旅レポ
団らんしながら旅の作戦を一緒に練ろう。「星野リゾート OMO7 旭川」で北海道の魅力を発見!
地元スタッフ約9割の都市観光ホテルでステイ・食・街歩きの楽しさを満喫
2018年7月28日 00:00
星野リゾートが運営する北海道・占冠村の「星野リゾート トマム」「星野リゾート リゾナーレトマム」と、4月にリニューアルオープンした旭川にある「星野リゾート OMO7 旭川」に宿泊して、夏の北海道の見どころをめぐるプレスツアーに参加してきた。
星野リゾートは4月28日に「星野リゾート 旭川グランドホテル」を「星野リゾート OMO7 旭川」としてリブランドオープン。1920年から続く伝統を継承しつつ、地元密着型ながらモダンで居心地のよい空間を構築、オープンから約2カ月経ち多くの宿泊客でにぎわっている。
旭川のよさをロビーエリアからアピール。地元密着型のアットホームさとモダンの融合
到着してエントランスを抜けるとまず見えてくるのが「OMOベース」と呼ばれるパブリックスペース。北海道産の白樺をふんだんに使ったテーブル部分と1本1本切り出した1点ものの丸太の椅子、白樺のオブジェが印象的だ。
そのまま進むと旭川の情報発信エリアに。温かみのある家具が並んでいるが、実はすべて旭川家具。12社の家具メーカーから選りすぐったチェアとテーブルが設置されている。これはフロアに集まってほしいという願いからこのようなスペースができたという。
旭川家具を愛でつつ、まったりしていると目に飛び込んでくるのは「ご近所マップ」と呼ばれる約2mの案内ボード。「星野リゾート OMO7 旭川」では、ホテルから徒歩10分以内&500歩圏内で到着するスタッフお勧めの飲食店などを掲載した観光冊子「ご近所マップ」を宿泊客に配布しているが、その象徴的存在がこの巨大ボード。もちろん観光スポットやその日にあるイベントも。ホワイトボードとなっており、直筆コメントも毎日変化するというこだわりっぷり。ロビーでの待ち合わせの最中や、外出前にチェックしておけば散策がさらに楽しくなること間違いなしだ。
この「ご近所マップ」は地元ならではの近隣情報を宿泊客に提供する「Go-KINJO」というサービスの一つで、スタッフが街歩きや食べ歩きのアドバイスを行なう「ご近所専隊OMOレンジャー」「体験レポート」「ご当地ワークショップ」などで構成され、都市観光に力を入れる同ホテルならではのものだ。
さらに旭川や北海道の情報を手に入れたいならば「ブックトンネル」へ。常時300~350冊の書籍が並び自由に閲覧が可能。北海道にゆかりのある作家の作品に、アウトドア関連、旅と滞在に役立ったり、ちょっとしたエッセンスとなる。包み込まれるような空間は森を歩いたり、のんびりしたりするイメージだ。
スタッフ選りすぐりのスーベニアアイテムが揃うショップもチェックしておきたい。定番から地元自慢のお土産がずらり。1製品1製品にスタッフの推しポイントが詰まっているので選ぶのも楽しい。スイーツから木工製品まで気になるアイテムがきっと見つかるはず。
ウェルカムドリンクエリアも印象的だ。蛇口は熊が鮭をくわえているが、よく見ると鮭も熊に噛み付いているという造形。蛇口をひねると北海道ならではのハスカップジュースが出てくる。ホッと一息つきたいときに重宝する(提供時間15~20時)。
女子力高まる&居心地よしのこだわりルームにステイ。「上野ファーム」とのコラボや話の弾むキュートな部屋も
チェックイン完了後、いよいよ宿泊する部屋へ。今回は「DANRAN Room」をチョイス。「団らん」をコンセプトにしており、話が弾むようなL字形のベッド配置が特徴。使いやすさとともに、コンパクトながら広さも感じさせる設計となっている。
靴を脱いで利用するためドア付近にはスリッパを用意。スーツケースも最大で3個、開いたままでベッド下に収納できる便利機能も。いちいち持ち上げたり、開け閉めする必要がないのもうれしい。
ウォールにはおしゃれなバッグの中にルームウェアがイン。地下1階の「スパプラトー」(宿泊者料金:大人1000円、小学生500円、未就学児無料)利用時に着替えなどを入れて持ち歩くのもよい。ベッドサイドにはUSBポートとコンセントを完備。ベッドの間の「DANRANテーブル」は足を入れるスペースもありとってもラク。こちらにもコンセントがあるのでカメラなどをさらに充電できる。
バスルームとレストルームは一体型。温水洗浄便座にユニットバス。シャンプー、コンディショナー、ボディソープは備え付けタイプ。洗面台にはドライヤー、歯ブラシセット、ブラシに綿棒やヘアゴムなどのアメニティが揃っている。
今回女子旅にうれしい約36.8m 2 の「ガーデンルーム」も見学できた。こちらは英国式のガーデンをもとに北海道ならではの庭づくりを行なっている「上野ファーム」とのコラボレーションルーム。庭園をコンセプトにした装いに仕立ててあり、随所にこだわりが満載だ。ハーブカラーやバラをイメージしたかわいらしいさと落ち着いた雰囲気のあふれる内装は、よく見るとリスや小鳥のシルエットが隠れている。また天井部分にはレリーフが施されるなども。部屋にいながらイングリッシュガーデンを感じられる1室だ。
光や香り、家具の造形やウォールペーパーにカーテン、さらにカップに至るまでガーデン要素が満載。アメニティはロクシタンを採用し、バスタイムも花やハーブの香りに包まれる。
朝食、ランチにバータイムまでお任せ! 「OMOカフェ&バル」でご飯タイムを豊かに
旅に欠かせない食事の部分も「星野リゾート OMO7 旭川」は強力サポートしてくれる。全面ガラス張りの窓辺から明るい光が差し込み、居心地もよく、しかも北海道の味が堪能できると人気の「OMOカフェ&バル」へ足を運んでみよう。
1日のスタートは朝食から。「北海道の美味しい朝食」を目指し、種類豊富なビュッフェを用意。特にお勧めは北海道ならではのじゃがいもを使った焼きたてワッフル。食事にもデザートにも合うもっちり&さっぱりフレーバーで自分好みの1皿が生み出せると好評だ。
ヨーグルトクリームフェッテにごろっとフルーツソースなどトッピングもたっぷり。マンゴーや桃、洋梨にミックスベリーと自分好みでデコレーションを楽しもう。
もちろん、食事系ワッフルも簡単に作れる。マリネサーモン サワークリームをたっぷり乗せて、サラダには北海道民が愛する山わさびを使ったドレッシングを。
さらに絶対に味わっておきたいのが、ふっくら炊きたてご飯に北海道民の愛する山わさびをオンした山わさび丼だ。今回はとろ~りとろけるバターの旨味が染み込んだご飯に、おかかの風味と山わさびのピリッと利いたアクセントがたまらない1杯を頬張った。
「山わさび御飯 トッピング7」として特設コーナーを用意されており、しらす、鶏ささみ、葱、海苔佃煮、なめたけの7種類と山わさびのハーモニーを存分に味わえるので必ず立ち寄ってほしい。
さらに常時20種類以上が並ぶホテルメイドブレッドや地元産食材を使ったジャム、ひじき煮や塩辛などご飯のお供が揃った日本食コーナー。フレッシュなサラダなど1日のパワーチャージに必要なメニューがビュッフェ台にずらり。大人気のため6時スタート時には行列ができていることもあるので、時間をかけて自慢のメニューたちをゆっくり味わうならば早めに「OMOカフェ&バル」へと向かおう(朝食利用料金:大人2500円、7~11歳2000円、4~6歳500円、3歳以下無料)。
なお、スタッフがお勧めワッフルを作って声をかけてくれる場合も。タイミングと時間が合えば美味しいトッピングでデザートワッフルが味わえるので出会えたらラッキーだ。
もちろんランチタイムも「OMOカフェ&バル」は全力で北海道の美味しいをお勧めしてくれる。今回はご当地サンドイッチを味わってみた。総支配人からの「ホテルと言ったら美味しいサンドイッチがあるでしょ!」という一声からスタートした企画「Asahikawa Loves Sandwich」より誕生した「ホッケフライのサンドイッチ」(1200円)だ。旭川市内在住の早苗智佳氏考案のレシピでソウルフードのホッケフライを大胆にサンド。カレー風味のタルタルにちぎりレタスやキャロットラペがさっくり揚げられた肉厚ホッケにベストマッチ。付け合わせにメークインの甘さを凝縮させたスペシャルなポテトも。ボリュームもたっぷりで、午後もパワー全開で旭川を楽しめること確実だ。
もちろんディナー前やバータイムにもとっておきが。ワインと一緒に「切りたて生ハム」(レギュラー1200円)を召し上がれ。スライサーで目の前で切られる生ハムはしっとりとした口あたりで永遠に食べていたいほど。今回お勧めされたワインは空知産の「鶴沼ルージュ2015」。ワイナリーのことやこだわりについてをソムリエが丁寧に説明してくれるので、美味しさもひとしおだ。
ホテルロビーで手作りスプーン制作。「ご当地ワークショップ」も体験しよう
ちょっぴりホテルでゆっくり過ごしたい! そんなときには「ご当地ワークショップ」がお勧めだ。今回は北海道産の木材でスプーンが作れる制作キット「Ki-Ita SPOON-L-Birch」(1458円)を手に入れ参加することに。場所は「OMOベース」内のグランドテーブル。スーベニアショップで購入し近くのスタッフに声をかければワークショップが始まるシステムとなっている。
作り方は簡単。まずはスタッフの指示に従い袋からキットを取り出し、スプーンのまわりの薄い木の部分を剥がして形を整えよう。次に握って最終形をイメージして、やすりでひたすら削るだけ。木屑が舞うので必ずスタッフからゴム板を受け取ってから削るように。仕上げは付属のクルミオイルで全体を仕上げればOK。オイルが足りない場合は市販のクルミをガーゼに包み、割りながらオイルを抽出して磨こう。ワークショップは約1時間となっており、こだわって時間が足りなくなった場合は自宅に持ち帰って仕上げることに。友人や家族に追加でキットを購入してプレゼントするのもよいだろう。
「星野リゾート OMO7 旭川」総支配人に地元密着型&都市観光ホテルの魅力を聞いた
今回の滞在中「星野リゾート OMO7 旭川」総支配人の日生下和夫氏に旭川とホテルの魅力について伺うことができた。
日生下氏は「着任して改めて旭川は北海道の魅力と自然の距離がとても近い場所であると感じています。街中グルメや冬の雪。生活にそのまま取り入れて楽しむ人々が多いとも。例えばわれわれのスタッフの9割が地元旭川に住んでいるのですが、終業後にそのままスキーへ繰り出したり、ジンギスカンを楽しんだり。特に今の時期は短い北海道の夏をエンジョイする姿をよく見かけます。スタッフは皆、旭川が大好きで住んでいることを誇りに思っています。その思いをホテルでの『Go-KINJO』サービス、そして『ご近所専隊OMOレンジャー』に活かし、利用者の方々の笑顔を生み出したいと考えております。ぜひ、案内冊子『ご近所マップ』片手にスタッフにお声かけをしていただければうれしいです」という。
さらに「東京からは夏場も多くのお客さまにご利用いただいておりますが、美瑛、旭川は冬も素晴らしい。私たちがきちんとその魅力を大好きな場所だからこそ発信していかなければと、使命を感じている日々です。
個人的には、雪景色を見ていただきたいですね。夏と冬では景色が一変いたします。旭川は街中もパウダースノーで美しく、山々も見えますし、本当に都会と自然がともに観光できる立地に『星野リゾート OMO7 旭川』はございます。ぜひ、季節を問わず旭川の魅力を感じに『星野リゾート OMO7 旭川』へと訪れていただければと思います」と語ってくれた。
ホテルを拠点として周辺エリアの街歩きから地元のグルメと新たな街の魅力が存分に堪能できる「星野リゾート OMO7 旭川」。次回はスタッフの地元愛があふれ出る「ご近所専隊OMOレンジャー」を実際に体験した様子をお伝えする。