旅レポ

「アマリ・ハヴォダ・モルディブ(Amari Havodda Maldives)」の好みのヴィラで至福ステイ

夢のような美しさが出迎える。ハウスリーフに囲まれた楽園へようこそ!

まさにフォトジェニックな1枚が手に入る「アマリ・ハヴォダ・モルディブ(Amari Havodda Maldives)」の桟橋

 世界中からハネムーナーが訪れるモルディブ。美しい海と手付かずの自然に囲まれたリゾートへ、一生に一度は訪れたいと多くの旅行者が憧れるデスティネーションだ。

 日本からはシンガポールやスリランカを経由するのが一般的で、経由地での1泊やモルディヴ到着後に空港周辺で1泊してからリゾートへ向かうプランが多い。

 しかし、2016年2月にオープンした「アマリ・ハヴォダ・モルディブ(Amari Havodda Maldives)」は、モルディブで唯一、到着日の深夜にそのままリゾートへ向かう「ダイレクトイン」プランを採用する。到着日の1泊目がリーズナブルになるうえ、乗り継ぎに失敗してもリゾート側がホテルの手配をしてくれる。リゾートに初日から宿泊できるだけでなく、安心も手に入るプランなのだ。

 今回実際に体験(前回記事「何度でも行きたい モルディブ極上旅。飛行機を乗り継ぎリゾートの玄関口・マレヘ“ダイレクトイン”」)し、現地時刻の1時ごろにチェックイン。ウェルカムドリンクをロビーでいただき、軽食をヴィラで頬張り就寝。

 そして翌朝、目の前に広がる絶景に驚いた。深夜到着のため周囲は闇に包まれており、海の色彩は透明度は分かれど美しさは判別できない状態。だからこそ翌朝、カーテンを開けたときの感動はひとしお。ベールに包まれていた美しさが目の前に! その至福の瞬間は深夜到着だからこそといえるだろう。

「アマリ・ハヴォダ・モルディブ」のメインマーキー
桟橋に到着し、開放的な雰囲気のロビーへと進んでいく
ロビーエリアはソファが多めにあるので、休憩にぴったり
レストラン予約や各種相談はレセプションのスタッフまで
深夜に船着場から移動に使ったスピードボード

 宿泊した「水上ヴィラ」(77m2)は全120客室のうち58室あるメインの部屋。ターコイズブルーの海を望むデッキからそのままハウスリーフへとエントリーできるのが特徴だ。

 水上の名のとおり、常に心地よい波の音を聞きながらハンモックでのんびり。半屋外のバスルームで、湯船に入ったりシャワーを浴びたりしながら間近に海が感じられるスペシャルルームとなっている。もちろんデッキ下の水中には昼夜関係なくハウスリーフの住人が遊びに来たりと微笑ましい。

 ヴィラは基本戸建てとなっているのでプライベート感もしっかり。美しい海を目の前に、忘れられない時間が過ごせるのだ。

「水上ヴィラ」は桟橋を渡ってそれぞれの部屋へと徒歩で向かうシステム
戸建てとなっているので、自分の家のような安心感もある
ベッドルーム全景。センサーで人を感知して適温にする室内システムを採用
到着時には草花でキングサイズのベッド上にアートとメッセージが描かれていた

 半屋外型のバスルームはシャワーとトイレ。バスタブに洗面台2か所を併設。同時に海から上がったあとのために水のシャワーエリアも。アメニティ類は一式揃っており、歯ブラシセットに綿棒、シェーバーやシャワーキャップなどが、ハンドタオルやソープとともに設置されている。

洗面所が2か所に、奥には海から上がったときに使える水オンリーのシャワーを設置
体がすっぽりと包まれる大きめのバスタブ
ハンドタオルとアメニティーボックス一式
ボックスの中には歯ブラシセットや綿棒などが入っている

 シャンプーやボディーソープなどは「urban skincare co.」製品を使用。強い日差しや海などで紫外線にさらされた髪や肌に有効な成分がたっぷり。ボトルは分解プロセスを促進するプラスチックを使うなどエコフレンドリー。

清潔感のあるシャワールーム。すぐにお湯になり、温度調節もラク
トイレも広めでリラックスできる作り
ヘアケアやボディ関連は「urban skincare co.」で統一

 クローゼットは2か所。スーツケースの洋服を全部出しても余裕のサイズ。バスローブやスリッパ、ビーチタオルが2枚に救命道具も用意。金庫やスコール時に使える長傘も。棚の中にはドライヤーが入っている。

シンプルで広々なクローゼット
片側にはバスローブやビーチタオルなどが用意されている
棚の中にはドライヤーを完備
ふわふわで履き心地のよいスリッパ

 クローゼットの向かい側にはウェルカムフルーツやチョコレート、ミネラルウォーターなどを用意。デスク下にはミニバーも。枕元にはユニバーサル仕様の電源が左右に。スイッチ類もまとまっており使い勝手のよいレイアウト。窓際には40インチTVとチェアも設置されている。

フレッシュなウェルカムフルーツとボトル入りのミネラルウォーター
紅茶やコーヒーの種類も豊富。小さめのポットも用意されている
スナックなども有料で楽しめる
ミニバーにはチョコレートやジュースなどが入っていた
ベッドで寝そべりながら40インチのテレビ鑑賞が楽しめる
ちょっとした作業で重宝するデスクとチェアも
枕元の電源も集約されており使いやすい
温度調節やスイッチ類も玄関側に集めてある

 続いてはデッキへ。大きめのソファとともにハンモックが設置されており、思い思いの時間が過ごせる仕様だ。デッキからそのまま海へエントリーできるように階段も。目の前に圧倒的な美しさでたたずむ海はいつまでも眺めていられる。何もせずにのんびり、贅沢な時間を過ごすには最適。

2人でも余裕のソファ
ハンモックは海側に少し出るデザインとなっている
デッキからそのまま海へシュノーケリングへ出かけることも可能
ベッドから見たデッキの様子

「水上ヴィラ」を含め全7種類のヴィラで理想の滞在が追求できるのも「アマリ・ハヴォダ・モルディブ」のポイント。2室限定の「プール付き水上スウィート」(153m2)はハネムーナーに人気。

 部屋の広さもあるうえに、インフィニティプールが楽しめる。さらに目の前がハウスリーフとなっており、ほかの部屋に比べ圧倒的にシュノーケルを楽しみやすいのだ。見学中も大きなサメがごあいさつに来たりと最高のロケーションを証明してくれた。

「プール付き水上スウィート」(153m2
ベッドルームも天蓋付きでドリーミー
デッキにはインフィニティプール&ハウスリーフが真下に
「プール付き水上ヴィラ」の外観。「水上ヴィラ」に比べ一回り大きい

 2~3週間の長期滞在で人気の「プライベートプールヴィラ」(121m2)は、目の前に広がるビーチとともに、隠れ家的なガーデンサイドのプールの両方が楽しめる。ソファベッドがあるためファミリー層にも人気だ。

 また、プールなしで同じレイアウトの「ビーチヴィラ」(95m2)やサンセットが楽しめる「サンセットビーチヴィラ」(95m2)なども用意。水上、ビーチ直結、サンセットと目的別に部屋を決めればさらに滞在が充実するはず。

「プライベートプールヴィラ」(121m2
デッキからそのままビーチへ。そして泳ぐことができる
ガーデン側には秘密のプールも。肌見せに抵抗がある場合はこちらを

オールインクルーシブで快適にリゾートステイ

 多くのリゾートが、食事やアルコールを注文するごとに部屋付けするシステムではなく、オールインクルーシブのシステムを採用し始めている。「アマリ・ハヴォダ・モルディブ」でも、食事やソフトドリンク、滞在中1回のガイド付きシュノーケリングツアーと道具のレンタル、乗り継ぎ時のターミナルラウンジの利用などを含む「フルボード」のほか、バーでの一部アルコール類が楽しめる「オールインクルーシブ」、クッキングクラスや60分のスパまでが付いた「プレミアムオールインクルーシブ」などを用意している。

 すべてのプランで共通して含まれる「アマヤフードギャラリー」での朝食・夕食・ディナーも滞在では重要な部分を占める。実際に味わってみたところ、朝食はフルーツやシリアルを始め、モルディブ朝ごはんの定番マスフニとロシが並ぶなど発見もいっぱい。ブレッド類も充実しており、シェフによるアツアツの卵料理と一緒に頬張れば朝からパワーがみなぎる。

「水上ヴィラ」から徒歩約1分ほどに位置する「アマヤフードギャラリー」
中央にはライブキッチンがあり新鮮な食材をその場で料理してくれる
朝食時はオムレツなど卵料理を提供
モルディブ料理の定番ロシとマスフニも発見。ツナの旨味+ピリ辛がクセになる
ブレッド類の美味しさもピカイチ
スムージーとともにオムレツなどをチョイス

 ランチタイムは新鮮な海の幸をメインにした料理がたっぷり。ムール貝にレモンバターソースをたっぷりかけて頬張ったり、カルパッチョ風の刺身をお酒と一緒に味わったりも。もちろんフリッター系もあるので、ご安心を。

ランチは近海で獲れたフレッシュな魚料理がメイン
お刺身類やお酒のつまみにも最高の品々が並んでいる
フリッターなど揚げ物も発見

 ディナータイムは、ライブキッチンでの豪快な料理風景を眺めながらお肉メインの料理に舌鼓。ターキーステーキやラムチョップを始めとするパワー系メニューが充実。アジアの定番パパダムなどや、モルディブでは手に入りにくいと言われる野菜がたっぷりのサラダ類も。

夜はロブスターなどを量り売りで希望に沿ってライブキッチンで料理してくれる
ラムチョップやターキーなどお肉類がディナーで登場
モルディブではなかなかお目にかかれないサラダ類も種類豊富

自慢のハウスリーフを30分かけて見学。無料のシュノーケリングツアーで魚になろう

 リゾート宿泊者が滞在中1回参加できる「Guided House Reef Snorkeling Tour」も必ず体験しておきたいアクティビティ。フィンとシュノーケル&マスクは無料で貸し出し。ライフベストは1日5ドル(約560円/税別、1ドル=約112円換算)での貸し出しだが、ツアー参加中は無料だ。

 参加資格はきちんと泳げること。ガイドのあとを追って自分自身でドロップオフに向かうのでシュノーケル初心者にとってはややスパルタ。安全のためガイドの判断で陸に帰されることもある。とはいえ、だからこそ度胸と自信が付くとも言える。

 集合場所は「Dive Centre」。朝9時からスタートするのでそれまでに準備を整えておこう。参加前日にシュノーケリング用具一式をレンタルしておくのも忘れずに。

「Dive Centre」では海に関するアクティビティを数多く揃える
ハウスリーフへの安全な行き方をボードで確認できる
レンタルする前の契約書もじっくり読んでおこう
レンタルしたフィンとマスク一式を装着していざ海へ
海の中が見えるグラスボトムカヤックがスタンバイ
ジェットスキーも停泊。「Service Dive Jetty」からシュノーケリングへ出発する

 ビーチで再度注意事項を確認して、ガイドを目印に全員でハウスリーフへ出発。海岸線は若干濁っているが次第に透明度が増し、魚の数も増えてくる。そして美しいリーフが姿を現わし始める。ハウスリーフ見学中はフィンがサンゴに当たったり、自分自身も触れないように細心の注意を!

 ゆったりと泳いでガイドから離れすぎるとすかさず合図が送られるので、周囲も見ながらシュノーケリングを楽しもう。近くで珍しい海の仲間たちがいると声をかけてくれるのもありがたい。

 今回はモルディブ・アネモネフィッシュをはじめ、パウダーブルーサージョンフィッシュにムスジコショウダイをはじめ、さまざまな海の仲間たちに会うことができた。さらにビーチに上がる直前にウミガメのごあいさつも。30分ながら濃厚なハウスリーフでの出会いが経験でき大満足。なお、シュノーケリングのセットは滞在最終日前日17時までに返却が必要だ。

ドロップオフをスイスイ泳ぎながら美しいハウスリーフを鑑賞&住人の魚たちにごあいさつ
大きなテーブルサンゴ下のセンジュイソギンチャクに住むモルディブ・アネモネフィッシュに遭遇
モルディブ・アネモネフィッシュは下のヒレが黒いのが特徴なので見分けがつきやすい
ドットとストライプがおしゃれなムスジコショウダイ
最後の最後にウミガメにごあいさつ。ひとかきでグンッと進みながら泳ぐ姿を間近で見て感動

夕日を見ながら1日の終わりに乾杯! 「イルバー」でロマンティックなひとときを

 ハウスリーフで一泳ぎし、部屋でのんびり、または各種アクティビティを楽しんだあとはサンセットタイムに「イルバー」へと向かおう。17~19時限定のバーで、こちらにもオールインクルーシブメニューを用意。カクテルなども含まれるのでアルコール片手に沈む夕日を楽しんで見てはいかが?

お散歩していると突如海側に「イルバー」の看板が現われる
各バーにオールインクルーシブメニューが用意されているので安心
夕日を見ながらドリンク片手に乾杯!
カップルにはぴったりのロマンティックな雰囲気

バーテンダー気分でシェイク! 「タリバー」でカクテルクラスを体験

 マリンスポーツとともに、屋外アクティビティがじっくり楽しめるのもリゾート滞在の面白さ。今回は「カクテルクラス」(1人20ドル:約2240円/税別)に参加。水曜日を除く毎日16~17時に開催されている。

「カクテルクラス」は星を意味する「タリバー」で開催
目の前にはインフィニティープールが広がる
夜には星空をイメージしたライトアップ

 クラスでは定番の「カイピリーニャ」「ダイキリ」「テキーラ・サンライズ」。そして「チャイナブルー」をアレンジしたオリジナルの「ジャパニーズ・ブルー」を作ることに。最初にバーテンダーのFEBIN氏が分量を口頭で伝えながら手早くお手本を作ってくれる。

レモンにライム、オレンジなどのデコレーション用のフルーツたちもスタンバイ
FEBIN氏が笑顔で美味しく作るコツを伝授

 次に参加者が1人ずつカウンターのなかに招かれ、バーテンダーさながらにカクテルを生み出していく。クラッシュした氷? それとも通常の氷? 入れるお酒の種類はどれ? 分量は? と目の前に並んだボトルと格闘しながら1杯を生み出していく体験はなかなかできないもの。無事完成したら味見をしてから乾杯! ビーチの砂が敷かれたバー側に移動してお手製の一杯を楽しもう。

まずは基本の「カイピリーニャ」から
「ダイキリ」はストロベリー風味に仕上げた
夕日を見ながら飲めるように「テキーラ・サンライズ」も
「ジャパニーズ・ブルー」も特別にオーダー

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。