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対象ツアーが最大5000円引き「初めての韓国旅行応援キャンペーン」。JATA×韓国観光公社による取り組みを聞いてきた

草彅剛のYouTubeで釜山ロケ動画を公開中

2026年7月23日 実施
右から、一般社団法人日本旅行業協会 アウトバウンド促進協議会 東アジア部会 韓国ワーキンググループ 座長 本多寿彦氏、韓国観光公社 日本地域センター長 兼 東京支社長 鄭槿喜氏、韓国観光公社 東京支社 次長 白慧眞氏

 JATA(日本旅行業協会)は7月23日、霞が関の本部で定例会見を開き、韓国観光公社との共同企画について説明した。

過去最高の訪韓者数、一方で進む「旅行会社離れ」

 会見には、JOTC(アウトバウンド促進協議会)で東アジア部会 韓国ワーキンググループの座長を務める本多寿彦氏、2026年2月に韓国観光公社 日本地域センター長 兼 東京支社長に就任した鄭槿喜(ジョン・グニ)氏らが登壇。

 2026年上半期のアウトバウンド(日本人海外旅行市場)は前年比105.3%と順調に回復しており、なかでも韓国への送客数は前年同期比120.4%と、市場全体の回復を牽引している。

 2025年の訪韓日本人旅行者数は約366万人と過去最高を記録した一方で、JATAが実施した集計では、旅行会社の企画商品の利用客数が前年を下回っており、「旅行会社離れ」が大きな課題に。2026年の利用客数は前年比120.4%と回復傾向にあるものの、引き続き旅行会社経由の送客は重要なテーマとなっている。

 本多氏によると、考えられる要因は「ソウルへの一極集中」。現在、韓国を訪れる外国人のうち約76%がソウルを訪問しているが、ソウル滞在においてはWeb経由での航空券・ホテル手配やUberなどの配車アプリによる移動が容易であり、旅行者自身が自由に旅程を組める環境が整っているためと分析している。

 こうした「個人手配」にはない旅行会社ならではの付加価値を提供し、さらなる需要を開拓するため、2026年度は「地方誘客の拡大」と、新規パスポート取得層などを狙った「初めての韓国旅行(初韓)応援キャンペーン」を柱とした施策を展開していく。

一般社団法人日本旅行業協会 アウトバウンド促進協議会 東アジア部会 韓国ワーキンググループ 座長 本多寿彦氏

パスポート取得費用引き下げに合わせた「初めての韓国旅行(初韓)応援キャンペーン」

 JATAと韓国観光公社は、今年7月1日から日本のパスポート発給手数料が引き下げられたタイミングに合わせ、12月まで「もっと海外へ!連携 初めての韓国旅行(初韓)応援キャンペーン」を実施している。

 初めて韓国を訪れる人(またはそれに等しい人)を対象に、対象ツアーの旅行代金から1人あたり最大5000円を支援するもの。7月初旬時点で60商品以上がエントリーしているとのこと。

 韓国観光公社 東京支社 次長の白慧眞(ペク・ヘジン)氏は、パスポートを新規で取得した人はもちろんのこと、久しぶりに韓国へ行く人や、過去に韓国へ行ったことはあるが、今回訪れる地域は初めてという人も幅広く対象に含まれると説明した。

 また、キャンペーンの利用にあたって旅行者自らが申請手続きをする必要はなく、各旅行会社がキャンペーンの条件に合わせて旅行商品を造成し、韓国観光公社の認定を受けた対象ツアーを申し込むことで割引が適用される仕組みとなっている。

 具体的な支援額は、大都市圏(成田・羽田・関空・セントレア・福岡)発着で韓国の地方(ソウル・京畿道・仁川以外)観光付き商品と、そのほか日本の地方空港発着の場合は内容問わず最大5000円引き、大都市圏発着でソウル・京畿道・仁川の観光付きツアーの場合は最大3000円引きとなる。

もっと海外へ!連携 初めての韓国旅行(初韓)応援キャンペーンの概要
韓国観光公社 東京支社 次長 白慧眞氏

 本キャンペーンに関連して、草彅剛さんのYouTubeチャンネル「ユーチューバー草彅チャンネル」では、「はじめての海外ロケ in 韓国」前編・後編を6月に公開。動画では釜山を訪問し、初めて韓国を旅する人でも手軽にグルメ、ショッピングなどが楽しめる観光スポットを紹介するなど、幅広い世代に向けたPRも展開している。

はじめての海外ロケ in 韓国・釜山(前編)

 一方で、中東情勢の影響などによる燃油サーチャージの高騰や出国税の値上がりといった影響から、海外旅行需要の鈍化が懸念されている。

 韓国観光公社 日本地域センター長 兼 東京支社長の鄭氏は、「こうした環境だからこそ、日本からわずか2〜3時間で行け、週末でも十分に楽しめる気軽さや、現在の為替環境における価格面での魅力が活きる」と語り、韓国旅行が高い満足度と大きな価値を提供できることへの強い自信をみせた。

韓国観光公社 日本地域センター長 兼 東京支社長の鄭槿喜氏

まち歩きをテーマに地方の魅力を発信「韓国小都市30選(10選)」

 ソウル一極集中を緩和し、地方ならではの魅力を伝えるため、2019年の「韓国絶品グルメ30選」、2025年の「韓国絶景30選」に続くシリーズ第3弾として、2026年は「韓国小都市30選」(PDF)を新たに発表。

 韓国人に人気の観光地で、国際空港や主要駅からの交通アクセスがよく、ドラマのロケ地やお祭り、郷土料理などの魅力があることを選定基準としている。

 韓国観光公社が定めた「韓国小都市30選」をもとに、JOTC韓国ワーキンググループの会員である旅行会社のプロが加わり、さらに総合的評価の高い「ベスト10選」も制定。会見のスライド資料では一例として、全州(チョンジュ)、麗水(ヨス)、江陵(カンヌン)、安東(アンドン)などの地域を紹介した。

 各地を巡るにあたっては、古都、韓国式庭園、海岸旅行、レトロ散策など、その土地の個性を「まち歩き」しながら楽しむという旅行スタイルを提案。2026年はSNSプロモーション動画などを中心に展開し、2027年には本格的な旅行商品化を目指す。

例として、全州(チョンジュ)、麗水(ヨス)、江陵(カンヌン)、安東(アンドン)などの地域を紹介
ロゴマーク
選定基準など
赤いピンはベスト10選に含まれている都市(公州と扶余は2都市で1都市とカウント)

今年も開催「咸安 落火ノリ」ジャパンデーと、首脳会談で注目の「安東・河回船遊ジュルブルノリ」

 2024年に初めて外国人向けとして開催され、大きな反響を呼んだ慶尚南道 咸安(ハマン)郡の伝統火祭り「落火ノリ」日本人限定イベント(ジャパンデー)。2026年は10月15日19時から無尽亭(ムジンジョン)で開催する。

 第3回目となる今回は、過去最大となる1500名以上の日本人観光客の集客を目標に、各旅行会社がツアー商品を販売している。

イベント概要
咸安の位置図
昨年の会場レイアウト。2026年は駐車場やシャトルバスの停車場所などを再検討するとのこと
「咸安 落火ノリ」ジャパンデー告知動画

 さらに今年は新たなローカルコンテンツとして、慶尚北道 安東(アンドン)市のユネスコ世界遺産「河回村(ハフェマウル)」で行なわれる伝統行事「河回船遊ジュルブルノリ」を紹介。

 朝鮮時代の貴族文化に由来する船遊びと伝統花火が融合した幻想的な行事で、2026年5月に開催された日韓首脳会談で両首脳が鑑賞したことでも再注目されているとのこと。今後はこうした地域固有の特別な体験を、日本の旅行会社と連携して商品化していく。

会見では、韓国チャーター便 韓国旅行商品支援などの取り組みも紹介された