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GoPro MISSION 1を触ってきた。1インチセンサー搭載の小さなシネマカメラ、マイクロフォーサーズ対応モデルも

2026年5月28日 発売
GoPro「MISSION 1 PRO」を手にするGoPro グローバル マーケティング コミュニケーション責任者リック・ロックリー氏

 GoProは、これまでのアクションカメラ「HERO」シリーズとは別ラインとなる「MISSION 1」シリーズを4月15日に米国にて発表していたが、国内向けの発表会を5月20日に行なった。新たに1インチセンサーを搭載し、同社はコンパクトシネマカメラと位置づけている。

 今回発表の「MISSION 1」シリーズは3種。14mmのGoPro標準レンズを搭載した「MISSION 1 PRO」(12万2600円)、「MISSION 1」(10万5400円)と、マイクロフォーサーズマウントの「MISSION 1 PRO ILS」(12万2600円)となる。

 MISSION 1 PROとMISSION 1は5月28日に発売。MISSION 1 PRO ILSのみ、2026年秋ごろ発売予定となっている。

「MISSION 1 PRO」
レンズフードは取り外しが可能
MISSION 1 PROとMISSION 1で、モデル表記以外、ハードウェアは同一
背面は全面液晶
手持ちのHERO12(写真左)と大きさの比較。MISSION 1は横幅が少し大きい
電源ボタンによる撮影モード切替。シャッターボタンともに凸型になり、かなり押しやすくなった
MISSION 1 PROはハイフレームレート撮影に対応する

 新カスタムSoC「GP3」の採用や1インチセンサー搭載、Wi-Fi 6対応、大容量の新Enduro 2バッテリー、フードの付属、本体のサイズにいたるまでハードウェア面は同一だ。PROと無印モデルでは、動画で撮影できるフレームレートが異なる。

 PROが16:9で8K/60fps、4K/240fps、1080p/480fpsといったハイフレームレートに対応し、8Kオープンゲート(全画素クロップなし)の4:3で30fpsの動画撮影も可能。無印の4:3は、4Kの120fpsが最高設定になっている。スローモーションと8Kオープンゲートにこだわらなければ、PROでなく無印でいいという選択になるだろう。8Kオープンゲートを含めて4:3の画角で撮影しておくことで、あとの編集で縦横どちらのフレームにも対応でき、SNSの縦映像に対応しやすいのがメリットになる。

 対応するビデオ解像度とフレームレートの詳細は以下のように異なる。

MISSION 1 PRO

8K(16:9): @60/50/30/25/24fps
8Kオープンゲート(4:3): @30/25/24fps
4K(16:9): @240/200/120/100/60/50/30/25/24fps
4K(4:3): @120/100/60/50/30/25/24fps
4K(9:16): @30/25fps
1080p(16:9): @480/240/200/120/100/60/50/30/25/24fps
1440p(4:3): @480/240/200/120/100/60/50/30/25/24fps
1080p(9:16): @60/50/30/25fps

MISSION 1

8K(16:9): @30/25/24fps
4K(16:9): @120/100/60/50/30/25/24fps
4K(4:3): @120/100/60/50/30/25/24fps
4K(9:16): @30/25fps
1080p(16:9): @240/200/120/100/60/50/30/25/24fps
1440p(4:3): @240/200/120/100/60/50/30/25/24fps
1080p(9:16): @60/50/30/25fps

 静止画撮影機能では、双方で最大解像度5000万画素(8192×6144px)でRAW撮影が可能になっているが、8Kビデオからの写真を切り出す機能(タイムラプスも同様)で、PROは8Kオープンゲート(4:3)からの4420万画素なのが、無印は8K(16:9)からの3310万画素になるという細かな違いがある。無印は8K(4:3)の動画撮影ができないことによる。

 サウンドは4つのマイクを使い、RAW形式のオーディオでは32ビットfloatの24ビットPCMで音割れのない録音が可能、ワイヤレスオーディオにも対応する。ほかにも、カラープロファイルではGoPro HERO12以降でも対応するGP-Log2が利用でき、ポストプロダクションでのカラーグレーディングを行なうこともできる。

「MISSION 1 PRO ILS」はマイクロフォーサーズ(MFT)マウント搭載だが、電子接点はないので、オートフォーカスや電子絞り、Exifなどの電気的なデータは伝わらない点には注意が必要だ。MFTマウントであればレンズの装着可能だが、フォーカスと絞りがレンズ側でマニュアル操作できないレンズ以外は、活用できないと考えておいた方がいいだろう。MFT以外のマウントでもマウントアダプターを介すことで、MFスイッチ切替と絞り環があれば活用自体は可能だ。

 現状ではピーキング表示はないので、ピント合わせは簡単ではない。発表会では、ニコンFマウントからMFTに変換して、望遠レンズのデモを行なっていた。MFTマウントだがセンサーサイズが1インチなので、MFTの焦点距離とも当然異なる。約3倍程度の焦点距離になり、ポートレートなどで望遠レンズとして使いやすくなる。ビデオの手ブレ補正であるHyperSmoothと360度水平ロックの機能は利用可能だ。

マイクロフォーサーズマウントを搭載する「MISSION 1 PRO ILS」
マイクロフォーサーズマウントに1インチセンサー。電子接点はない
レンズの装着例。LAOWA 7.5mm F2 MFT。ピントと絞りがマニュアル操作できるレンズ
望遠レンズのデモ。レンズはニコンFマウントのSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary。絞りは開放のままになるが、レンズ側スイッチをMFに切り替えることでピントのみは合わせることができる
2倍のテレコンバーターとMFTへのマウント変換アダプターを介して装着されている

 コンパクトカメラグリップを同梱した「MISSION 1 PRO Grip Edition」(13万6600円)、専用メディアモジュールとVolta 2バッテリーグリップ、ワイヤレスオーディオをセットにした「MISSION 1 PRO Creator Edition」(18万9800円)、AI被写体トラッキングができるFluid Pro AIジンバル、ワイヤレスオーディオ、LEDライトなども同梱した「MISSION 1 PRO Ultimate Creator Edition」(20万9800円)の3バリエーションもラインアップする。

「MISSION 1 PRO Grip Edition」のコンパクトカメラグリップを装着した状態
ケージとシッカリつかめるグリップで、カメラっぽい使用感
コンパクトカメラグリップとは、このように合体させる
シャッターはテコの原理で物理的に押す
「MISSION 1 PRO Creator Edition」のVolta 2バッテリーグリップは簡易三脚になる
専用メディアモジュールでひとまわり大きくなっていてマイクが付いている。バッテリーグリップには連動する録音ボタンもある
付属するワイヤレスオーディオ
「MISSION 1 PRO Ultimate Creator Edition」のFluid Pro AIを装着したところ。HEROシリーズやスマホでも使えるマルチデバイスジンバル
AIによる被写体トラッキングがウリのジンバル。傾けても水平を保とうとする

4K 30fpsで3時間以上、1080pで5時間以上の撮影が可能

 発表会にはGoPro グローバル マーケティング コミュニケーション責任者のリック・ロックリー氏が登壇し、「MISSION 1」シリーズ3種を詳細に解説した。

 その解説中、「MISSION 1シリーズは、これまでにないプロフェッショナルな映画レベルのクオリティを提供し、制作者、ストーリーテラーアーティストに自己表現の自由と創造性の限界を押し広げる力を与えます。プロの撮影者にとっても最高のツールになります。新しいローライトモードではノイズを低減し、撮影が難しい光の条件でも高品質な映像を実現することができます。GP3プロセッサーでは電力効率が向上し、改良されたEnduro 2バッテリーとの組み合わせにより、駆動時間と熱性能が大幅に向上しました。

 そして、新設計された熱管理システムにより、低温でも高温でもカメラは安定して作動します。4K 30fpsで3時間以上、1080pで5時間以上の撮影が可能です。MISSION 1 PROとMISSION 1の唯一の違いはフレームレートです。個人的に私がすごくワクワクしているのは、業界最高水準の4K 240fps、8K 60fps、1080p 960fpsによるバーストスローモーションを、MISSION 1 PROで実現できているという点です」などと語った。

MISSION 1シリーズを横にGoPro グローバル マーケティング コミュニケーション責任者 リック・ロックリー氏
新たに1インチセンサーにサイズアップ。8Kで5000万画素に対応。デュアルゲイン読み出しでシャドウとハイライトを両立させる
PROは4:3で8Kオープンゲート30fpsの動画撮影が可能。無印は4:3で4Kの120fpsが最高
熱と寒さへの耐性があがり、駆動時間も向上
多数の撮影モードに対応する
細かな進化ポイント。レンズフードが付属する
MISSION 1 PROとMISSION 1
3種類のセットを用意する
「MISSION 1 PRO ILS」はマイクロフォーサーズマウントを搭載する。それ以外は「PRO」と同じ

 発表会では、GoPro認定アンバサダー 映像監督の普光江新氏とGoPro ジャパン ソーシャルメディア+アドボカシーマーケティング マネージャーのジャスティン・コーブ氏のトークショーもあった。普光江氏が、MISSION 1シリーズを駆使して撮り下ろしたムービーについて撮影方法などを解説する形で行なわれた。

GoPro認定アンバサダー 映像監督 普光江新氏とジャスティン・コーブ氏で、ムービーを見ながらトークショー
GoPro認定アンバサダー 映像監督 普光江新氏
GoPro ジャパン ソーシャルメディア+アドボカシーマーケティング マネージャー ジャスティン・コーブ氏
渋谷のスクランブル交差点で人が影のように動くシーンはジンバルでモーションラプス撮影をしたという。インターバル撮影した写真を貼り合わせた
そのモーションラプス撮影中のMISSION 1 PRO
急にジャンプで画面に出現するBMXのシーンは、MISSION 1 PRO ILSと望遠レンズを使い、置きピン(あらかじめ決めた場所にピントを合わせておく)で撮影
室内でのファイアーダンスシーン。屋根に当たった火の粉が落ちてくるのがキレイ
最終的にカメラに火が向かってくる。人は防火服を着ているがMISSION 1はそのままで強行したとのこと
レンズカバーに当たってキズが付いているがそれ以外は無事。レンズカバーは交換可能

 最後に途中で放映されたMISSION 1シリーズを使って撮影をしている様子を収めたムービーを紹介しておこう。MISSION 1 PRO ILSならシネマレンズも装着できる。そもそもフォローフォーカスシステムなどは、マニュアル操作が前提なので、本格的な撮影ほど組み込みやすい。活用の可能性は無限だ。

Welcome to a New Generation of GoPro | MISSION 1 Series
薄暗い街中でのスナップ
暗い屋台での撮影
MISSION 1とFluid Pro AIジンバルを使っている
焼肉グリルの炎に接近していく
ATOMOSのモニターを付けて撮影
森での撮影。シネマレンズにMISSION 1 PRO ILSを装着
森のなかをBMXが駆け抜ける撮影だ
MISSION 1をミニ三脚で地面に置いて撮影。アクションカメラの王道的使い方
迫力のジャンプシーン
MISSION 1 PRO ILSでBMXを追う
MISSION 1で撮影映像チェック
クレーンを使ったクルマの本格撮影
よく見るとカメラはMISSION 1 PRO ILSだ
ドローンを使っての撮影にも活用
MISSION 1 PRO ILSを積んだクレーンで撮影