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JR西日本、エヴァンゲリオンとコラボした500系新幹線「500 TYPE EVA」を披露

車内にも随所にエヴァデザインが

2015年10月19日 公開

2015年11月7日 運行開始

博多総合車両所で公開された500 TYPE EVA

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は10月19日、博多総合車両所(福岡県筑紫郡)において、「新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト」の一環として運行する500系新幹線「500 TYPE EVA」を報道関係者に公開した。

 新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクトは、山陽新幹線の全線開業40周年、および、TVアニメ「エヴァンゲリオン」の放送開始から20周年を迎えることを記念して始動したもので、JR西日本からのオファーにより実現したイベントとなる。

 500 TYPE EVAはエヴァンゲリオンのメカニックデザイナー、山下いくと氏がデザインを担当。監督を務める庵野秀明氏が監修したもの。初号機をイメージした外観はラッピングではなく塗装となっており、通常の新幹線カラーより色数が多く、曲線を多用した塗り分けは、博多総合車両所で行なわれたものだという。

500 TYPE EVA

運行期間: 2015年11月7日~2017年3月(予定) 運行スケジュール: 博多6:36~新大阪11:14(こだま730号)※運行日注意 新大阪11:32~博多16:07(こだま741号)※運行日注意
デザインはメカニックデザイナーの山下いくと氏
1号車(博多側)前面
500系の流線型フォルムとエヴァなデザインがマッチ
精悍な顔つき
先頭部は複雑な塗り分けとなっている
運転席乗務員ドア前に描かれるロゴ
2号車
連結部
ドアガラスにNERV(ネルフ)のマークが入っている
アンテナは黒
3号車
8号車側から
7-8号車の連結部
8号車
床下機器のフォントはさすがにそのまま
型式番号

 ベースとなったのはV2編成で、これまで「プラレールカー」として使われていた車両。同展示を8月30日で終え、9月1日から博多総合車両所で衣替えが開始された。現時点で外装まわりは完成しているものの、内装はまだ少し未完成な部分があるとのこと。8両編成の車内は、1号車がエヴァンゲリオンの世界観が楽しめる「500 TYPE EVA 展示・体験ルーム」、2号車が「500 TYPE EVA 特別内装車」となっており、3号車から8号車は通常の車両と変わらない。

 1号車は座席がすべて取り外され、「新幹線×エヴァンゲリオンパネル」「フォトスポット」「ジオラマ」「実物大コックピット搭乗体験」と4つのコンテンツが用意される。

 なかでも注目が実物大コクピットで、使徒との闘いを体験できる2分30秒の専用映像を用意。「ATフィールド」を破るインタラクティブな仕掛けが用意されているなど、ファンならずとも楽しめる内容だ。ただし、1号車への入室と実物大コックピット体験乗車には、「特設サイトによる予約(抽選)」もしくは、「旅行会社の専用商品」を購入する必要がある。

 2号車は通路やシートまわりなど、エヴァンゲリオンをイメージした内装としたもの。こちらは自由席となっているため、乗りさえすれば楽しむことができる。

 また、車両の運転に合わせて、博多駅新幹線改札内にある喫茶店「カフェ・エスタシオン博多」内の一部コーナーで「500 TYPE EVA」オリジナルメニューを提供するカフェを営業するほか、博多駅ひかり広場のキヨスク売店をリニューアル、「500 TYPE EVA」オリジナル商品をはじめエヴァンゲリオン関連商品を販売する。

1号車の入り口
1号車車内
1号車車内を運転台側から
新幹線基地の下にNERV(ネルフ)基地があるイメージ
こちらのジオラマは初号機が運ばれているイメージ
等身大の綾波レイと記念撮影ができるコーナー
運転台寄りに実物大コックピット搭乗体験スペースがある。実物大なだけにかなり大きい
かなり凝った造形
頭の後方にある丸い部分はキラキラと輝く
スティック部分
実際に人が乗った状態。画面は「エントリースタート」的な状況
伊吹マヤから正体不明の物体を発見との緊急連絡が入る
横を走る弐号機
パターン青! と、この後は実際に乗って確かめて欲しい
1号車のデッキ部分
デッキから展示室への入り口にある注意書き
反対側には500系のスペックシートがある
トイレもエヴァ仕様
500 TYPE EVA 特別内装車となる2号車
2号車は自由席だが1号車予約者用の待機席がある
2号車シート
サンシェードも専用。パターンはいくつか用意されており探してみてほしいとのこと
座席番号シールの下にもNERV(ネルフ)マーク
ヘッドカバーもNERV(ネルフ)ロゴ入り
ウインドウにも
アームレストとシート台座
あまり座りたくないシート
リクライニング量はたっぷりで快適
テーブル
フロアもきちんとデザインされている
荷物置き場
荷物置き場のサンシェードは標準のまま
3号車博多側デッキ
喫煙室
加地さんとリツコさんがいる
業務用室ドア
3号車の客室はノーマルながらドア部分には専用の装飾が施されている
4号車入り口
JR西日本「500 TYPE EVA」
JR西日本「500 TYPE EVA」の車内放送チャイム

(安田 剛)