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阪神梅田本店の催事所で、ぶらっと立ち飲み! 2年ぶりの駅弁大会で「ビールに合う駅弁」探してみた

ビールに合う駅弁。お勧め全種類

 1坪数千万円はくだらない大阪・梅田の町並みを見下ろしながら、百貨店の一角に陣取って、駅弁と至福のビールで乾杯! そんな贅沢な時間を過ごせるのが、「阪神梅田本店」(大阪府大阪市北区梅田1-13-1)の駅弁大会だ。

 2月16日から1週間にわたって開催されている、阪神百貨店の駅弁大会「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」の最大の特徴は、その場で駅弁を食べられるイートスタンド(イートインスペース)があること。京王百貨店・新宿店などでも同様の駅弁大会があるものの、ここまで広いスペースが催事場にあるのは、きわめてめずらしい。

 しかも、ビールやワインのスタンドが目の前にあって、作りたての駅弁とお酒で朝の10時からイイ気分になれる。立ち飲み街のような使い方ができるデパート催事が、阪神百貨店以外にどこにあろうか?

 ここからは、「駅弁累計2200食」の駅弁マニアとしてテレビ出演もある筆者が、2026年の「阪神百貨店の駅弁大会」のなかから「お酒に合いそうな絶品駅弁」を紹介していく。泡々のビールをゴクゴク呑みつつ、イイ気分になりながら食べ進めていこう。

買ったものをすぐ食べられるイートスタンド

「お酒に合うのはコレでしょ!」駅弁3選

広島県宮島口駅 うえの「あなごめし」

うえの「あなごめし」

 瀬戸内海名物のアナゴを丁寧にさばき、二度も丁寧にタレをつけて焼き上げ、ご飯の上に乗せる。広島・宮島口駅前で100年以上にわたって営業してきた「うえの」の「あなごめし」は、各地の駅弁フェアの出店のたびに行列が途絶えない。

 秘伝のタレはほんのり甘くコクがあり、アナゴの香ばしさをしっかりと引き立てる。かつ、タレの染みたご飯の美味いこと! この“コク甘”風味はビールだけでなく、イートスタンドすぐ横の「銘酒バー」で販売しているクラフトビール(ウェストコースト・ピルスナー)との合い口もよさそうだ。

「うえの」ブースにて。二度目のタレ付けのあとも、しっかりと焼き上げる

 冷めたあとも風味よく、むしろタレがご飯に染み込んで旨味が増すため、可能なら「現地でお酒のアテに1個、夕飯用にお持ち帰りで1個」は買い求めたいものだ。もう1つ、添えられた塩辛い漬物と日本酒の愛称が抜群によく、漬物だけ取っておいて、呑みながらポリポリ……といった食べ方もよいだろう。

佐賀県武雄温泉駅 カイロ堂「特製ふたつ星弁当」

カイロ堂「特製ふたつ星弁当」。佐賀牛ステーキは風味だけでなく、ピンク色の見た目も美しい

 2022年の「西九州新幹線」開業とともに誕生した観光特急「ふたつ星4047」。その車内でしか購入できない「特製ふたつ星弁当」が、駅弁大会の期間中だけ、阪神百貨店で購入できる。ただし各日とも200個しか製造されず、争奪戦は必至だ。

 この駅弁を製造している「カイロ堂」は、地元・佐賀県の駅弁屋さんとして「佐賀牛ステーキ弁当」などの名作を数多く手がけてきており、「九州駅弁グランプリ」受賞歴もある実力派だ。

 そんなカイロ堂が会場で焼き上げるステーキは、噛むごとに味わい深い肉汁があふれる逸品だ。さらに、鬼おろしポン酢が添えられたローストビーフが添えられたローストビーフや、佐賀牛メンチカツなど、同じ「佐賀牛」という食材でも、ここまでさまざまな味わいを演出できるのか! 驚くばかりだ。

 単体で食べてもよいが、もちろんお酒にもよく合う。会場内の「ビールスタンド重富」(アサヒ マルエフ)のビールとステーキ・ローストビーフの相性も、抜群によい。百貨店の8階から梅田の街並みを見下ろしながら味わう佐賀牛駅弁、こんなに心躍る食体験があるだろうか?

長崎本線・小長井駅に停車する特急列車「ふたつ星4047」。この車内で弁当が販売される(予約制)

 そして、この駅弁に感動したら、佐賀まで「ふたつ星4047」に乗車しに行くとよい。ほかにもスフレチーズケーキや風味高いコーヒー、地元の方々が販売しているご当地グルメ体験は、思い出深いものになるはずだ。なお筆者は、ホームでおじいさんが販売していたポンカンがやたら美味しくて大袋で購入してしまい、持ち帰りに難儀した。

ロケ弁当 海苔弁いちのや「名物海苔弁」

海苔弁いちのや「名物海苔弁」

 駅弁ではないが、2026年の「阪神の駅弁大会」では、テレビ番組のスタッフなどに重宝される「ロケ弁」も出店している。

 そのなかの1つ「いちのや」の海苔弁は、おかず一品ごとの完成度が抜群に高いためか、普通の海苔弁でありながら「海苔弁の最高峰」ともいえる味だ。白身魚フライはふわっとして香ばしく、三重県・松坂産の鶏もも肉は味噌だれがしみ込んで滋味深い。付け合わせのきんぴらもシャキシャキと食べ応えがよく、すべてを支える海苔・米の存在感も、地道ながら安心できるもの。海苔弁なのに、なんてクオリティが高いんだ!

 もちろん酒との相性もよいが、ひと仕事終えたあとのご褒美としてロケ弁を味わいたい。1日30個と入荷数が少ないため、朝から頑張って確保のために並ぼう。

すべての駅弁に合う! 「幻のビールスタンド」が阪神百貨店に出現

ビールスタンド重富 重富寛さん
「三度つぎ」のビール。とにかく泡にコクがある!

 この催事に出るものには、だいたいこのビールが合うのではないか? 広島の方ならおなじみの「ビールスタンド重富」が、阪神百貨店にやってきた。

 重富のビールには「一度つぎ」「二度つぎ」「三度つぎ」があり、一度つぎはゴクゴクと飲める爽快感を、三度つぎは泡のコクや苦みを味わえるという。盛り上がった泡に鼻をつけてグッと飲むと、ビール(アサヒ・マルエフ)の苦みと泡のコクが相まって……1杯のビールで、なんでこんな多様な味を表現できるのだろう?

 なお広島市内にある本店(酒屋さん)は、営業時間も短く、なかなか行けないことでも有名だ。注ぎ手・麦酒伝道師の重富寛さんのトークも弾む「ビールスタンド重富」、この一杯のために阪神百貨店に訪れる価値はある。

地方から大集結した輸送駅弁
「金の皿」のチキン南蛮

 ほか、地方から発送された数々の輸送駅弁や、数々のお総菜を含む「うまいもん」など、お酒に合うグルメは枚挙にいとまがない。もちろんお酒がなくても幅広く楽しめるので、2月16日~23日の期間中に訪れるか、それ以外は「現地に行く」しかないだろう。