旅レポ
モルディブ「アンサナ・ヴェラヴァル」の101のアクティビティで充実のリゾート滞在
「ANGSANA SPA」で肌が目覚めるスパ体験
2018年10月16日 00:00
「アンサナ・ヴェラヴァル(Angsana Velavaru)」滞在2日目は朝イチからアクティビティをスタート。
日の出とともに集合し6時に桟橋出発で約3時間の「Big Game Fishing」(最大4名まで600ドル、約6万7200円、1ドル=112円換算)を体験した。
朝6時集合で釣り具片手にリーフの外へ出発。「Big Game Fishing」で大物を狙う
船内はラグジュアリーな内装となっており、朝食の用意も万全。美味しさに定評のあるペイストリーを熱々のコーヒーや紅茶と一緒につまむことも。ボックスの中にはサラダやハム、チーズなどが並んでいるので一緒に味わおう。なお、体験中はいつでも食事が取れるのでしっかり目が覚めてからでも大丈夫。スタッフによるときちんと朝ごはんを食べることが船酔い防止になるとのことだ。
南ニランドゥ環礁内を40分ほど進み、メインイベントのフィッシングが開始。この日は波が高く、回り道をしつつスポットへと向かい、しばらくするとヒット! 約70cmほどのドルフィンフィッシュを1匹釣り上げることに成功した。アタリがあるとスタッフが参加者に声をかけてくれるので、希望者はリールを巻き上げるハイライトが楽しめる。
釣った魚はランチとして「アンサナ・ヴェラヴァル」内の「Kaani Restaurant」でエグゼクティブ・シェフのJesus Ordones氏が調理を担当してくれた。同シェフの手がける料理は、何を食べても美味しいとリゾート内でも大評判。明るい人柄と笑顔で食事ごとにあいさつをしてくれるなどの心遣いもうれしい。
今回はオススメの食べ方としてシンプルに、オレンジ果汁とライムを絞ってマリネ風に。ベジタブルカービングも添えて華やかに。味わいは想像以上にフルーティながらドルフィンフィッシュの旨味を前面に押し出す印象。ライムの酸味で、アルコールがどんどん進む。そのままでもよいが、醤油との相性も抜群だった。
また、2品目のグリルドフィッシュも肉厚&ふわっふわの身でご飯が進む。用意されたライスもペロリ。ほどよいジューシーさが楽しめ大満足だった。なお、大人5人でも満腹になるほどの量だったため、釣り過ぎない、適量で釣りを終了することも大事と食育的な学びもあった。
フィッシングがひと段落つき、続いて「Local Island Tour」(40ドル、約4480円)へ。ツアーではリゾートからほど近いMeedhooまたはBandidhooのどちらかへと訪れるが、今回はBandidhooへ。リゾートスタッフになじみ深い島ということで、モルディブの文化について、地元のモスクの作りなど、参加者を案内しながら解説してくれる。
火曜日、木曜日の14時~15時30分に開催されるが、参加する場合は文化を尊重し肩出しのない体をカバーする服装が必須となっている。
ツアーでは400年以上も前に建てられたモスクも紹介。外観は修復されているため新しく見えるが中は木造のままで当時の面影が残っている。男性専用のモスクとなっており、内装はモルディブの伝統的な様式でデザイン。暑い日中でも比較的涼しく、静かな空間となっていた。また、散策中にはRihaakuruと呼ばれる、モルディブならではの保存食を作る過程も見学できた。
マグロの身ではなく骨を大鍋で1~3日間じっくりと煮込んで作るペーストでモルディブの食事では欠かせない。
また、「アンサナ・ヴェラヴァル」のヴィラの屋根に使われているヤシの葉も紹介。しっかり乾燥させると強度が増し、編むことで屋根や仕切りに使えるとのことだ。
さらにサンゴを使った外壁も。現在は保全のため使用が禁止されているが、モルディブではサンゴが貴重な建材であったことを物語っている。
ツアー後はそのままシュノーケリングスポットのUdhoo周辺へ。リゾートからほど近く多くの魚が見られるお勧めの場所だ。準備を整えて海へダイブし、アウトリーフからドロップオフへと向かう。かなり深い場所から入るので不安な場合はライフベストを忘れずに。
泳ぐこと数分でドロップオフへ到着し、グラスフィッシュの群れの間をすり抜け、インリーフ側へ。ドロップオフの際には大きなエビやウツボが顔を覗かせている。
こちらにもモルディブ・アネモネフィッシュの家族が。イソギンチャクの紫色もはっきりしておりブルーに映える。ハウスリーフが長いため次々と魚たちが現われ、海の住人になったような40分が過ごせた。
なお、長時間の船旅のため船酔い防止キットも船内に用意。酔い止め防止バンドやモルディブならではのビートルナッツとビートルリーフも。ビートルナッツとビートルリーフは、両方いっぺんに口の中に入れ2分ほどしっかり噛む。噛み応えがなかなかあり固めだが、慣れると平気。苦味が広がってきてもガマン。飲み込まず出せば完了。すぐに気分がスッキリする。
日にさらされた肌をリフレッシュ。「ANGSANA SPA」で静かなときを過ごす
各種アクティビティを楽しんだあとは、静かに体を休ませてあげることが大切。「Big Game Fishing」後に「ANGSANA SPA」へと向かった。
スパに入るとウェルカムドリンクとしてハイビスカスを使ったローゼルティーでお出迎え。ビタミンCが豊富で体を活性化させてくれると説明も。日本語表記もある問診票に記入しながらメニューを選ぶことに。
今回はボディマッサージのメニューから定番の「ANGSANA」の60分コース(100ドル、約1万1200円)。一番リラックスできるとのことでミディアムをチョイスした。
今回担当してくれるのは、同スパで4年目のPooklook氏。笑顔がチャーミングで硬くなった体を柔らかなマッサージでほぐしてくれた。スパトリートメントルームは屋外の一軒家タイプ。扉を開けると静かで開放的な空間が広がっている。入室前はまずは足のお清めから。室内にサロンと替えの下着が用意されているので着替えたら鐘を鳴らしセラピストに合図する。
スパはフット・ワイプからスタート。続いてはイランイランから抽出されたオイルにスウィートバジルを使ったユーフォリアオイルで体全体をマッサージ。体の中の気をゆっくりと高めてくれる。背中、お腹まわり、腕、足とまんべんなくマッサージ。ヘッドマッサージもプラスされ、心地よさで思わずウトウトしてしまうほど幸せな時間が流れる。木々のざわめきと鳥たちの声を聞きながら過ごし気が付くと60分が過ぎている。施術後はハチミツとジンジャー、キューカンバーを使ったハーブティーでクールダウン。カットフルーツもほおばってほっとひといき。30分間ゆったり過ごし再び受付へ。セラピストにチップを渡すこともお忘れなく。
滞在最終日の夜はロマンティックディナー。月明かりに照らされながらビーチでスペシャルダイニング
最終日の夜は、ハネムーナーや記念日をお祝いするカップル、ファミリーに人気の「Private Beach BBQ Dinner」を体験。「Maldivian Beach」(280ドル、約3万1360円)のメニューをオーダーした。ディナー開始は19時から。ちょうど満月だったこともあり通常よりも月明かりがまぶしく影ができるほど。水面に映る月を眺めながら、まずはソファエリアでシャンパン片手に乾杯。シャンパンと一緒にカナッペも。「Parma Ham and Honey Melon」「Smoked Salmon on Crispy Baguette with Cream Cheese and Caper」など数種類。
準備が整うとテーブルに案内。まさにお祝いにふさわしいテーブルセッテイングと周囲のデコレーションにびっくり。静かに席に着きまずは美味しさに定評のある「House baked Bread Rolls Selection」と前菜のサラダ。ここからがモルディブ産シーフードがたっぷり味わえるコースが続く。「Thinly Sliced Carpaccio of Smoked Marlin, Sauteed Marinated Baby Octopus, Tiger Prawns Sea Bass and Mussel served with Cocktail Sauce, Kopi Fai and Salad Leaf」は爽やかな味わいで気が付くと完食するほどの美味しさだ。
メインのBBQはSeafood Plateとして提供。お皿からはみだすほど大きなモルディブ産ロブスターにイエローフィンツナ、車エビ。さらにカラマリにライムがガーリックトーストと一緒に運ばれてくる。ボリュームに一瞬驚くが、味付けもパーフェクトでモリモリと味わえる。
デザートは「Chocolate Brownie with Tropical Fruit」。ストロベリーやスイカフレッシュさとチョコレートの濃厚さの相性のよいスイーツだった。ロマンティックな雰囲気ながら、食事が始まるとその美味しさに誰もが夢中に。カップルやファミリーだけでなく女性同士でも十分楽しめるスペシャルディナーと実感した。
なお、ディナーのあとはビーチ周辺で火曜日と土曜日に開催されている「Beach Party」や毎週金曜日に「Kuredi Bar」で行なわれる「Maldivian Traditional Bodu Beru Show」を見ながらお酒片手にダンスを楽しむのがお勧め。どちらも宿泊者参加型のため積極的に一緒にダンスをしてはいかがだろう。
自慢のハウスリーフで魚たちと戯れよう。ランチはモルディブらしさ全開の旨辛カリーに舌鼓
「アンサナ・ヴェラヴァル」では「101のアクティビティ」を用意している。冒頭で紹介した有料の「Big Game Fishing」や「Local Island Tour」のほかにも滞在者に無料で提供しているものも。
そのなかでも必ず体験しておきたいのが「House Reef Snorkelling」だ。毎日11時から12時15分に行なわれるが参加にはテストの受講が必須。8時30分から10時30分。14時から16時の間にテストが行なわれるので、前日に受けておくのもよい。
無事テストの合格したら「DIVE CENTRE」にてフィン、マスクとシュノーケルの貸し出しを行ない出発まで待機。モルディブの伝統船ドーニーが迎えにきたら出発の合図だ。
2~3分ほどでリゾート周辺のポイントに到着し、約40分間かけてハウスリーフをじっくりと観察することに。想像以上に浅い場所もあるので触れないように慎重に泳ぎながらドロップオフへ。吸い込まれそうなほど美しい青に言葉を失う。魚群も濃く、常にまわりを魚たちがスッと抜けていく印象。ドロップオフの奥まで魚たちが優雅に泳ぐ姿が観察でき、時間がいくらあっても足りない。
ここではアカモンガラが群れをなしてスイスイ。またオニハタタテダイやツノダシなども多く見ることができた。気付くと近いところにウツボがにゅっと出て来ていたりと彼らのリラックスした姿を楽しむことも。ドロップオフのダイナミックさとそこに住む魚たちの自然の姿を感じられるポイントだと実感。40分かけて400mほど泳ぎきった。
ちょうど陸に上がるころにはランチタイムに。「Kuredi Bar」でモルディブならではの1皿を味わうことにした。選んだのは「Caesar Salada」(24ドル、約2688円)。メインがメニューに唐辛子マークが付いていた「Maldivian Fish Curry」(26ドル、約2912円)。デザートに「Maldivian Banana Split」(18ドル、約2016円)。
モルディブで日々愛されているカレーということで、かなりの辛さながら旨味がじわっとあふれ出す初めて出会う美味しさ。地元民は追い唐辛子をするのが普通と教えてもらった。近海で揚がったシーフードもたっぷり。マンゴーチャツネもお好みで加えて味にさらに深みを出すことができる。バスマティライスとともにパパダムで食感もプラス。
「Maldivian Banana Split」も濃い甘みで運動をしたあとには最高の味わいだった。キャラメリゼされたバナナの焦げ加減も絶妙で、冷たいアイスとの相性も二重丸。