旅レポ

自分のペースでワイキキ&ハーフマラソンを満喫! JAL&ジャルパックで行く「ホノルルハーフマラソン・ハパルア2017」(その3)

女子にうれしいヨガ体験に話題のファーマーズマーケットでロコ気分

「ホノルルハーフマラソン・ハパルア2017」最大の難所へ向けトレーニングする参加者たち

 2017年4月9日に開催された「ホノルルハーフマラソン・ハパルア2017」。同大会は、JALホノルルマラソンを主催しているホノルルマラソン協会が行なっており、制限時間がないため女性や初心者をはじめファミリーで気軽に参加できると近年注目を浴びている。今回、ジャルパックのパッケージツアー「ホノルルハーフマラソン・ハパルアツアー」の各種特典や実際の大会を体験。レポート第3弾は女子にうれしいプログラムを中心にお届けする。

波の音と鳥のさえずりのなか、モーニング&サンセットヨガで心も体もリラックス

 マラソンファンをはじめ、初参加のランナーに人気のジャルパック「ホノルルハーフマラソン・ハパルアツアー」。ホノルルに到着したその日から参加できて、体をハパルアモードに、そして環境に慣れさせる豊富なプログラムのためリピーターが多い。そのなかでも女性に人気な特典の1つが「モーニングヨガ」、そして「サンセットヨガ」だ。各回先着30名で、ジャルパックを利用して大会に参加するランナーなら追加料金なしで体験できる。

「モーニングヨガ」に参加する場合はバスタオルまたはヨガマットを持参する

 講師を務めるのは、ハワイ在住のSHOKO YAMANAKA氏。2007年に移住し、パーソナルトレーナー、ヨガインストラクターの資格を取得。ハワイの自然のなかで行なうクラスを主催している。今回の「モーニングヨガ」はカピオラニ公園のクイーンズビーチにて開催。朝7時の涼しい時間帯に集合し、朝日を浴びながら、体を目覚めさせるプログラムだ。

講師のSHOKO YAMANAKA氏

 レッスンでは、「木のポーズ」から「弓のポーズ」をはじめ、さまざまなポーズで体をゆっくりほぐし、体調をベストの形に整えていく。公園では鳥のさえずりも聞こえ、自然と一体化しているような感覚に。波の音に呼吸を合わせれば、朝からハワイのパワーを存分に吸収したような気分になれる。

大きく胸を開いたり、体を伸ばしたりとリラックスできるポーズが続く
参加者にアドバイスしながら「弓のポーズ」をレクチャー

 なお、早朝のプログラムのメニューについて聞いたところ「朝一は皆さん体が寝ているので、目覚めさせるヨガを行ないます。最初から激しい動きを入れるのではなく、ゆっくりゆっくり状態を上げることを心掛けています」と話してくれた。

「“ランジ”の動きを取り入れて、ランナーがよく使う太ももの前やふくらはぎの筋肉をよく伸ばせるメニューにしました。筋肉は固まっていると動きがわるくなるため、呼吸しながらストレッチを行ないますが、血流とともに酸素と栄養を運ぶイメージで行なうとさらに効果的。走る前も走ったあともヨガを行なって筋肉をケアすることで、質のよい状態を持続できるはずです」とアドバイスしてくれた。

 また、17時30分からは「サンセットヨガ」を実施。夕方の方が体の動きがよいため、朝に比べるとよりレベルの高い、アクティブな動きを中心にレッスンが行なわれた。「ハイランジのポーズ」「ダウンドッグ」、バランスが必要なポーズなどもレクチャー。1日の終わりに自然のなかで心身ともにリラックスできた。

朝に引き続きランジの動きを取り入れたポーズや「ダウンドッグ」などに挑戦
「ねじりのポーズ」やバランス感覚が必要なポーズもレクチャー

 カピオラニ公園のクイーンズビーチで行なうヨガのメリットについては、「鳥のさえずりやさざ波の音で、誰もがリラックスでき、心拍数が整う場所です。砂のビーチでヨガを行なうのは難しいですが、ここは芝生で、ハワイの強い日差しを和らげるヤシの木々で木陰もでき、天然のスタジオとして最適な場所。夕方は比較的人通りも多いのでヨガを行なうならば朝がお勧めです」と教えてくれた。たっぷり約1時間かけて朝夕と体をほぐした参加者は、皆笑顔に。本格的なヨガを体験し、その魅力を実感しているようだった。

夕暮れの太陽の光を浴びて1日の終わりにリラックス

「KCCファーマーズマーケット」や癒しのラグーンをファン&ラン

 ハワイを訪れたのなら、必ず足を運びたいのが地元の新鮮な食材やフードメニューが手に入るファーマーズマーケット。特に人気が高いのが毎週土曜日に7時30分から11時まで開催される「KCCファーマーズマーケット」だ。「UNIVERSITY OF HAWAI'I KAPI' OLANI COMMUNITY COLLEGE」の駐車場に約70店舗のショップが並び、ロコや観光客で大盛況。食べ歩きフードやドリンクが豊富で、渡した相手の喜ぶ顔が見えるスーベニアも手に入る。

「UNIVERSITY OF HAWAI'I KAPI' OLANI COMMUNITY COLLEGE」の駐車場で毎週土曜に「KCCファーマーズマーケット」が開催される

 ジャルパックでは、ツアー参加者向けに「KCCファーマーズマーケット」までカピオラニ公園から約2kmを1時間かけてランするフリープログラム「KCCファーマーズマーケット・ラン」を開催。朝8時30分集合で朝食を食べに行くのと同時に、「ホノルルハーフマラソン・ハパルア」の最大の難所であるラスト5km地点直前の坂道を経験するのが目的だ。講師はハワイ在住23年のローカルアスリートでTeam Shoko代表のSHOKO FOX氏。

「KCCファーマーズマーケット・ラン」の講師Team Shoko代表のSHOKO FOX氏

 同氏にハワイで走る際に意識すべきことを聞いたところ「ライフスタイルとして走るのに慣れていても、日本とハワイの気候はまったく異なりますので、日本で走るよりも頻繁に水を飲むことを忘れずに。気温が高く、思った以上に発汗している状態なのです」と話してくれた。

 そして「ホノルルハーフマラソン・ハパルア」を走りきるためのポイントについては「あまり構えず、いつも練習しているときのペースを保つことができれば最後まで楽しく走れるはずです。スタート時に集団で走るため、どうしても飛ばしてしまったり、アドレナリンが出ていつも以上に力んだりしますが、そこでガマンしないと10km過ぎたころに一気に疲れが体に出てしまいます。

 9マイル地点辺りまではフラットなので、ハパルアは最後の3マイル、5キロが勝負。坂も頑張ろうと思わずに楽しみ、ホノルルマラソンと同じゴールなので、未来のフルマラソンを夢見ながら走ってください」とアドバイスしてくれた。

 ハワイで走る醍醐味については「雨もすぐに上がり地面が乾きますし、走れない日はありません。雨が降ったあとの緑の香りを楽しんだり、朝日やサンセットを眺めたり、自然を感じながら走ってください。決して道路のコンクリートを見てはいけませんよ!」と楽しみ方を伝授してもらえた。

 ウォーミングアップのあとは、一定のペースで坂道に挑戦。延々と続くのぼり坂と照りつける日差しのなかをひたすら登っていく。トレーニング参加者たちは、大会本番をイメージしながら黙々と進む。30分ほどかけて「KCCファーマーズマーケット」開催場所に到着し、軽いストレッチ後に現地解散。いよいよ、マーケットを楽しむ時間となった。

途中休憩を挟みながら、ハパルア最大の難所の坂道を進み「KCCファーマーズマーケット」開催エリアまでひたすら走り続ける
大会当日は車道を走るが、練習は歩道を1列になって黙々と進む
「KCCファーマーズマーケット」に到着。火曜日の夕方16時~19時にも開催し始めたという告知があった

 つらい坂道を登りきったあとは至福の朝食タイム。現地解散のため、自由にマーケットを満喫することができる。約2km走ったところなので、まずは水分補給からスタート。入口近くの「Akamai FOODS」にて「HAWAIIAN FRUITS JUICE BLENDS」(3ドル、約330円、1ドル=110円換算)をゴクリ。「Blackberry-Meyer Lemon with mint」はベリーとともにミントの爽やかさが口一杯に広がり、一気に汗が引いていく冷たさとフレッシュさ。毎週異なるジュースが楽しめる同店はオートケーキも評判。

「Akamai FOODS」にて「HAWAIIAN FRUITS JUICE BLENDS」をチョイス。フレーバーは「Blackberry-Meyer Lemon with mint」

 続いては、ハワイ産の食材をたっぷり使った具たくさんのパイナップルケーキが人気の「ハワイアン・ハッピー・ケーキ KCCファーマーズマーケット店」へ。ハワイで採れたマカデミアナッツとココナッツがぎっしり入ったハワイアン・パイナップルケーキは、一口食べるだけで南国気分に。サイズは小さめながら重量感は抜群で、1カットで大満足のボリュームとなっている。そのまま味わってもよいが、少しトーストして外側をカリカリに仕上げて、その上にアイスなどを乗せればより幸せ度がアップするので、お試しを。

 なお、JAL利用の個人旅行者向けに発行をしている「JALOALOカード」を会計時に提示して、8オンス(約227g)以上のケーキを2つ以上購入するとハワイアンパンケーキミックスをプレゼントされるので、かなりお得。

「ハワイアン・ハッピー・ケーキ KCCファーマーズマーケット店」
オーナーのOwen氏。とても気さくで、Facebook用の写真を購入者と一緒に撮っていた
「ハッピーケーキ・ミニサイズ」(15ドル、約1650円)。「KCCファーマーズマーケット」プライスで10ドル(約1100円)になっていた。8オンス(約227g)以上のケーキ2個以上と「JALOALOカード」提示でハワイアンパンケーキミックスの1袋プレゼントも
ケーキには、パイナップルとマカデミアナッツ、ココナッツがぎっしり

 続いては、「La Tour Bakehouse(Ba-La Bakery)」へ。各種ペイストリーやクラッカー、グラノーラまで幅広く揃えるベーカリーで、人だかりが常にできていた。アップルパイとマフィン(5.50ドル、約605円)を購入したが、今回の滞在で食べたなかで一番と言えるほどの美味しさ。アップルパイのサクサク感とほどよい甘さ、そしてマフィンのしっとり感とシナモンの香り&フォンダンで相当のクオリティだった。なお、テントには「Garlic Crisps」や「Granola」、そして「Lavosh」なども揃っており、お土産、自分用として飛ぶように売れていた。

「La Tour Bakehouse(Ba-La Bakery)」
各種ペイストリーが陳列されている。アップルパイとマフィンを購入
「Garlic Crisps」や「Granola」、そして「Lavosh」などが並んでいた

 さらに、再びノドの乾きを潤すために「Dina's Garden/Thai Treats Etc」へ。レモネードやチャイティなどが味わえるショップで、目印はサーバーに入ったレモネード。ほんのりピンク色の「Hawaiian Lemonade」(4ドル、約440円)をオーダーし、テーブルに用意されたカップを自分で取るスタイル。レモンの酸味が効いた1杯で、ほぼ甘さはゼロな爽やかな味わい。好みでシロップを入れることができるが、そのままで十分に美味しい。

「Dina’s Garden/Thai Treats Etc」。最高の笑顔で対応してくれる
「Hawaiian Lemonade」をオーダー
目印は特大のレモネードサーバー。横に甘さ調節用のシロップがある

「KCCファーマーズマーケット」はガッツリ系ご飯も充実。椅子や机の用意がないため、地べたで頬張ることになるが、肉系からシーフードまで迷うほどの品揃え。「Hawaiian Style Chili Company」は朝食に最適なブレックファーストプレートから、ガーリックシュリンプ、アヒステーキ。名物から定番まで6種類のプレートを用意している。

「Hawaiian Style Chili Company」はハワイならではの名物から定番の朝食メニューまで、好みのプレートが味わえる

「North Shore Cattle Co.」は、とにかく肉! なプレートが揃う。ハンバーガーから蒸し煮した牛肉まで、ガツンと朝から食べたい人向けのメニューだ。

ボリューム系の肉料理が自慢の「North Shore Cattle Co.」

 ほかにも採れたて野菜やピクルスにフルーツなどを販売するショップや、さとうきびジュースの実演販売など、見て、購入して飽きない個性的なショップが目白押し。時間を忘れ歩いているとあっという間に11時になってしまうので、お目当てのショップがある場合はまずそちらを目指して、あとでゆっくり散策してみよう。

パイナップルや見た目も鮮やかな自家製ピクルス、採れたて野菜にさとうきびジュースなども購入できる

 ワイキキ・ビーチ方面へ戻る際は「レインボートロリー」の「ダイヤモンドヘッドルート」を利用しよう。土曜日のみ「KCCファーマーズマーケット」に停車する。また、土曜日朝限定で「KCC“スカイ”エキスプレスルート」も「Tギャラリア ハワイ by DFS」発で7時、7時50分、8時40分の3本を運行中。走っていくことが難しいならトロリーに乗って「KCCファーマーズマーケット」へ向かおう。

「レインボートロリー」乗り場の表示。このレインボートロリーは25分間隔で運行している。THE BUSは混雑していて乗れない場合もあるので、トロリーの存在はありがたい
KCCファーマーズマーケット

所在地:Kapiolani Community College, 4303 Diamond Head Road. Honolulu, HI 96816

 コオリナ地区の静かなラグーンを走り抜ける「コオリナラン」(参加費25ドル、約2750円)も同時に開催。「幸せに満ちた」「歓喜」という意味を持つ同地区でのランは、整備され走りやすい芝生にゆったりと流れる時間。そして、広めの遊歩道から「KOHOLA」(クジラ)、「HONU」(アオウミガメ)、「NAI'A」(イルカ)、「ULUA」(ウルア:ロウニンアジ)の名が付いた、4つの美しいラグーンを眺めながら極上のランが味わえる。

 実際に体験してみたが、とにかく走りやすい。車の通りもなく、公共のラグーンながら周辺ホテルの利用客が多く、ランナーは少なめ。約4kmのご褒美ランが楽しめる。現地でのランチと移動を含め、8時30分にクイーンズビーチ集合で約5時間の同プログラムは、途中自由散策の時間もあり、ラグーンでのんびりするのもよし、気になる人気リゾートのグッズを購入したり、次回の宿泊のために見て回ったりと、思い思いの時間が過ごせる。

まずは移動のためにシャトルバスで約40分かけてコオリナヘ
到着後、講師のSHOKO氏がラグーンについてボードを使って解説してくれた
整備されたラグーンを眺めながら開放感あふれるなかでラン
午前中で日差しがあるため、美しいラグーンは人がまばら。まさに景色を独り占めできる環境だ
ヤシの木を使ったストレッチやアクティビィを行なった。大会で疲れたときなど、約1分ほどしゃがむだけでも回復する、といった実践で使える技を教えてもらえた

 すべての事前プログラムを終了し、いよいよ「ホノルルハーフマラソン・ハパルア2017」が目前に迫った前日。大会参加中に「Team JALパック」で出会った参加メンバーの皆さんとコースで声をかけあうためにスペシャルステッカーを貼り、リストバンドを確認。3時30分起床のため準備万端の状態で20時に就寝した。

 次回は21.0975kmに挑戦した大会本番の様子、そしてラン後も楽しめる「レインボートロリー」を使ったショッピングなどをレポートする。

「Team JALパック」のスペシャルステッカーを目立つ場所にペタリ
昼間のうちに装着したグリーンのリストバンド。「Team JALパック」の一員である証だ

相川真由美

フリーライター/鉄鋼業やIT系やエンタメ関連の雑誌やWeb媒体の編集者を経て、フリーの記者として活動中。海外は一人旅がほとんど。趣味は世界のディズニーのパーク&リゾート巡り。最近は年間パスポート片手に日々舞浜通い。うなぎとチョコレートが好物で、旅の基本は“出されたものは全部食べる”。激辛とうがらしから謎の木の実まで挑戦するのがモットー。