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LOGOSの2026年はテントを冷やすポータブルエアコンや冷凍庫など“野電”を拡充。展示会で新作を見てきた

LOGOSの2026年モデルを展示した「2026 Regular THE LOGOS SHOW」

 アウトドアブランド「LOGOS」を展開するロゴスコーポレーションは、2026年のレギュラーモデルをショップ関係者やメディアにお披露目する「2026 Regular THE LOGOS SHOW」を都内で開催した。

 新作として100以上のアイテムがラインアップされていたが、ここでは注目のアイテムをピックアップして紹介しよう。

2026年のレギュラーモデルは屋外用電化製品にも注力

 新製品の第1弾は12月11日に発売し、以降は第2弾を2026年1月29日、第3弾を2月26日、第4弾を4月16日に発売予定だ。今回の展示会では「FUN FUN LOGOS!」と題して、キャンプの楽しさが実感できるように快適に過ごすためのニーズに応えた製品を数多く展示していた。昨今では必須となっている「暑熱対策」だけでなく、「エレキャン、はじめます!」と掲げた同社の屋外向け電化製品「野電」シリーズの新製品も目玉になっていた。

AC電源を備えたキャンプ場が増えていることもあり、「野電」シリーズを拡充した

屋外用エアコンも用意した「野電」の新製品

 2013年に「野電」シリーズをスタートさせたLOGOSは、LEDランタンやライト、電動ポンプで簡単に設営できるテントなど数多くのアウトドア用電化製品を発売してきた。冒頭でも紹介したとおり「エレキャン」を掲げた2026年モデルでは、「エレグリル」「冷凍庫」「キャンピングエアコン」を野電の目玉商品として用意している。

 会場にはラゲージスペースにACコンセント(1500W)を備えたトヨタ「RAV4」も用意して、野電アイテムを紹介していた。

ACコンセントを備えたRAV4と一緒に野電アイテムを紹介

火を起こさずに調理できる「エレキャン・エレグリル」

 コンセントに挿すだけでお手軽に本格調理が行なえるのが「(野電)エレキャン・エレグリル PRO」(5万1000円)だ。温度コントローラー付きのプレートは、調理しやすいほどよい高さになるよう設計されており、調味料が置けるサイドテーブルも備えている。PROよりもコンパクトな「(野電)エレキャン・ファミリーエレグリル」(3万4700円)もある。

手前が「(野電)エレキャン・エレグリル PRO」、左奥が「(野電)エレキャン・ファミリーエレグリル」

3つの容量と機能違いで用意した冷凍庫

 野電の温冷/冷凍庫はACコンセントとシガーソケットに対応する3製品を発売する。「(野電)エレキャン・冷凍冷蔵庫 16-BF(-20℃/20℃)」(3万4800円)は、容量16Lのコンパクトサイズのポータブル冷凍庫だ。コンプレッサー式を採用しており、短時間で冷却することが可能。最大冷却能力は-20℃。

「(野電)エレキャン・冷凍冷蔵庫 16-BF(-20℃/20℃)」

 最大-30℃まで冷却可能なモデルが「(野電)エレキャン・凍結冷凍冷蔵庫 25-BF(-30℃/20℃ 2ドア ホイール)」(5万7400円)。2つの荷室(容量3L/22L)を備えており、ホイールが付いているので移動の負担も軽くなるように設計されている。

 同じくホイール付きの製品が「(野電)エレキャン・温冷/冷凍庫 27-BF(-20℃/60℃ ホイール)」(6万8600円)だが、こちらは保冷と保温が同時にできる仕様だ。片側の荷室には冷たいものを、もう片方には暖かいものを入れてそのまま保温できる。荷室の容量はそれぞれ12L。そのほか、USB Type-CとType-Aのポートを備えているので、モバイルデバイスの充電器としても活用できる。

左が「(野電)エレキャン・凍結冷凍冷蔵庫 25-BF(-30℃/20℃ 2ドア ホイール)」、右が「(野電)エレキャン・温冷/冷凍庫 27-BF(-20℃/60℃ ホイール)」
エレキャン・温冷/冷凍庫 27-BFはUSBポートを備えている
荷室の容量は12L+12Lだが、仕切りを外して27Lサイズとして使うこともできる

テント内をひんやり快適にする「エレキャン・エアコン」

 酷暑のなかでもテント内で快適に過ごせるのが野電のポータブル式エアコン「(野電)エレキャン・エアコン -BF」(6万8600円)。送風用と排気用のダクトをそれぞれ備えており、冷たい風はテント内に送り、熱風はテントの外へ排出するようになっている。

「(野電)エレキャン・エアコン -BF」
テント内に送風する部分。今後発売するテントは、写真のようにエレキャン・エアコン用のスリーブ(差し込み口)を備える製品が多くなるとのこと

 使い勝手も考慮しており、動作モードは「COOLモード」「SLEEPモード」「DRYモード」「FANモード」から選ぶことができ、温度も16~30℃の間で設定できる。また、稼働音のノイズレベルは56db以下なので、就寝時も音を気にせずに済むとのこと。

動作モードの変更や温度設定もできる。本体の重さは約17.6kg
エレキャン・エアコンの特徴を紹介していたサイネージ

照明アイテムも多数ラインアップ

 そのほかのアイテムとしては、豊富な種類のライトも紹介していた。手をかざすだけでオン/オフを切り替えられる「野電 ノンタッチヘッドバンドライト・USB」(1980円)、明るさを無段階で調整できてワイドとスポット照明が選択できる「野電 2WAY ヘッドライト・USB」(1480円)、100ルーメンで乾電池式の「野電 ファミリーヘッドライト」(1280円)がヘッドライトとしてのラインアップだ。

 手のひらサイズの「野電 USBペンライト」(1980円)、乾電池式で600ルーメンと明るい「野電 バッテリーPANELライト」(4380円)も同じコーナーに置かれていた。

ヘッドライトの新製品などを展示したコーナー
無段階調光・調色機能付きの「野電 バッテリーPANELライト」。三脚穴があるので、小型三脚で設置するのも容易
単3形アルカリ乾電池が4本あれば動くので、防災用としても使える

 ライト機能のほかに、着火・ドライバー・シートベルトカッター・栓抜きを備えたマルチツール「着火できる・USB サバイバルツール」(1980円)もおもしろい製品だ。

着火機能をオンにすると、真んなかが赤く高温状態になる

 照明以外では、3段階の温度調節機能と丸洗い可能な「野電 あったかヒータークッション」(4980円)、本格的な干物づくりが簡単にできる「(野電)エレキャン・HIMONO フードドライヤー」(1万3700円)が目についた。

「野電 あったかヒータークッション」は、USBバッテリーで動作する電熱線入りクッション
温風を循環させることで水分を蒸発させる「(野電)エレキャン・HIMONO フードドライヤー」

新機能を備えた最新テントも多数展示

エレキャン・エアコンに対応した製品も登場

 テントの新製品としては、先ほど紹介した「エレキャン・エアコン」用のスリーブ(差し込み口)が付いている製品を展示していた。「neos PANEL リビングドーム MーBF」(5万9800円)は、家族4人用のリビング付きテント。フレームは強度と柔軟性を兼ね備えた6061アルミとグラスファイバーのハイブリッドフレームを採用し、インナーテントの入口ドア付近に「エレキャン・エアコン」用のスリーブを備えている。

エレキャン・エアコンに対応した「neos PANEL リビングドーム MーBF」
エレキャン・エアコンはインナーテント入口の横に設置する

「neos プラトーワイドルーム LーBF」(4万9800円)もエレキャン・エアコンに対応した製品。台形型リッジフレーム上部に大型ベンチレーションを設け、インナーテント前にはエクストラシートを備えているのが特徴だ。

「neos プラトーワイドルーム LーBF」
大型ベンチレーションとエクストラシートを備える

 エレキャン・エアコンに対応したテントのなかで一番大きいのが「Tradcanvas PANEL オーニングドゥーブル LーBF」(8万8000円)だ。全長6m、幅は3.26mあり、大人4人で使えるサイズ。寝室には大型窓を設けることで快適性をアップさせている。

「Tradcanvas PANEL オーニングドゥーブル LーBF」

無限に連結できる大型テント

「neos コネクトベース・ヘキサドーム 600-BF」(6万5800円)は、全長6m、幅5.2m、高さ2.35mの大型テント。大きな特徴は、3か所の出入口に専用の連結アイテム「neos コネクトベース・トンネルタープ -BF」(1万2800円)を取り付けることで、コネクトベース・ヘキサドームを次々に接続して設置できることだ。

 クルマと簡単にリンクできる「neos コネクトベース・カージョイント -BF」(1万7800円)も用意している。

いろいろなシーンで使える「neos コネクトベース・ヘキサドーム 600-BF」
内部スペースはかなり広く、天井が高いので、かがまなくても移動できる
連結用アイテム「neos コネクトベース・トンネルタープ -BF」。本体とはジッパーで固定する
「neos コネクトベース・カージョイント -BF」を取り付けてクルマを横付けしたところ

設置&撤収15秒のサンシェード

 着替えや荷物置き場として活用できそうなのが「QーTOP ソーラーサンドブロックサンシェード -BF」(1万6800円)だ。上部のロック機構を外せば簡単に折りたたむことができ、わずか15秒で撤収できるのが大きな魅力。フライシートはUV-CUT率99.9%以上・遮光率100%のソーラーブロック加工生地を採用しており、床面は砂が入りにくい構造になっている。

フルクローズタイプなので着替えにも使える「QーTOP ソーラーサンドブロックサンシェード -BF」
折りたたまれたフレームを伸ばしてロックするだけなので、組み立てや撤収が簡単にできる

スマホポケット付きシュラフと15秒で片づけ可能な収納袋

 シュラフの新製品で目についたのは、「丸洗い スランバーシュラフ・5」(6270円)、「抗菌防臭 丸洗いディープスリーパー・5」(5980円)、「抗菌防臭 丸洗いディープスリーパー・10」(5480円)、「抗菌防臭 丸洗いディープスリーパー・15」(4980円)だ。製品末尾の数字は適正温度を示している。

 どの製品もスマホが入る内ポケットと、同じ製品を連結してダブルサイズで使える機能を備えているのが特徴だ。

シュラフの新製品「丸洗い スランバーシュラフ・5」「抗菌防臭 丸洗いディープスリーパー・5」「抗菌防臭 丸洗いディープスリーパー・10」「抗菌防臭 丸洗いディープスリーパー・15」
スマホが入る内ポケットがあるので、起きたときに探さずに済む
シュラフには連結できるように突起と輪になったパーツが付いている

 シュラフ関連で便利そうなのが「楽らく!つめこみシュラフバッグ S(6~15℃用)」(1980円)、「楽らく!つめこみシュラフバッグ M(0~6℃用)」(2080円)、「楽らく!つめこみシュラフバッグ L(-6~0℃用)」(2180円)だ。シュラフを袋に詰め込んで縛るだけなので、最短15秒で収納でき、容量も40%ほど抑えられるのでコンパクトにできる。

シュラフを簡単に収納できる「楽らく!つめこみシュラフバッグ S(6~15℃用)」「楽らく!つめこみシュラフバッグ M(0~6℃用)」「楽らく!つめこみシュラフバッグ L(-6~0℃用)」
収納方法を紹介したムービー

 今回の展示会で紹介されていた2026年レギュラーモデルの販売スケジュールは製品によって異なるが、第1弾が12月11日、第2弾が2026年1月29日、第3弾が2月26日、第4弾が4月16日にリリース予定だ。なお、仕様や価格は7月時点の情報のため、変更、および発売延期・中止になる場合がある。