのレクチャーを受ける

 ホテルに到着すると、さっそくGoPro Media Relations担当の山下泰広氏からレクチャーを受ける。GoProの創業者ニック・ウッドマン氏は自身がサーファーで、カリフォルニアの海でサーフィン中の自撮りをしたいということで作り始めたという逸話が、そのまま製品に活かされているのがよく分かる。

 日本では2014年あたりのHERO4あたりで人気に火が付いた。自分もこのころ、モニターのない安価モデルを手に入れてよく遊んでいて、直感的に使えて丈夫な作りに感心したものだ。このモニターを省いたシンプルで小型のモデルは、最新世代では「GoPro HERO11 Black Mini」としてラインアップしている。

GoPro Media Relations 担当 山下泰広氏
GoProの創業者ニック・ウッドマン氏は自身がサーファー
GoProの歴史。初期のころ。最初はフィルムカメラだった
2014年ごろから日本でもブームになる
2018年ごろからはジンバルのような手ブレ補正が付く
2021年からQuikアプリが登場する
HERO11 Blackの新機能
GoProサブスクリプションの提供内容。クラウド保存や自動編集だけでなく、カメラの保証や割引販売もある(年額6000円)
広角パースペクティブの映像で表現できるのも特徴
世界中を旅するインフルエンサーの「Kei&Aya」さんご夫婦も合流

「GoProはユーザーのコミュニティが活発なのが特徴。撮って貯め込むだけでは楽しくない。とはいえ、ちょっとした編集でも動画編集は億劫になりがち。ここをアプリの自動編集で気軽にSNSでシェアできるように“End-toEndオートメーション”化して、カメラとアプリで一体になった楽しみ方を提案していきたい」(山下氏)というのが全体のコンセプトのようだ。

 その核となるのが「Quik(クイック)」というスマホアプリ。このアプリをGoProと無線もしくは有線でつなぐことでGoProをスマホからリモートコントロールでき、さらに撮影した映像を編集できる。

 編集はAIを活用し、重要と思われるシーンを自動的にチョイス、テンプレートを選んだり、欲しい映像全体の時間を選ぶだけで、著作権フリーのBGM付きでオシャレなイイ感じの短編動画を完成してくれる。

 こだわるシーンを自分なりに再編集することもできるが、ガチの動画編集ソフトとは違い、ほとんどの操作をオートでSNS向けの短編動画を作るのに特化していて、これまであったPC用の編集ソフトの提供はやめにして、こちら1本に絞っている。

Quikアプリでは接続したGoProのリモコンのように使える
さらに転送した動画で自動ハイライト編集などもできる

「アクティブな動きのあるシーンを撮ることをアクティブ・キャプチャーと呼んでいるんですが、臨場感ある映像を得るのが得意です。GoProで自分自身を撮って、仲間とシェアして活用するまで、トータルでより便利に使ってもらうために、GoProサブスクリプションを提供しています」(山下氏)とのことだが、驚くのは、GoProのクラウドを使うことで、撮影した映像をGoPro本体から直接クラウドに自動アップロードして、自動ハイライトビデオを作成するという一連の動作ができてしまうことだ。

 自宅や休憩先など5GHz帯のWi-Fiがあるところで、GoProをWi-Fiにつなぎ、ACアダプタで充電をすると開始される。もちろんGoProサブスクリプションに登録していることが条件にはなるが、自宅にWi-Fi環境があれば、帰宅後充電を開始すると、あとは放っておけば、しばらくすると自動編集の短編ムービーがQuikアプリに届くということになる。まさにオートメーションだ。

 GoProとQuikをフルで楽しみたいなら、「GoProサブスクリプション」の加入を検討することをお勧めしておきたい。Quikは無料でも使えるが、全機能を解放したり、充電時にハイライトビデオを自動で作成してくれる機能などはサブスクリプション登録が必要になる。

 大きなメリットは容量無制限でクラウドへバックアップできることと、GoPro新規購入やアクセサリー購入時にサブスクユーザー限定割引があることだろう。HERO11 Blackの場合は1万4000円引きになる(公式ストアでの購入が必須)。また、GoPro本体の交換保証もあり、年2台まで同モデルのGoProと理由を問わず交換できる。ただし、交換は無料ではなく、HERO11 Blackの場合は1万2300円($99)の手数料がかかる。なくした場合には保証は使えない。

 料金は年額6000円。月単位の契約はできないが、換算すると500円になる。これで上記サービスが受けられるのは、“GoProを使い続けるならば”だが、かなりお得だと感じる。購入時の割引ですでに元はとれてしまう。このあたり、GoProをカメラだけでなくトータルで快適に使ってもらいたいという意思を強く感じる。

 ちなみにQuikを使い始めるときにアカウント登録を求められるが、これがGoProサブスクリプション加入になると勘違いしやすいが、アカウントの登録のみは無料なので安心してほしい。登録後にサブスクリプションは別途明示的に契約することになる。iPhoneのQuikからなら、iTunesを通してApplePayで支払うことができる。

Quikで編集した動画はこんな感じ

 後編では、実際に体験したさまざまなアクティビティを撮影した映像を交えて、GoProとQuikアプリの使い勝手を紹介していく。