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航空写真家がGoPro初体験。ジップラインや4輪バギー、動画撮影の可能性を広げるマウントの使いこなしって?

航空写真家がGoProを初体験してきた

 GoProが主催する「GoPro Summer Travel」に参加してきた筆者。2日目は空を飛んで陸を走ってきた。

 アクティビティでの模様の前に、今回使用したマウントを紹介しよう。GoProにはさまざまなシーンで最適な映像が得られるように、豊富に純正アクセサリーを用意しているが、今回は汎用性の高い5種のマウントが用意された。

「GoPro Summer Travel」で用意されたマウント。どれも汎用性が高く、あらゆるシーンで活躍しそうだ

GoProを使いこなすには用途に合ったマウントを揃えたい

3-Way 2.0

 軽量な三脚機能・アーム・グリップの3つの必須ツールを1つにまとめた汎用性の高いマウント。これ1つあればあらゆるシーンで活躍する必須マウントといってもよいだろう。

3-Way 2.0を三脚として使用
折りたたんだ状態でグリップとして使用
伸ばせばさらに長いグリップに

JAWSフレックスクランプ

 5cmまでのものに挟み込むことでGoProを固定。フレキシブルなネックでGoProを自由な角度で固定できる。またネックを取り外し、クランプに直接GoProを取り付けることで目立たないように設置することも可能。

JAWSフレックスクランプ
マウンテン・バギーで使用。ロールバーにクランプで挟み込んでカメラを固定。フレキシブルに動くネックで狙ったとおりの画角に調整が可能

フレキシブルグリップマウント

 フェンスや木の枝など、不規則な場所にGoProを固定できる。前述のクランプでは挟み込めないような形状のものに最適。

フレキシブルグリップマウント。不規則な形状の場所にカメラを固定する際に活躍
クランプでは挟み込めない場所にカメラを固定するのに役立った

ハンド+リストストラップ

 写真はハンドストラップ。手や手首にGoProを早着する際に使用。ベースが360度回転し、チルト機能があり撮影アングルの自由度は高い。

ハンド+リストストラップ。写真はハンドストラップ
手の甲にマウント。右手・左手問わずマウント可能。手の自由度も損なわれないのがいい

バイトマウント

 今回の体験では使用しなかったが、口にくわえてハンズフリー撮影を可能にする。シリコン製のマウスピースは呼吸を妨げずにあらゆる環境で見た目に近い映像を得ることができる。

 なお、写真にはHERO12 Blackの登場にあわせて発売されたMaxレンズモジュラー2.0を装着している。このレンズを装着することで超広角4K60fpsの映像を得ることができる。

バイトマウント。シリコンで覆われた場所を口にくわえて撮影が可能。今回は使用しなかった。装着レンズはMaxレンズモジュラー2.0。最大177度の超広角撮影が可能で、レンズの着脱も容易

 さて、話を「GoPro Summer Travel」に戻そう。

 2日目は、「ネスタリゾート神戸」(兵庫県三木市細川町垂穂894-60)の目玉アクティビティでもあるジップライン「スカイ・アクティビティ」と本格4輪バギーを体験した。

ジップラインのスタート位置でもそうとうな高さ。筆者は高所恐怖症で、この時点で家に帰りたくて仕方なかった(笑)
うつ伏せの姿勢で560mを最大75km/hで滑空する。50歳手前の筆者にはなかなか過酷なアクティビティ。文字どおり身体を張った

 このジップライン、うつ伏せの体勢で高低差57m、560mの長さを最大75km/hで滑空する、まさに空を飛ぶような体験が可能なアクティビティ。

 もちろん通常はGoProなどでの撮影はNGだが、今回は特別な許可を得て3-Way 2.0にGoProをマウントし、さらに手首とマウントを厳重にテープで固定して撮影に臨んだ。レンズはMaxレンズモジュラー2.0を装着。超広角の映像を4Kで撮影。このジップラインの迫力の一端を感じ取っていただければ幸いだ。

 そして2日間の体験会の最後となったアクティビティは本格的な4輪バギーでオフロード走行も可能な、マウンテン・バギー「クライミング・ツアー」。フルオープンキャビンのバギーで山の中を疾走する爽快感を、映像から感じ取っていただけると思う。

 この映像はGoProを2台装着。シート背後のロールバーにはフレキシブルグリップマウントで前面展望を。フロント部のロールバーにはJAWSフレックスクランプで自身と同乗者を撮影した。バギーの激しい揺れにも動じることなくしっかりと固定できている。

本格的な4輪バギー。フルオープンキャビンの車体は爽快感抜群

 さて、2日間にわたってGoPro HERO12 Blackを使い倒したわけだが、自身が日頃取材で使用するスチールカメラはほとんど出番がなかった。スチール専門のフォトグラファーがほぼ丸腰、GoProのみで取材するというのは不安しかなかったが、GoPro HERO12 Blackは十分に仕事をしてくれた。

 帰宅後の映像の編集はすべて「GoPro Quik」というアプリで行なったが、まったくの初心者である筆者でも1~2時間でなんとか形になった。もちろんもっともっと使いこなせばさらにクオリティの高い映像に仕上がるだろう。それ以前に素材の撮影段階の工夫次第では、もっとおもしろい映像が得られたはずだ。

GoProシニアマーケティングマネージャー イ・スホン氏。2日間にわたり我々参加者にGoProの魅力を伝えてくれた

 イベントを通じてサポートしてくれたGoProのシニアマーケティングマネージャーのイ・スホン氏は、数あるアクションカメラのなかからGoProを選ぶ理由について「GoProのよさは、どの環境にも対応できる。例えばジンバル付きの他社製カメラなどは日常生活でVLOGなどを撮るにはすごくよいカメラ。我々のGoProはサーフィンなどアクションスポーツを撮るところから始まった。いろんなアクティビティに対応できるのがGoProの一番のよさ」とし、さらに「コロナ禍でGoProのオールドユーザーに進化をアピールできなかった。今後はGoProのオールドユーザーや若い世代に、進化したGoProのよさを1人でも多く知ってもらいたい」という。

 これまで筆者は取材のメモ程度に動画を撮るくらいで、スマートフォンでいいや!と思っていた。実際にスマートフォンの動画で不都合はなかった。それはアクションカメラが持つ可能性を知らなかったからで、自身の無知を恥じた。

 フォトグラファーとして動画の切り出しを写真として掲出することへの抵抗は拭い去れないし、そこはフォトグラファーとしてプライドを持ってシャッターを切りたいという気持ちに変わりはない。しかし、場面によっては動画ないしは動画からの切り出した写真の方が読み手に伝わることも事実。これからは取材のお供にGoPro HERO12 Blackを連れていくことになりそうだ。

 1泊2日の取材から帰宅後、次の取材の帰りに空港に立ち寄って自身の撮影風景をさっそくGoPro HERO12 Blackで撮ってみた。フェンスにJAWSフレックスクランプにマウントしたカメラを取り付けて撮影。帰宅後専用アプリ「Quik」で自分のカメラで撮った写真をGoPro HERO12 Blackで撮った映像に差し込んで簡単に編集してみたので、ご笑覧いただければ幸いだ。