【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015

ミャンマーからホテル観光省副大臣が来日し、ミャンマー観光をアピール

2014年からのe-ビザ制度開始で入国も手軽に

2015年9月24日~27日 開催

 ツーリズムEXPOジャパン2015には、ミャンマー観光連盟のブース出展があった。旅行会社による現地ツアーの紹介や商談が中心のブースではあったが、イベントに合わせてミャンマー ホテル観光省 副大臣 サイ・チョー・オン氏が来日。報道関係者向けにミャンマー観光をアピールした。

ミャンマー ホテル観光省 副大臣 サイ・チョー・オン氏

 サイ・チョー・オン副大臣によれば、日本からミャンマーへの旅行者は、同国訪問者の2位で、2015年は1月から現在までに約5万8000人が訪問しており、前年比12%の伸びを示しているという。ただ、ビジネスでの視察などが多く、レジャー客は20%程度に留まっていることから、ここを強化したい考えだ。

 主要な観光地としては、イギリス統治を逃れた最後の王朝の土地でもあり古くからの仏教文化を残す「マンダレー」、東南アジア最高峰の「カカボラジ山」、シャン高原にある「インレー湖」などを紹介。また、南部には800を超える無人島から成るメルギー諸島があり、ここも観光地として開発を進めたいとしている。

 ちなみに、ミャンマーが外国への門を開いた、いわゆる“開国”をしたのは2011年のこと。同氏も国内のインフラ整備は途上であると認める一方で、観光地については十分なインフラを整えているともする。同国では2013年より人材育成や観光地開発、旅行商品開発、ブランディングなどを促進する「観光マスタープラン」を実行しており、日本のJICA(国際協力機構)も協力して、観光地の整備が進められている。

 日本からミャンマーへの直行便は、ANA(全日本空輸)がヤンゴン線を運航。ホテルも建設が続いており、ホテル観光省がライセンスしたホテルは、ミャンマー全体で4万8000室程度になっているという。

 また、ミャンマー入国に際してはビザも必要となるが、2014年9月よりe-ビザ制度を開始。インターネットで申し込みを行なうことで(問題がなければ)3営業日以内に発行され、印刷して空港での入国審査時に提示すればよくなっており、入国の手軽になったこともアピールした。

 サイ・チョー・オン副大臣は、今回の来日で旅行業者によるツアー商品の開発を求めるとともに、日本人も広くミャンマーのことを知ってほしいと呼びかけていた。

ツーリズムEXPOジャパン2015のミャンマーブース。観光地ガイドやツアー紹介のパンフレットを多数配布した
(編集部:多和田新也)