旅レポ

ジャルパックでハワイへ安心旅行、2泊4日でリゾートと人気エリアを満喫(その1)

トロリーで移動もスムーズ、絶景ルームでの~んびり

青い海とダイヤモンドヘッド。ハワイならではの眺め

 夏期休暇やゴールデンウィークをはじめ、多くの日本人がバケーションに訪れる海外旅行先といえばハワイ。小さな子供から、ファミリー、カップル、そして熟年層まで幅広い年代が楽しくゆったりと過ごせる滞在先として毎年多くの観光客が訪れており、そのほとんどがリピーターとなり再びハワイへ足を運ぶ人気の場所だ。

 日本語がある程度通じ、治安もよいとはいえ、初めての海外旅行や年を重ねてからの夫婦旅、小さな子供連れや1人旅の際に“安心”は必ず手に入れておきたいもの。そんなときに重宝するのがパッケージツアーだ。今回2泊4日の旅をジャルパックを利用し実際に体験。その様子をレポートする。

「新・間隔エコノミー」で“新・感覚”なエコノミー体験

 ホノルルへ向かう際に搭乗するのはJAL(日本航空)のJL784便で出発時刻は21時20分。現地8時55分到着予定。ボーイング 767-300ER型機で「新・間隔エコノミー」を採用した「JAL SKY SUITE 767」。成田国際空港~ホノルル国際空港まで約6時間弱の快適な空の旅が楽しめる。

 今回利用したジャルパックは、全コースJAL便確約なうえ、エコノミークラス利用時は「おとなり・お近くシート確約」。家族や友人、恋人と席が離ればなれということも未然に防ぐことができる。JAL国際線の場合、出発予定時刻の72時間前から行なえるWebチェックインを使えば、「QuiC手荷物カウンター」でスムーズに荷物を預けられ、荷物がない場合は保安検査場にそのまま直行でき出国手続きも効率よく行なえる。

 当日、パスポートと「ホームプリント搭乗券(モバイル搭乗券でも可)」「eチケットお客様控」の3点セットを手に「QuiC手荷物カウンター」へ向かったが、数分程で手続きが終了、待つことなく保安検査場へ向かえた。なお、団体利用の場合はジャルパック専用の集合場所が設置されている。入国の際にeチケットの控の提出がある場合や、海外便、乗り継ぎが必要な場合、添乗員がいる場合もこちらでの集合となる。

今回はエコノミークラスを利用。Webチェックイン済だったため「QuiC手荷物カウンター」へ。ものの数分で完了し、その速さに驚いた
ジャルパック利用者向けの集合場所もある。出発前に何かあったときもこちらへ。赤いボードが目印

 定刻どおり63番スポットから出発したJL784便は冒頭でも記載したとおり、エコノミークラスのシートに「新・間隔エコノミー」こと「JAL SKY WIDER」を採用している。2-3-2の1列7席。シートピッチを最大約7cm拡大、座席のスリム化は約3cmで最大約10cm足下スペースが広がり、見た目も広々。前方シートとの座席間隔は約86cm、シート幅(アームレスト間)も約47cmだ。座ってみるとそのゆったり仕様を実感。前の小物入れに膝がまったく当たらないのはもちろん、ネットにペットボトルを入れても問題なし。足をグッと伸ばしても前の座席の人の足に当たらず、荷物を足下に置いても窮屈さはゼロ。ハワイ線のエコノミークラスに特別に用意されているアメニティのスリッパに履き替えるとさらにリラックスできる。

63番スポットのJL784便。この日は修学旅行生やカップルが多く機内は満席
「JAL SKY WIDER」のシート。シート幅も約47cmと広め。ヘッドレストも左右を起こしてフィットできるタイプ
座席間隔は約86cm。座ると、前の座席との隙間の広さを感じる。置き方にもよるが荷物を置いても窮屈さはない
アメニティのスリッパのほかに、枕と毛布が座席に置いてある。ヘッドフォンは鶴丸ロゴ入りのJALカラーデザイン

 機内エンタテイメントは、10.6インチモニターの「MAGIC-V」。タッチ式でコントローラも付属。映画は「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」や「インフェルノ」、「手紙は憶えている」など見応えのある作品が揃っていた。モニターのサイドにはネットタイプの小物入れやUSBポート、映像入力端子、スマートフォンホルダーを用意。スマホの充電や、モニターに映像出力などもできる。

モニターは10.6インチ。タッチ式だが座席間隔があるのでコントローラを使うほうが楽だった

 テーブルは2段階に調整でき、ドリンクのみ置きたい時は半分に、食事のときは全面使いが可能。常に半分出しておいても気にならないサイズでトイレに立ちたいときにも、サッと収納できる。全面を使ったときのサイズは11インチのPCよりも若干大きい程度。ドリングを置きながら作業をする場合は少し斜めになっての作業が必要。なお、足下にはAC電源も搭載。接続可能な電子機器は110V/60Hzに対応し、消費電力は最大75Wまでとなっている。

出しっ放しでもOKの半分サイズが一番使い勝手がよい。機内のJAL SHOPの冊子より若干大きめ
機内で使える足下のAC電源は3席に対し2カ所。2席の場合は間に1カ所

 離陸からしばらくし、機体が安定すると食事前のドリンクとスナックの提供が開始。「JALオリジナルドリンク スカイタイム“キウイ”」をチョイスし、キウイの果実感&甘酸っぱさでリフレッシュ。ほかにもハワイ線では「スパークリングワイン」や「スカイ・ロワイヤル」を選ぶことも。スナックは亀田製菓の「あられミックス」。柿の種からゴロッと食べ応えのあるおかきなど数種類が1袋にイン。

「JALオリジナルドリンク スカイタイム“キウイ”」と「あられミックス」

 ほっと一段落していると、JALホノルル線限定の「『資生堂パーラー for Resort』~西洋モダン機内食」が運ばれてきた。創業115年の資生堂パーラーとJALが共同開発し、美味しさと見た目の美しさの両方を兼ね備えるメニューで2016年9月1日から2017年8月31日まで提供予定。

 そして今話題のチョップドサラダを彷彿させる見た目とシャキッと食感の「フレッシュサラダ フレンチドレッシング」。デザートにはパイナップルの味わいがふわりと口に広がる「資生堂パーラー チーズケーキ for Resort スペシャルフレーバー“パイナップル”」がセットになっている。スープは「JALビーフコンソメ」を選択。ちょっと贅沢な気分で頬張りながら、旅の始まりがお祝いできる。

食事とともに配布されるメニューと「『資生堂パーラー for Resort』~西洋モダン機内食」
敷かれたシートには“Aloha nui loa”のフレーズが
機内でしか味わえないパイナップルフレーバーはかなり濃厚。食後の温かい緑茶と一緒にいただくとちょうどよい

 なお、トレーの回収が終わると同時に食後のドリンクと朝食用の軽食も配布。JALオリジナルバッグの中には、ペイストリー(惣菜パン)とミネラルウォーターが1本。到着前の好きなときにどうぞとのこと。0時15分を少し過ぎたところで消灯となり就寝タイムへ。フライト時間が短いため、この時点であと約4時間ほど。

 うとうとしているとあっという間に到着となり、少し早めの現地時間8時38分にホノルル国際空港に到着。この日はイミグレーションが大混雑しておりしばらく機内で待機の指示。その後も入国に約1時間半ほどかかってハワイの地に降り立った。

朝食用の軽食も配布。バッグの中には惣菜パンとドリンクが1本
レストルーム備え付けの歯ブラシを使えば、爽やかに就寝できる
あっという間に到着。動く歩道は止まっていたので、自力で歩く

現地日本語が堪能な係員がお出迎え、スムーズにホテルに到着&専用トロリーで散策

 各種手続きを終え、スーツケース片手に団体専用出口を抜けると、各旅行会社の現地係員がお出迎え。「JALパック」と書かれたボードが目印だ。カウンターで名前を伝え、スーツケースなどを預けたあとは空港2階の混載送迎車待ち合いスペースへ。無料のミネラルウォーターの提供で一息つける。ここでトロリーが乗り放題となる「JALPAKカード」や滞在中の案内などが入った「トラベルキット」を受け取り、送迎車へと案内してもらえる。混載送迎車の場合は20分以内に案内してもらえ、出発が可能(2017年4月より)。待ち時間が短いのはうれしい。また、待ち合いスペースでは無料のWi-Fiも使えるため、到着してからのスケジュールなど、旅の計画を立てることもできる。

1階の団体専用出口。笑顔で係員が迎えてくれる
ミネラルウォーターのサービスも。パッケージツアーで参加の場合はここで「トラベルキット」を受け取る
ベンチで南国の風を楽しむことも
赤いのぼりが目印となっている

 ホノルル国際空港から約30分ほどでワイキキに到着。早速、2017年1月にリニューアルオープンした「シェラトン・ワイキキ」内「JALPAKアロハラウンジ」へ。こちらで旅の行程に関するブリーフィングを受ける。「シェラトン・ワイキキ」内アロハラウンジでは、便利な設備が充実。「ロッカールーム」を使い手荷物を預けたり、「受付カウンター」でオプショナルツアーの検討やディナーの予約や相談をしたり、「ギフトショップ」でお土産を探したりと、待ち時間をあてるのをお勧めしたい。

 また、同ラウンジには「キッズスペース」や「授乳室」も完備、ファミリーにも優しい。女性にうれしい「パウダールーム」も用意され、フライト明けのメイク直しにも使える。

約30分程で宿泊先のリゾートホテル「シェラトン・ワイキキ」に到着
送迎車を降りて、そのままエントランスへ。ハワイ語でHONU(アオウミガメ)の像がゲストを迎えてくれる
HONUの像の右側のスロープを進むと「JALPAKアロハラウンジ」に到着
チェックインまでの間に滞在中のオプショナルツアーやディナーの予約の受付や相談をすると、あとの行程がスムーズになる。ガイドやパンフレット、タブレットが用意され情報収集がしやすい

 ブリーフィングを終えたタイミングでちょうどお昼どきに。夜間のフライトで若干疲れた体にお勧めなのは「アサイーボウル」。ホテル内でゆっくり味わいたいならば「ホノルル・コーヒー」でオーダーしよう。プールサイドとキオスクの2店舗あり、ストロベリーやブルーベリー、バナナをブレンドし、トッピングにグラノーラとバナナをオン。ひんやり冷たくシャクシャクした食感で、疲れた体にじんわりしみ込む。たっぷりとハチミツをかけてフルーツの甘みと一緒に味わえば、かなりのボリュームながらいつの間にか完食。

 価格は9ドル50セント(約1074円、1ドル=113円換算)。一緒に「シーズナルレモンブレッド シュトロイゼルでトッピング」(3ドル50セント:約396円)も購入したが、「アサイーボウル」だけで満腹に。ホテル内のいたるところに休憩スペースがあるため、お気に入りの場所でリラックスしながら味わってみては。

「ホノルル・コーヒー」(プールサイド)には日本語メニューも。パウンドケーキやマフィン類も気になるところ
「アサイーボウル」(9ドル50セント:約1074円)。オーダー時にハチミツを使うかどうかをスタッフが聞いてくるので迷わずお願いしよう。「シーズナルレモンブレッド シュトロイゼルでトッピング」(3ドル50セント:396円)も一緒に
ホテル内のフリースペースで景色を眺めながら味わうのも楽しい

 ランチのあとは、広大なホテル内散策を。南国には欠かせない帽子屋「チャペル・ハット」やおなじみの「ローソン」「ザ・クッキー・コーナー」にセレクトショップなどが並んでいる。日本と同じコンビニでも温かいおにぎりがあったりと品揃えを見るだけでも発見がある。また、ロビー付近にはサンドアートもあり、アートのモチーフとなった伝説なども解説されている。また、PCとプリンタが常設され、待ち時間にサッとつかえるビジネスエリア「リンク@シェラトン」もロビー付近にあり、仕事ができる環境も整っている。

かなり広々とした「シェラトン・ワイキキ」のロビー。海の神・ナマカのストーリーとともにサンドアートも鎮座
ホテル内にはファッションからフード。日用品などが購入できるショップが揃う
ローソンでは温かいおにぎりも。日本食が食べたくなったときに使いたい
ロビー前の「リンク@シェラトン」にはPCが7台設置され、プリンタも用意。自身のPCも使える電源が複数ある

 ホテル内はもちろん外でも楽しみたいショッピング。ジャルパックでハワイを訪れたのならば、必ず利用したいのが「レインボートロリー」と「レインボースカイ」だ。ジャルパック利用者に現地で配布される「JALPAKカード」を提示すれば無料で乗車することができ、朝一からアクティブに動き回ることができる。

「ホクレア・ガイドブック」と「レインボートロリー」に乗車できるカード。バスのドライバーに提示すればトロリーが無料で使える

 ワイキキ周辺からダイヤモンドヘッドまで個性豊かな複数のルートを用意。「アラモアナルート」、「アラモアナエキスプレスルート」(2017年4月より運行開始)は「アラモアナ・センター」を中心にショッピングやグルメが楽しめるルート。「ダイヤモンドヘッドルート」は一度は登ってみたいダイヤモンドヘッドの登山道入口まで運んでくれる。毎週土日曜開催のマーケットへ行きたい場合は「KCC“スカイ”エキスプレスルート」を利用。ローカルな雰囲気のなか、買い物を楽しみたい場合は「カイムキ・カハラルート」。観光名所とダウンタウンへ足を運びたいならば「ダウンタウンルート」を。

 各ルートのトロリーに乗車すれば注目スポットへと手軽に繰り出せ、効率よく移動できると好評だ。また、乗車場所も主なホテルやショップ、観光名所に停車するので便利。車内は無料のWi-Fiも完備。移動中に次の目的地の詳細を調べておけるなど利便性も高い。

「シェラトン・ワイキキ」内の「レインボートロリー」乗り場。トロリーのデザインはハワイの人気アーティストのヘザー・ブラウン氏が手掛けている。大きな波やハイビスカス、レインボーカラーの鳥たちがキュート
海岸や公園など風景を眺めながらのんびりとトロリーに揺られて移動ができる。ルートも充実しており、ハワイに行ったらぜひ訪れたい観光スポットやショッピングエリアへも行くことができる
トロリー車内には無料Wi-Fiも装備。設定すると「JALPAK」のロゴが立ち上がるので、タップして規約に同意すればすぐにアクセスできる

「シェラトン・ワイキキ」から「アラモアナルート」を利用したが、ここの停留所は屋根付き。この日の気温は26℃だったが日差しは強いので日陰でバスが待てるのは快適。乗車用のカードを提示し、15分程揺られると「アラモアナ・センター」に到着。ダイニングを含むと340以上のショップが立ち並び、時間があっという間に過ぎるが、同ルートのトロリーは約8~9分間隔で22時まで運行しているため、帰りの足の心配もいらない。ほかのルートは1日に数本の運行であったり、最終便が早い場合があるので出発前に時間の確認を忘れずに。約10分程歩けば「ウォルマート」に到着。大量購入したい場合や、衣料品などをリーズナブルに手に入れたいときは足を運んでみてもいい。

「アラモアナ・センター」で下車。「マカイ・マーケット・フードコート」を抜けるとブランドショップが立ち並ぶエリアに

 女性に人気でお土産にも喜ばれる「バス&ボディ・ワークス」やキッズ向けのコスチュームや限定のツムツムなどが手に入る「ディズニー・ストア」。コーヒー片手に本が読める「バーンズ&ノーブル・ブックセラーズ」で時間をかけて1冊を探すのもいい。かなり広大なため、ペースを考えて、または日を分けてまわろう。

「バス&ボディ・ワークス」。香りがよいフレグランスやハンドソープなどが並ぶ。3個購入で2個フリーなど大量買いでお得になるシステム
日本とは品揃えがまったく異なる「ディズニー・ストア」
「バーンズ&ノーブル・ブックセラーズ」。駐車場近くの裏側にあり、品揃えはよい
「アラモアナ・センター」の駐車場を抜けて数分歩くと「ウォルマート」が見えてくる。お土産や日用品を手に入れるときに訪れたい
この日はザクザク食感の定番チップス「MAUI STYLE」(1ドル78セント:約201円)などを購入

 なお、ワイキキ周辺に立ち並ぶお土産の定番「ホノルル・クッキー・カンパニー」も「アラモアナ・センター」の「マカイ・マーケット・フードコート」に。路面店と同じように、スモールからエクストララージ(5個~30個)まで簡易のボックスに15種類以上のフレーバーから指定数詰められるので好きな味だけ欲しい場合はこちらを。価格は4ドル95セント~24ドル95セント(約559円~2819円)。

「マカイ・マーケット・フードコート」にあり、観光客であふれる「ホノルル・クッキー・カンパニー」
自分で選べる裏側は比較的落ち着いている。ボックスに自分で詰めるシステムが楽しい
チョコレートやマカデミアナッツ系をギッシリ20個詰めた(ラージで16ドル95セント:約1915円)

 なお、移動手段として使える「レインボートロリー」「レインボースカイ」は、2017年4月よりウクレレの生演奏を聞きながらサンセットが楽しめる「ウクレレバス」の運行を開始。毎週火、木、土曜日の17時25分、18時25分に「Tギャラリア ハワイ by DFS」発となっている。途中のバス停からの乗車もできるので柔らかな音色と歌声が聞こえたら迷わず乗ってみよう。「レインボースカイ」と呼ばれる2階建てのオープンバスでの実施となり、所要時間は1周約60分間。「アラワイ運河」沿いを走り、「アラモアナ・ビーチ・パーク」周辺をぐるり。なお、日が沈み始めると若干肌寒くなる場合もあるので1枚羽織ものがあると安心。なお、「JALPAKカード」の提示でこちらも無料で利用ができる。

17時25分発の「レインボースカイ」で穏やかなサンセットを堪能するドライブへ出発
ウクレレの心地よい音色とハワイのサンセットが楽しめる
「アラワイ運河」ではカヌーを練習する人々の姿も見られた
「デューク・カハナモク像」なども車内から確認

海と空を特等席で独り占め! ゲストルームでバケーション気分を満喫

 ワイキキに滞在するならば、やはりホテルの部屋からの眺望にもこだわりたいもの。今回の旅は「シェラトン・ワイキキ」の「オーシャンフロント」に宿泊。青い海が一望できる人気のゲストルームだ。目の前に広がる空と海の美しさに誘われるままバルコニーに出て、そのまま椅子に座りのんびりするのもいい。

 約24m2(バルコニーを含む)の客室には、「シェラトン・シグネチャー・ベッド」を用意。体型や体重に関係なく背骨を正しくサポートし、心地よい眠りが味わえる。体を包み込み、しっかりと安定した形で睡眠が可能だ。ふんわり羽布団とフェザーダウンのピロー、清潔感あふれるコットンシーツで旅の疲れも癒してくれる。ダブルベッド2台、またはキングベッド1台が置かれている。ベッドサイドの窓からも美しい景色がたっぷりと楽しめる。

「シェラトン・シグネチャー・ベッド」を採用し極上の眠りを約束してくれる

 客室のデスクには、コーヒーメーカーを用意。ベッドサイドテーブルには氷桶、グラス、下の扉を開けると冷蔵庫が設置されている。飲み物などは入っていないので、自分で入れる。アルコール類は24時から6時の間の購入はできないため早めに確保して冷やしておくのがベスト。また、デスクには日本語の各種案内やタブレットでホテル情報を得ることができる。ベッド正面には映画チャンネル付きのケーブルテレビがある。

ベッド2台のお部屋
ベッドサイドには氷桶とグラス。その下には冷蔵庫を設置
壁掛けの薄型テレビもベッド正面に

 バスルームにはシェラトン系列ホテルで使われているオリジナルのバスアメニティ「Shine」シリーズのシャンプー&コンディショナー、ハンド&ボディーローション、バスソープに洗顔用ソープなどが用意されている。マンダリン&ミントの果実感のある深い香りは使うだけで癒される。シャワージェルやマウスウォッシュ。歯ブラシ、歯磨き粉は部屋のランクにより提供される。ミニタオルの上にはコットン類、サイドにはドライヤーが置かれていた。

オリジナルのバスアメニティ「Shine」シリーズやドライヤーなどは1カ所にまとめられている
ポットも洗面所にあった

「シェラトン・ワイキキ」の「オーシャンフロント」の部屋のポイントとしてトイレにウォシュレット完備なこともうれしい部分。その横には足を伸ばせる広さのバスタブとシャワーを設置。ふんわりと香りのいいバスタオルも複数用意され、バスタイムを上質な時間にしてくれる。なお、こちらの部屋にはローブやスリッパの用意がないため、自分であらかじめ準備しておくことをお勧めしたい。

トイレはウォシュレットを完備。日本人にはうれしい装備
足が伸ばせるサイズ感のバスタブ。シャワーは取っ手をひねってお湯を出すタイプ

 なお、クローゼットにはアイロンとアイロン台、セーフティボックスなどが収納されている。なお、気になるコンセントの形状は日本と同じ「Aタイプ」。

クローゼットにはセーフティボックス、アイロンなどを収納
コンセントは写真のようにAタイプ

高層階のクラブラウンジで優雅なひととき、プールサイドでハワイ産食材メニューに舌鼓

 ジャルパック利用の特典として注目したいのが「シェラトン・ワイキキ」の30階にある「レアヒ・ザ・クラブラウンジ」が滞在中使えるツアーがある。6時~20時にオープンしており、6時~10時は軽食、夕方16時以降はお酒やおつまみも楽しめる。ドリンクとスナックは常に用意されており、滞在中、高層階からの絶景を堪能しながらラウンジで優雅な時間を過ごせる。なお、“Leahi”(レアヒ)とはダイヤモンドヘッドのハワイ名だ。

 このときは軽食は、カリカリに焼いたベーコンやスクランブルエッグにオートミール。ベーグルや各種ペイストリーを用意。日本人向けにご飯とみそ汁があるのもうれしい。ヨーグルトや各種フルーツも豊富。シリアルにはミルクまたはソイミルクが選べる心遣いも。ハワイならではのコナ・コーヒーはフタ付きの紙のカップに入れてテイクアウトができるので食後のブレイクに最適だ。

 今の時期は7時前に日の出となるのでちょっと早めに「レアヒ・ザ・クラブラウンジ」を訪れ、ワイキキの日の出を見ながらの朝食もお勧め。なお、時間によっては混雑するため調整して訪れたい。

レアヒ・ザ・クラブラウンジ
利用時に滞在部屋のルームキーをかざしてロックを解除しラウンジに入場する。中のカウンターで部屋番号をスタッフに伝えよう
ラウンジからは部屋からの眺めとはまた異なる絶景が広がる。ソファもあるので、座ってその美しさが楽しめる
軽めの朝食用にベーコンやオートミール、ペイストリーにベーグルが揃う。シリアルもある
日本人向けに醤油が用意されているのもありがたい
ドリンクはオレンジジュースやパッションオレンジ グアバジュースなど。コナ・コーヒーも味わえる
たっぷりのフルーツは、ヨーグルトと一緒に

 夕方からの時間も訪れてみたが、白ワイン、赤ワインが用意され、おつまみとしてチーズも数種類並んでいた。チキンなどボリュームメニューからデザートまでたっぷり。なお、お酒を飲む場合は写真入りのID(パスポート)の提示が必須となるので持参しておこう。

無料のアルコールは赤と白のワイン
おつまみとしてチーズが数種類とチキンなどが並ぶ
デザート類も用意されている

 ハワイ産の食材を使ったとっておきのディナーが味わいたいのならばホテル内のレストラン「カイ・マーケット」へ。「農家から食卓へ」をコンセプトにしたビュッフェスタイルレストランで、「ガーリックシュリンプ カウアイ島産・丸ごと屋台風」から「“ハワイアンスタイル”アヒポキ」などハワイの名物から、地元で採れた野菜をたっぷり味わえるサラダバー、そしてハワイのアラエ塩を使った絶品ローストビーフまで幅広く頬張れる。

「モロカイ産のスウィートポテト」は素材の自然な甘さが引き出された一品。「フリフリチキン ホー農場のロングビーン」は柔らかなチキンの美味しさで食が進む。ピーナッツバター入りのお餅は日本を彷彿させながらハワイアンスタイルに進化。ドールのパイナップルをふんだんに使ったフルーツサラダ類でさっぱりして、再びメインディッシュへとループが止まらない。

 野菜が多めのメニューのため、バランスよく食べられる。なお、月曜~木曜は「カイ・マーケット・ビュッフェ」。金~日曜は「シーフードナイト」とメニューが変わるので食べたいメニューと曜日を考慮して訪れよう。価格はディナービュッフェが大人55ドル(約6215円)、土日のみ60ドル(約6780円)、6~12歳の子供が25ドル(約2825円)、5歳以下は無料。営業時間はディナータイムが17時30分~21時30分となっている。

「カイ・マーケット」レストラン入口
プールと海に面しており開放感抜群。オープンテラス席もあり、1日中穏やかな波の音が聞こえる。“Kai”はハワイ語で海の意味を持つ
新鮮なシャッキリ野菜がふんだんに使われた「J.A.農園ミックスグリーン」
ホクホクのお芋が口の中でとろける「モロカイ産のスウィートポテト」
たまねぎと醤油、オゴと海塩を使いシンプルな味付けながら絶品の「“ハワイアンスタイル”アヒポキ」
お肉の旨味がギュッと詰まった「ローストビーフのアラエ塩仕立て」
柔らかな鶏肉の美味しさをソースが引き立てる「フリフリチキン ホー農場のロングビーン」
アスパラガス本来の美味しさが堪能できる「ツインブリッジ農園のアスパラガス カムエラ産プチトマト」
食べ応えのあるぷりっぷりの海老がクセになる「ガーリックシュリンプ カウアイ島産・丸ごと屋台風」
パイナップルの甘酸っぱさに食欲が止まらない「フルーツサラダ ドール産パイナップル・季節のフルーツ」
日本とのつながりを食でも感じられる「お餅とおだんご 小豆とピーナッツバターのお餅」

 快適なJAL便での空の旅から、ワイキキの青い海を眺められるお部屋に絶景のクラブラウンジ。そして安心の現地の日本語スタッフと、常に相談にのってくれるJALPAKアロハラウンジに無料のトロリーでショッピングやサンセットが楽しめるジャルパックのパッケージツアー。ハワイ産の食材を使ったヘルシーメニューや野菜、旨味たっぷりのお肉まで充実したバケーションが過ごすせるのは確実だ。次回はジャルパックで事前確約ができる老舗ホテルのゲストルームなどをご紹介する。

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。