イベントレポート

【ツーリズムEXPO 2019】巨大な世界遺産レプリカが目を引くトルコブース。コーヒーワークショップやお菓子も楽しめる

2019年10月24日~27日 開催

最大で約6mの巨石構造物が並ぶ世界遺産「ギョベクリテペ」。トルコブースには2m5cmの巨大レプリカを展示した

 ツーリズムEXPOジャパン2019(10月24日~27日開催)に出展しているトルコ共和国大使館・文化広報参事官室は、2018年にユネスコ世界文化遺産に登録された「ギョベクリテペ遺跡」のレプリカを展示して同地を訴求するほか、主要観光地のPRやトルココーヒーのワークショップなどを行なっている。

 イスタンブールから飛行機で約2時間、トルコ南東部にあるシャンルウルファからクルマで30分ほどの場所にあるギョペクリテペ遺跡は、最も古いもので1万2000年前のものであることが確認されている巨石構造物が特徴。古くは灌漑設備が発達して小麦の栽培が始まった上メソポタミア地域だが、そうした農耕文化が発達する前の遺跡であることから、建造物を作るために人が集まったのではないかとの説があったり、その建築過程が解明されていなかったりと、謎の多さも魅力の観光地となっている。

 近郊の拠点となるシャンルウルファの博物館には実物大のレプリカが展示されていることから、こちらでスケールを感じてから実物を見るのもお勧めとのこと。さらに、世界遺産に認定されている巨大な石像が並ぶネムルト山や、ガジアンテップといった近隣観光地との周辺をコンパクトに楽しめるのも魅力だという。

 トルコ南東部というと治安の不安を覚える人もいると思うが、トルコ政府によればシリアとの国境をはさんだトルコ側は安全とのことで、2018年には過去最高の約4000万人の外国人がトルコを訪れているといった実績も挙げ、安全性をアピールしている。

 2023年にはトルコ共和国建国100周年を迎えることから、トルコ政府ではそれに向けたツーリズム戦略を策定。同国の文化観光大臣もさらなる投資を表明しているという。日本からもターキッシュ エアラインズが成田増便、関空再就航、羽田線開設を予定しており、日本~トルコ間の交流人口拡大に期待が寄せられている。

トルコブース

 そんなトルコのブースでは、ブルサ、ガジアンテップ、カッパドキア、イズミル、コンヤといった観光都市や、旅行会社がコーナーを設けて各地をPR。ガジアンテップのコーナーでは「バクラワ」「ムスカ」などのトルコのお菓子もふるまっている。

 また、トルココーヒーのワークショップも実施。どんなときに飲まれるのか、美味しくするための秘密などトルコのコーヒー文化を紹介するとともに、お菓子とともにコーヒーを味わい、コーヒーの底に残った粉を器に落として運勢を見るコーヒー占いを行なうものとなっている。

ガジアンテップは、ピスタチオが香るパイ「バクラワ」や「ムスカ」といったトルコのお菓子を振る舞っている
トルコ語通訳を務めるなど文化に精通する村上佳寿子さんがトルココーヒーの文化などを紹介するワークショップも実施
ワークショップでは文化への理解を深めるとともに、トルココーヒーを味わい、コーヒー占いを楽しめる