旅レポ

バニラエアの成田~ホーチミン線の初便に乗ってきた

台北経由でベトナムへGo!

2016年9月14日 就航

9月14日に就航したバニラエアの成田~ホーチミン線は台北の桃園空港を経由します

 バニラエアは9月14日、国内LCCとしては初となる成田~ホーチミン(ベトナム)線の運航を開始しました。当日行なわれたセレモニーの様子や運航スケジュールなどはこちらの記事で見ていただくとして、今回はわたくしゆきぴゅーが人生初の“初便に乗る”という機会をいただき、実際に台北経由でホーチミンまで行ってきましたので、その様子をレポートしたいと思います。

成田出発から経由地の台北まで。桃園空港での流れは?

 バニラエアの石井知祥会長と搭乗客との記念ハイタッチのあと、初便搭乗証明書をいただいて乗り込んだJW105便は、成田17時40分発、4時間弱のフライトで台北(桃園)に到着。1時間ちょっとの乗り継ぎタイムを経て、再び約3時間半のフライトで日付が変わった0時30分にホーチミン着というスケジュールになります。直行便と比べるとちょっぴり長丁場な感は否めませんが、受託手荷物20kgまで無料などのサービスが付いたスタンダード運賃(コミコミバニラ)が片道1万4690円から、最安運賃設定のシンプルバニラは1万690円からという低価格はやっぱり魅力的! 賢くオトクに人気のベトナムへの旅行が楽しめちゃいます。

今回搭乗したのはこちらのエアバス A320-200型機
セレモニーには成田空港のマスコット「クウタン」がスタッフに手を引かれて登場
実はわたくし、初便搭乗も初めてならバニラエアも初めて!
黒の革張りシートがカッコいい♪ 今回初便のJW105便に運航されたのは一番新しい機材なのだそう

 そしてこのJW105便は、出発の成田空港で最終目的地ホーチミンまでの搭乗手続き(もちろん受託手荷物も)をしてしまうスルーチェックインというシステムなので、経由地の台北では出入国手続きをする必要はなく、トランジット用の手荷物検査を受けるだけでOK。

人生初の初便搭乗証明書に一人感動しておりました
なにやら記念品もいただきましたよ
小さなノートかと思ったら、色々なサイズのふせん。それからボールペンも

 成田出発時はまだお腹がすく時間ではなかったのですが、少し遅れて離陸したのが18時25分。すっかり機上の人となった頃はモーレツな空腹で、第3ターミナルでなにも食べてこなかったことに激しく後悔しました。そんなわけで今回はお腹にたまりそうな「チキンライスとハンバーグのトマトソースがけ」(750円)を食べることに。

 こちらは9月からスタートした秋メニュー。ボリューム感にこだわったというだけあって、味付けのしっかりしたチキンライスの上にハンバーグが2つ乗っている満足感のある一品でした。添えられている卵が半熟玉子だというのがポイント高しですの。

9月1日から一新されたという機内食メニューをさっそくチェック
ほかのLCCと同様に食事やデザート、飲み物などは有料。ちなみに持ち込んだアルコール類は機内では飲めません
なにかとお世話になったステキなCA(客室乗務員)さん
お腹がすき過ぎて頭が回らず、どうやら上下逆さまに撮ってしまったようです。ごめんなさい
就航記念で、CAさんがこのようなボードを持って回る記念撮影のサービスも
台北で乗り継いでホーチミンまで行く人のための案内

 機内食やオリジナルグッズ販売、記念撮影タイムも終わってしばらくすると、経由地の台北はもうすぐ。着陸体勢に入ったというアナウンスがあり徐々に降下を始めた機体。ウトウトしていた目をこすりながら、旋回したときに見えたオレンジ色に輝く台北郊外の夜景がステキすぎて、一瞬だけ「あぁ、このまま台湾観光でもいいかも」と思ってしまったのはここだけの話。そう、今回の最終目的地はホーチミンなのであります!

 経由地の桃園空港では、ホーチミンまで行く乗客も全員いったん降ります。座席はホーチミンまでずっと同じなのですが、身の回りの手荷物はすべて持って降りることになっているので、忘れがちなシートポケット内も要チェック、ですの。

桃園国際空港での降機~乗り継ぎ、再び搭乗まで

 15分ほど遅れて到着したJW105便。日本と台湾の時差は1時間。まずはここで時計を1時間巻き戻します。成田からの乗客のほとんどが台北で降りたようで、わたくしを含むホーチミン行きの十数名は地上係員さんに連れられ、「お乗り継ぎのお客様」の案内に沿って桃園空港内を歩きました。乗り継ぎ用の手荷物検査を通過後、トイレを済ませてB3搭乗ゲートに到着すると、ほどなくして就航記念セレモニーがスタート。

 数時間前の成田空港での登壇はバニラエアの石井会長でしたが、ここでは黄色いハッピを着た五島勝也社長が中国語で挨拶されました。そのあと、この日2度目のハイタッチをしながら再びJW105便に搭乗となりました。

飛行機を降りると地上係員さんがいてくれたので迷うことはありません。ところでホーチミンって中国語で書くと「胡志明市」となるですのね~
パスポートと搭乗券を見せてトランジットパスを受け取ります
あとは係員さんについていけばオッケー
桃園空港に飾られている台湾各地の写真は必見ですの
向かうはB3搭乗ゲート
B3搭乗ゲートに到着。台北から乗る人がたくさんいました
ここではバニラエアの五島勝也代表取締役社長が中国語で挨拶
搭乗スタート。ここでも記念のハイタッチをして機内へ
人生2枚目の初便搭乗証明書をもらいます
台北で降りた人数と同じくらいの人数がまた乗ったイメージ
ぉお!区間が「台北(桃園)→ホーチミン」になっている! ここからが本当の初便ですわね

 さあ再び空の上ですの。しばらくして機長さんからこのようなアナウンスがありました。「本日バニラエアは国内LCCキャリアとして初めてベトナムに就航いたしました。これを機にバニラエアが日本、台湾、ベトナムの架け橋となって、3国の交流がより一層深まることを願っております。本日は記念すべき初便にご搭乗いただきましてありがとうございます」。

 もともとバニラエアは東京(成田)~台北間は飛んでいるので、“ある国を経由して、さらに先の別国への路線を運航する”以遠権を使ったこの台北~ホーチミン間が本当の意味での初便といえるのかもしれませんわね。「あぁまさに今、1回しかない初便に乗っているんですのね~!」と実感が沸いてうれしくなってしまいました。

 さて、台北~ホーチミン間でも先ほどと同じように機内食販売の時間がありまして、もちろんわたくしはまた食べるのであります! 今回は「ピザカツレツサンド」(650円)にしてみました。こちらも秋メニューのひとつで、ただのカツレツではなく、ピザカツレツというのがミソ。デザートにバニラエア特製のくり~むあんぱんも平らげると、またしてもウトウト。目指すホーチミンはもうすぐのハズ……ですのzzz。

「ピザカツレツサンド」(650円)と「バニラエア特製バニラくり~むあんぱん」(350円)と「三ツ矢サイダー」(200円)をしっかり食べて、再び寝る!

タンソンニャット国際空港に到着~市内中心部のホテルまで

 ようやくベトナム最大の都市ホーチミンに到着ですの。離陸、食べる、寝る、着陸、離陸、食べる、寝る、着陸を繰り返して正直、長かった~!というのが本音ですが(笑)、今回は一人だったからなおさらそう感じたのかもしれません。家族やお友達と一緒ならおしゃべりしているとあっという間ですわよね。ただ、台北での乗り継ぎは思っていた以上にスムーズで、「あら? 降りたと思ったらもう乗るですの?」といった感じでした。

ホーチミンはタンソンニャット国際空港に到着! ハッピを着たスタッフの皆さんが拍手で出迎えてくれて感激でした
さすがに深夜なので、人があまりいない空港内

 さて、台湾とベトナムの時差は1時間。ここでもう1回時計の針を1時間巻き戻します。とはいえJW105便は現地時間0時30分という深夜到着なので、旅慣れている人でもこの便を利用する際はホテルの予約は必須です。「一刻も早くホテルにチェックインして寝たいハズ!」と予想していたわたくしは、予約していたホテルに便名を伝えて送迎サービスをお願いしておきました。空港タクシーよりは若干高くなりますが、空港で両替所に寄る必要もなくなるし、なにより気が楽。女性やベトナムが初めての人にはオススメしますわ~。

一歩外に出るとそこは東南アジアの空気。というか真夜中なのにどうしてこんなに人がいるのかナゾ!
事前にホテルの送迎サービスをお願いしていたので余計なストレスなく市内中心部へ

 タンソンニャット空港からホーチミン中心部までは6~7kmほど。真夜中だったので渋滞もなく15分ほどでホテルに到着しました。部屋に入るとまたしてもお腹がすいてしまったのですが、出かける気力体力はどこにもなく、テーブルの上にあったモンキーバナナを2本食べてバタンキュー、そんな人生初の初便搭乗体験でした。

 さて次回は番外編としてホーチミンぶらり1日観光編の旅レポをお伝えしようと思います。どうぞお楽しみに~♪