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西武鉄道、池袋駅~西武球場前駅間の臨時特急にチャイナエアラインのCAが“搭乗”
「スタジアムエクスプレス」内で台湾の魅力を紹介
(2015/4/11 21:31)
- 臨時特急レッドアロー号「スタジアムエクスプレス」:2015年4月11日~12日運行
西武鉄道は4月11日、西武プリンスドームでのプロ野球公式戦開催日に池袋駅~西武球場前駅間で運転している臨時特急レッドアロー号「スタジアムエクスプレス」で、チャイナエアラインの日本人CA(客室乗務員)が乗車する特別運転を行った。12日も同様の取り組みが行なわれるが、本記事では初日の模様を紹介していく。
今回のスタジアムエクスプレス特別運転は、西武プリンスドームを本拠地とする埼玉西武ライオンズが、4月11日と12日に埼玉西武ライオンズ対千葉ロッテマリーンズ戦で開催する「台湾デー」イベントに合わせて行われたもの。
この台湾デーイベントは、台湾出身の郭俊麟投手や、台湾プロ野球リーグ「中華職業棒球大聯盟」で2014年最多セーブのタイトルを獲得したミゲル・メヒア投手が、2015年から埼玉西武ライオンズに加入したことを受けて、台湾との友好を深める意味を込め、台湾観光局の特別協賛、チャイナエアラインとプリンスホテルの協賛により開催されたもの。初日となる11日は、ドーム前広場で獅子舞などの台湾伝統芸能が披露されたり、試合中の埼玉西武ライオンズの選手呼び出しが日本語と中国語で行われたりした。そのほかにも、台湾PRブースの設置、ルーローファンなどの台湾グルメの販売、台湾グッズのプレゼントなども行われ、西武プリンスドーム全体が台湾の雰囲気に包みこまれた。
4月11日のスタジアムエクスプレス特別運転では、車両として池袋駅発の往路、西武球場前駅発の復路ともに初代レッドアロー号の塗装をまとった10000系車両「レッドアロークラシック」が利用されたこともあって、乗客の多くが珍しそうに車体を写真に収めていた。
今回の特別運転は、西武プリンスドームでの台湾デーイベントに協賛しているチャイナエアラインとのコラボレーションにより実現されたもの。車両にはチャイナエアラインのCAが乗車し、実際にCAがチャイナエアライン機内さながらに車内アナウンスを行うとともに、西武グループの旅行代理店「西武トラベル」の従業員どもども車内を巡回し、乗客にグッズやパンフレットを配ってまわった。また、西武球場駅発の復路では、CAが車両前に立ち、乗客を出迎えつつチャイナエアラインのノベルティや台湾旅行パンフレット、チャイナエアラインの時刻表などの入ったグッズが配られるサービスも行われた。
CAによる車内アナウンスでは、台湾の魅力が紹介された。台湾の気候や風土、グルメなどの魅力を紹介する一方、現在台湾でブームになっているという自転車について取り上げられた。都市部では自転車をかついで地下鉄に乗れることや、景勝地でのサイクリングロードやレンタサイクルの整備が進んでいることなどを説明しつつ、台湾観光でも便利に利用できることが紹介された。そして、最後には「訪れるたびに新しい発見がある、そんなすてきな台湾へは、ぜひチャイナエアラインでお出かけください。本日ご乗車の皆様と、次回はチャイナエアラインの機内でお目にかかれることを楽しみにお待ちしております」とアピール。通常のレッドアロー号ではないアナウンスに、乗客も興味深く耳を傾けていた。