旅レポ

「オーパークおごせ」でグランピングしてきた。焚き火にプールと親子で楽しめるアクティビティがたくさん!!

オーパークおごせに行ってきました

 埼玉県入間郡越生町にあるグランピングやキャンプが楽しめる「ビオリゾートホテル&スパ オーパークおごせ」(埼玉県入間郡越生町上野3083-1)。豊富な種類の宿泊施設に温浴施設、プール、子供の遊び場にレストランまである便利なリゾートだ。

 もとは町の温浴施設「ゆうパークおごせ(越生町ふれあい健康センター)」だったが、2019年8月におふろcafeを展開する温泉道場が経営する施設としてリニューアルオープンした。今回はオーパークおごせでのグランピング体験を紹介する。

「空中グランピングドーム」で森を感じる滞在

オーパークおごせの中心にある本館

 オーパークおごせは山あいにある隠れ家的なリゾート型複合施設だ。広々とした緑に囲まれた敷地内に入ると駐車場がいくつかあり、利用する宿泊施設の近くにクルマを泊められるような構造になっている。

駐車場は大きく分けて3か所。宿泊施設のそばのものを使えるほか、サウナスイートキャビンなどは目の前にクルマを止められる

 オーパークおごせの宿泊施設は8種類で、このほかにキャンプ用のテントサイトがある。今回は子供の「お空に泊まる!」という一言で空中グランピングドームを選択した。

 空中グランピングドームは6×3m(直径×高さ)のドーム型のテントで、空中に浮かんでいるかのようにテラスの上に配置されている。すぐそばに自然を感じられるテントは写真映えもばっちり。大人2名、1泊2食付きで3万2800円~と値段も手ごろ。ちなみにオーパークおごせは小学生以下の宿泊料金は無料(食事つきプラン、小学生は+5000円)なので、子連れには大変ありがたい。

山肌に沿った奥の2つが空中グランピングドーム

 ちなみにドーム型テントは3つ連なっているが、一番手前はムーミンとコラボした「ムーミンスペシャルルーム」。クルマで20分程度のところにある「ムーミンバレーパーク」のオフィシャルホテルで、コラボルームもその一環だ。

 ドームの内部はテントと思えないほどの広さで、ダブルベッド2台を完備。加湿器や冷暖房も備え付けており、無料でWi-Fiが利用できる。コンセントもしっかりあるのでスマホなどの充電も問題ない。

天井の北欧風のモールがかわいい。カーテンを開けると広々とした窓から景色が楽しめる
添い寝しても余裕な広さ。サイドにそれぞれコンセントも

 室内には冷蔵庫や電子ケトルにIHコンロ、マグカップやカトラリーに調味料が揃い、簡単な調理が可能。ミールキット形式の朝食を温めて食べることができるようになっている。

朝食用のコーヒーにケトル、北欧風のマグカップと、ケースのなかに調理道具が用意されている
冷蔵庫には水や朝食が入っている。盛り付けるとこんな感じ
付属のジャケットとブランケットは寒いときに便利。靴箱の上には消毒液に室内用の虫よけも

 室内にはトイレはないが、徒歩1分に共同トイレがあるので心配いらない。また、森のなかの空中グランピングドームのみ安全上の理由から焚き火スペースは少し離れた場所にある。夕食も日帰りBBQ用のスペースを利用。多少不便だが、森に囲まれた滞在を安全に楽しむためには仕方がないと割り切れる範囲だ。

トイレと、その右にあるまき割りや簡単な調理ができるスペース
日帰りBBQ会場は雨でも安心の屋根付き

8種類の宿泊施設から好みのものを選択

 今回は宿泊しなかったが、次回はぜひ泊まってみたい!と思わされたのが「サウナスイートキャビン」。76m2と広々とした客室内は、フィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン」とコラボした内装で北欧感あふれている。15m2のウッドテラスには屋外ジャグジーにバーベキューグリル、デッキテーブルにチェア付きだ。

オープンエアのジャグジーはのんびりくつろげそう
頼めばなんと生ビールサーバーもレンタルできるゴージャスっぷり

 2か所あるベッドルームのうち1か所は屋根裏のような2階にあり、はしごのような気の階段を上ると隠れ家のように現われる仕様。見学に同行していた息子は「次はここに泊まる!」と大興奮だった。

フィンレイソンの「エレファンティ」がいいアクセントになっている

 プライベートサウナも魅力の一つ。サウナストーンにアロマ水をかけて本格的なロウリュが楽しめる。アロマはチェックイン時にお気に入りのものを選べる。

本格的な北欧サウナ
自然になじむ外観も魅力のうち

 1泊夕朝食付きで大人2名7万4800円~とラグジュアリーな料金だが、泊まる価値はある。

 一方、キャンプ感満載なのが「グランピングテント」。自然光が透過するコットンテントのなかは植物と藤の家具で彩られた優雅な空間が広がる。真横にバーベキューグリルが併設されたアウトドアリビングがあるほか、目の前には焚き火台がある。

アウトドアを楽しみつつラグジュアリーを味わうグランピングにぴったりの内装
虫よけや消火器なども揃う
コンロにバーベキュー用の網も

 このほか、トイレ・シャワールーム付きの「グランピングキャビン」、トイレ・バス付きのキャラクタールーム「ドームキャビン」を用意。気軽に滞在できるログハウスやログキャビンと、さまざまな客室を選択できるのも魅力。次回は別の部屋に泊まろうと、すっかりリピーター思考になってしまった。

コンテナを利用した「グランピングキャビン」は最大5名まで利用可能
となりの毛呂山町のキャラクター「もろ丸くん」と越生町の「うめりん」をモチーフにしたドームキャビン
10名まで泊まれるログハウス
貸切テントサイトも。春は満開の桜が楽しめる

アウトドア体験を気軽に満喫

 オーパークおごせはさまざまなアウトドアアクティビティを用意しており、有料・無料合わせるとその数16種類。今回は人気が高いという焚き火やスモア作り、ポップコーン作りを体験した。息子は焚き火に大興奮し、まき割りから火起こしまでつきっきりで、できる範囲で積極的に手伝っていた。

まき割り体験もできる焚き火。ポップコーンも作れる。少々の焦げはご愛敬

 ほかにもワインの飲み比べやジビエ肉とクラフトビールのセット、「自分で挽く朝のコーヒーキット」といった少し大人の体験から、野菜の収穫体験にピザづくり、シャボン玉など子供が喜ぶアクティビティも多い。スウェーデントーチ体験やのような北欧らしいものもある。

スモアはガスバーナーで焦げ目をつけて仕上げる
野菜の収穫体験は土日限定

 アクティビティは「アクティビティパス」を使うのがお勧め。3つセットで2980円、5つセットで4980円となっており、チェックインからチェックアウトまでの間利用できる。

ミールキットを活用したアウトドアディナー

 食事はミールキット。魚のマリネにチーズ、ハーブグリルにミネストローネ、トマトソースのパスタと華やかなもので、グランピングにはふさわしい。メニューは季節や仕入れ状況により変わる。

 ミールキット入りのケースから取り出して自分で温めたり焼いたりすれば簡単にディナーは完成する。片付けも使い終わったものをケースにしまえば終了なのでとても楽だ。

ずらっと並ぶミールキットは壮観
6月からのミールキットは「サイボク」とコラボした肉づくしのもの
焼くだけ、湯煎するだけで美味しい食事が楽しめる

 また、持ち込みも可能なのがうれしいところ。本館の売店でもパンや米、肉、ミールキットなどを販売しているので、買い足してバランスよく食事を楽しむのがおススメだ。我が家の場合、肉が不足していたためソーセージを買い足したほか、持ち込んだ飯盒でご飯を炊いて楽しんだ。

本館ではお酒やミールキット、肉などを購入可能

 なお、本館にはレストラン「MORINIWA」もあるので、プランによっては夕食を地産地消の野菜をふんだんに使ったフルコースディナーにすることも可能だ。

お風呂やプール、キッズパークも

 オーパークおごせの大きなメリットは、本館に入浴施設と温水プール、キッズパークといった子供が喜ぶ施設が揃うこと。もちろん子供以外にも楽しめるハンモックエリアやライブラリ、コワーキングスペースも揃う。ペット連れ向けには4月にドッグランエリアもオープンしている。

椅子やハンモックに座って読書を楽しむことができるほか、電源もあるのでワーケーションにも

 お風呂は温泉ではないが、岩風呂露天と檜風呂露天を月替わりで提供。星空を眺めながらゆったりつかると身も心もリラックスできそうだ。内風呂はバイブラ付きで細かい泡が気持ちいい。このほか岩盤浴コーナーまであり、さすが温泉道場といったところ。

開放感のある露天風呂。岩盤浴は女性専用コーナーも
アメニティは必要なものを取る
お風呂上がりの売店散策も楽しみの一つ

「バーデン GARDEN」は水着着用の温水プールとサウナが一体になった施設。ガラス張りの大きな窓から注ぐ日光を浴びながら日光浴もできる。カップルや家族でみんな揃って温浴が楽しめるのはうれしい。

 子供向けには浮き輪や遊具なども用意されているので、プールデビューにも最適。息子が水を怖がるので残念ながら入れなかったが、訪れたときは家族が楽しそうに遊んでいる姿が見られた。

開放感のあるバーデンGARDEN。家族全員で楽しめる

 息子がドはまりしたのがキッズパーク。広々とした室内パークには滑り台付きの複合遊具やブランコといった大型遊具から、絵本やブロックまで、子供心をくすぐるさまざまなものがセンスよく置かれている。

カラフルな遊具に北欧風の内装はインスタ映えする

 ちなみに本館はチェックアウト後も利用可能。せっかくなのでチェックアウトをすませてからお風呂やプールを楽しみ、ランチを「MORINIWA」で、という楽しみ方も可能だ。

 ニーズに合わせて多様な楽しみ方ができるオーパークおごせは、何度も訪れても楽しめそうなポテンシャルを感じさせられた。

栗本奈央子