旅レポ
水上飛行機で空からのモルディブを堪能。「アンサナ・ヴェラヴァル(Angsana Velavaru)」にステイ
2018年10月15日 12:00
「真珠の首飾り」と呼ばれる美しい26の自然環礁と1200の島々で成り立つモルディブ。世界中のハネムーナーが最高の体験を求めにやってくるデスティネーションだ。
近年ではファミリーや感度の高い女性らの旅行先としても人気だ。日本からは直行便の就航はなく、シンガポールやスリランカをはじめアジア各国での乗り継ぎが必要。約20時間近い長旅になるが、時間をかけて訪れたからこそ味わえる景色が目の前に広がる。
インフィニティプールにつかっての~んびり。何もしない贅沢が体感できる至極のリゾートへ
今回はヴェラナ国際空港から水上機で約144km。南ニランドゥ環礁に位置するファイブスターリゾート「アンサナ・ヴェラヴァル(Angsana Velavaru)」へ。ヴェラナ国際空港から「Trans Maldivian Airways」を使い、リゾートまで約40分ほどのフライトだ。国際線のアライバルゲートを出たすぐ目の前のチェックインカウンターで、預ける荷物と手荷物を計測。チケット発券後にバスでアンサナとバンヤンツリー(Banyan Tree)のラウンジへと移動する。
ラウンジは冷房が効いており、ドリンクを各種用意。洗面所のアメニティも「アンサナ」ブランドで、シャワーなども浴びることができる。リゾートへ向かう利用者が揃い次第の出発。そのため時間が若干早まる場合も。今回は17時発の最終便で、3時間ほど滞在することに。その間リゾートのチェックインをはじめとする各種説明なども受け、気が付くと搭乗時間。再びバスでターミナルAへと向かった。
ターミナルAに到着し、しばらくして搭乗時刻に。今回利用するのは「DHC-6 Twin Otter 300 Floatplane」。座席配列は1-2で15名乗り。搭乗時は機長たちが出迎えてくれる。今回は先頭のシートを利用したため操縦席はまさに目の前。リゾートでは多くの人が裸足で過ごすだけあり、機長たちも裸足。すでにバケーションが始まっている気分だ。
定刻どおり17時に最終便が出発。目視での飛行のため夜間の運航は難しく、この時間がラスト。夕焼けに染まる海と島々を眺めながらあっという間に海上の発着場所に到着。スピードボートも同時に迎えに来ており、すぐにリゾートへと移動できる形となっていた。
水上に佇むヴィラがだんだんと近くに。そしてモルディブの伝統的な楽器Bodu Beruの音色とともにスタッフが出迎えてくれる。到着と同時に桟橋を通り「Azzurro Restaurant&Bar」にてチェックインを再び行なう。ここではウェルカムシャーベットとひんやり心地よいおしぼりでクールダウン。サンセットを眺めながらゆったりしたあと、宿泊するヴィラへと向かった。
独立型水上ヴィラでくつろぎのときを。朝は「Floating Breakfast」を楽しんで
「アンサナ・ヴェラヴァル」は本島から約1kmほど離れた専用の水上エリアに佇むヴィラが特徴。今回宿泊した「IN-OCEAN SUNRISE POOL VILLA WITH SALA」(232m2)は、2階建てのまさに一軒家な雰囲気だ。プライベートデッキには21m2のインフィニティプールも完備し、デッキ先のベッドに寝転べばインド洋の美しい景色がさらに近くに感じられる。もちろんそのままハウスリーフへとエントリー可能だ。さらにハンモックに寝転んで波の音を楽しみながら眠りに落ちる至福の瞬間も味わえる。2階部分にはBBQ施設にテーブル、日光浴用チェアも。
室内にはキングサイズのベッドにバスタブにつかりながらラグーンを見渡せるバスエリアも。大きめのオープンタイプのクローゼットにはアンサナデザインのバスローブにポーチ入りのアメニティ各種。無料のボトル入りウォーターを配置。洗面台周辺にはファンも多いボディローションなどが設置されている。トイレはTOTO製。シャワーは天井とハンドタイプ。サイドにヘアケア製品とボディソープを用意。
リビングルームにはゆったり大きめのソファにテレビ。そしてバーカウンターには各種アルコール。冷蔵庫内にはソフトドリンクにエナジードリンク、アルコール類が揃っている。なお、無料のコーヒーやDilmahの紅茶。電気ケトルなどもウォーターボトルとともに並ぶ。
なお、2ベッドルームの「IN-OCEAN SANCTUARY POOL VILLA」(287m2)にはマスターベッドルームのほかにセカンドベッドルームも。ファミリーで宿泊するには広さも十分。27m2のインフィニティプールも併設。もちろん2階部分にはBBQスペースなどを完備。さらには屋上や部屋の正面から部分から、サンゴを植樹して形作られたアンサナロゴを楽しむことができる。
さらに「IN-OCEAN SANCTUARY POOL VILLA」や「IN-OCEAN SUNRISE POOL VILLA WITH SALA」では「Floating Breakfast」(2名70ドル、約7840円、1ドル=約112円換算)が味わえる。予約が必須となっており、部屋に設置されたオーダー表に記入し内線で注文しよう。
シリアルから始まりフルーツ、ヨーグルト。ベーカリーバスケットにパンケーキやベーコンなどの温かい料理。さらにチーズプレートなどの冷たい料理。卵の焼き加減やボイル具合。さらにはスクランブルエッグまたはオートミール。そして紅茶やコーヒーにフレッシュジュースなど、希望に沿ってリストにチェックしていくだけと簡単。配達時間のリクエストも忘れずに。
今回はフルーツの盛り合わせにハム&チーズプレート。目玉焼きとベーカリーバスケットにマンゴージュースとサラダなどをオーダー。写真は1人分で、ちょうどよいボリューム感で完食。
インフィニティプールに浮かべたて、朝の気持ちよい空気のなかで食べる朝食はまさに至福のとき。もちろんハンモックで横になりながらフルーツをつまむのもよし。朝から極楽気分が味わえるのは間違いない。
メインアイランドの隠れ家的ヴィラも◎。鳥のさえずりと波の音で朝が始まる
今回の滞在ではメインアイランド側のビーチ沿いのヴィラも体験。ヤシの木が茂るなか点在する隠れ家的ヴィラが5カテゴリーあり、静かにホリデーが過ごせると海上のヴィラととともに人気が高い。また、バーやレストランも併設するため、1時間ごとのスピードボード最終運航時間を気にせずにナイトタイムがエンジョイできる。
メインアイランドのレセプションエリアはビーチと続いており、サンドアートが美しい。心地よい風が吹き抜けてリラックスができる場所だ。「アンサナ・ギャラリー(Angsana Gallery)」ではモルディブの伝統工芸品とともに「アンサナ・スパ(Angsana SPA)」のオリジナルアイテムなども販売。部屋に設置してあるシャンプーやコンディショナー関連も人気とのこと。
今回利用した「BEACHFRONT JET POOL VILLA」(88m2)はその名前のとおりにジェットプールが屋外に設置されている部屋。ビーチフロントでもあるため、部屋からそのまま海へ向かうことも。部屋を間違えないように番号表示もあるのでご安心を。
ジェットプール側にはトイレとシャワールーム。タイル張りの洗面台もコンパクトでキュート。キングサイズのベッドはふかふかで寝心地も抜群。奥にソファもあるので、のんびり本を読んだりすることも。入り口横のテーブル台には無料のコーヒーと紅茶に電子ケトル。そしてリラックス効果抜群のアロマも用意。
構造的にはほぼ一緒ながらガーデン側でプライベートプールが楽しめる「DELUXE BEACHFRONT POOL VILLA」(207m2)も用意。時間によってプール側がやや日陰になるので直接日光が当たらず水遊びが楽しめるのもうれしい部分。
また2棟1組の「VELAVARU VILLA」(323m2)も人気。こちらはベッドルームとリビングルームが別の棟で行き来する形となる。
GMのMario Piazza氏に日本人観光客に向けての施策と「アンサナ・ヴェラヴァル」のトップポイントを聞いた
滞在中、ゼネラル・マネージャーのMario Piazza氏に話を伺うことができた。「アンサナ・ヴェラヴァル」の名前の由来から環境への取り組み、さらに日本からのゲストに対する思いや、リゾートのトップポイントを聞いた。
「まずはアンサナ・ヴェラヴァルの名前の由来から。ヴァラヴェル(Velavaru)はモルディブの言語であるディベヒ語でタートル・アイランドを意味しています。実際にウミガメが訪れるシーズンはビーチの立ち入りを禁止し、細心の注意を払いながら保護に取り組んでいます。それほど豊かな海が身近にあると言えるでしょう。
リゾートを囲むハウスリーフも素晴らしい。乾季には透明度も高くなり、マリンアクティビティには最適です。まさにモルディブ随一のシュノーケル&ダイビングポイントです。島の周囲は30~40mほどの深さのドロップオフが囲んでおり、魚影が濃いのも特徴。多くのイルカと出会うこともできます。また、リゾートを訪れる際に水上機に乗ることでモルディブに関するすべてが目で見て理解できることもポイントです。通常ならば遊覧飛行などで都市とサンゴ礁を上空から別途アクティビティとして楽しみますが、リゾートへの移動だけで、それがかないます」と話してくれた。
続いて環境に対する取り組みについても。「リゾート内には海洋生物学者がおり、環境保全チームとともに活動を行なっています。サンゴ礁のガーデンを作り、育て、植樹を行なう取り組みも重要です。実際にリゾートで提供する101のアクティビティでも保全・学習をテーマにしたラインアップを用意し、植樹体験も可能です。プラスして水の濾過・浄化システムを採用。海水を利用し、リサイクルし、海に戻すことに努めています」と語った。
なお、日本からのゲストに対しては日本語での対応が可能なようにスタッフの増員を検討していると話してくれた。「リゾートには世界中からのゲストをお迎えするために多言語を話すスタッフたちが常駐しています。日本市場は我々にとって非常に重要ですので、常に文化を学びニーズに応えていきたいと考えてます」と話してくれた。