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大江戸温泉がリブランドした「TAOYA下呂」に行ってみた! お財布を気にせずアルコール飲み放題のオールインクルーシブ

2025年6月23日 開業
オールインクルーシブの「TAOYA下呂」のターゲット層は夫婦やカップル旅行

 下呂温泉の「大江戸温泉物語Premium 下呂新館」は6月23日、「TAOYA下呂」(岐阜県下呂市森1781)としてリブランドオープンした。

「TAOYA」は大江戸温泉物語グループが2023年から本格展開する温泉リゾートホテルブランド。“ゆったりと、たおやかに。”をコンセプトに、夕食時を含む滞在中のアルコールやラウンジのドリンクなどの飲食サービスがほぼ宿泊料金に含まれるオールインクルーシブが特徴だ。

TAOYA下呂

所在地: 岐阜県下呂市森1781
客室数: 107室
付帯施設: レストラン(180席)、温泉「層雲の湯」「深層の湯」※男女で時間入れ替え制
駐車場: 無料(約120台)
チェックイン/チェックアウト: 15時/11時
アクセス: JR下呂駅からクルマで約10分、下呂駅~ホテルの送迎バスあり(要予約)

 リブランドオープンに先立って開催された内覧会では、フルリノベーションしたレストランでの試食や入浴体験をすることができた。

今回はJR東海の特急「ひだ」号で下呂駅へ。高山本線は美しい飛騨川の風景が楽しめる
下呂駅に近づいたころ、車窓から高台に建つTAOYA下呂が見えた
送迎バスに乗車して約10分で到着

 吹き抜けのロビーの先には美しい山並みを眺めながらくつろげるラウンジがある。ここではソフトドリンクのほか、ビールやワインなどのアルコール類、スイーツ、アイスキャンディなどが用意されており、宿泊者は無料で楽しめる。またラウンジにはウッドデッキスペースを新設。到着時はドリンク片手に、ここで非日常のリゾート気分が高まりそうだ。

ドリンクやスイーツなどが用意されているラウンジ
ビールやワインなどのアルコール類に、各種おつまみも
ブラウニーやアイスキャンディなどのスイーツ。美濃茶のクレームブリュレがオススメ
到着時や夕食後など好きな時間に利用できる
新設したウッドデッキスペース
見晴らし抜群。四季折々の景色が楽しめる
ロビー横にあるショップ
好みの柄が選べる浴衣も用意

別棟に新しい大浴場&サウナを新設

新しくできた「層雲の湯」。以前はゲームコーナーなどがあった場所だそう

 今回のリブランドでは、別棟に大浴場「層雲の湯」を新設した。一面ガラス張りの開放感ある内湯と半露天風呂を備え、サウナと水風呂も楽しめる。雄大な自然と下呂温泉街を見下ろしながら入る温泉は格別だろう。

脱衣所、洗面コーナー
景色が楽しめるサウナ
水風呂も
一面ガラス張りの内湯
奥は風が通り抜ける半露天風呂

 もう一つの「深層の湯」は、既存の大浴場の内湯を一部半露天風呂にリニューアル。こちらも自然の空気を感じながら温泉につかることができる。なお各大浴場は男女入替え制となっているので、朝夕で違ったお湯を楽しむことが可能だ。

「深層の湯」の内湯。奥に半露天風呂
大自然を額縁で切り取ったかのように見える半露天風呂
外の階段を数段下りたところには露天風呂も
脱衣所横のミラースペース。アメニティも充実していてドライヤーはダイソン
お風呂上がりに利用できるマッサージチェアも無料だ

フルリニューアルしたレストラン「翠緑」では地域食材や郷土料理をアレンジ

レストラン「翠緑(すいりょく)」(写真提供:TAOYA下呂)

 夕食・朝食ともにグルメバイキングを楽しめるレストラン「翠緑」は、今回のリブランドでフルリニューアルを行ない、ゆっくり食事を味わえる空間に生まれ変わった。各テーブルの間隔にゆとりを持たせたほか、壁や床のトーン、照明もシックでモダンな印象のものに変更している。

レストラン名の「翠緑」は鮮やかな緑をさす言葉で、レストランから見える美しい山の景色や料理の味わい深さを表現

 山口伸雄エグゼクティブシェフによると、今回は“岐阜の食材を豊富に使った創作郷土料理”を大きなテーマとして開発したという。人気の「ローストビーフ」をはじめ、「鶏ちゃん」や「鴨とネギの朴葉味噌焼き」「高山ラーメン」などご当地グルメも充実している。

 試食させてもらったなかで特に美味しかったのは、シェフが目の前で仕上げてくれる名物のローストビーフと、優しい味の恵那鶏とカブのスープ仕立て。それから朝食で提供するトリュフのオムレツ削り立てチーズ添えだ。

 前述したとおりオールインクルーシブを採用しているので、夕食時のアルコールはすべて飲み放題。種類もいろいろあるのでつい飲み過ぎてしまいそうだ。また、夕食後の21時半~23時には「お夜食処」にてお蕎麦のサービスもある。

低温でゆっくり、予熱でじっくり火を入れることでしっとりと仕上がるローストビーフが人気(左上)
郷土料理の朴葉味噌焼き(左上)は鴨肉を使用。卓上で個々が炊くスタイル
大江戸温泉物語では定番朝食メニュー「のっけ丼」(右上)や朴葉味噌を使ったカツサンドも
夕食時のアルコールはすべて飲み放題。岐阜県の日本酒も

最上階のスイート3室を限定リノベーション! 地下2階には露天風呂付き客室も

907号室「スイート和ベッドツイン12畳+6畳」

 内覧会では、和ベッドタイプにリノベーションを行なったという最上階9階にある3客室を見ることができた。約90m2の907号室は「スイート和ベッドツイン12畳+6畳」という部屋で、定員は1~7名。和室12畳+6畳+リビングルームの広々とした空間だ。

贅沢なインテリア配置
和モダンで明るい雰囲気
3名~は布団用意となる
バルコニーからの眺め

 906号室は「和洋室フォース10畳」というスイートルーム。ベッドルームが2つあり、2世代ファミリーや友人グループでのお泊りによさそうだ。畳の上にベッドを置いたことで和室ならではの落ち着きが感じられる。

906号室「スイート和洋室フォース10畳」
窓際にあるベッドルーム
もう一つのベッドルーム
明るい色調で心地よい印象
USB Type-A/Cに対応

 角部屋となる908号室は「スイート和洋室フォース12畳+8畳」という広い客室だ。紹介したどの部屋もバスルーム付きだが、こちらの部屋には外の景色が楽しめる湯船がある。

908号室「スイート和洋室フォース12畳+8畳」
景色を楽しめるお風呂も
縁側スペースから外に出ることも可能
自宅のようにくつろげそうだ
ベッドルームその1
ベッドルームその2
こちらは3階の「スタンダード和洋室ツイン6畳」(約45m2)。定員は1~4名

 なお今回のリブランドでは新たに8室を増室。そのうち地下2階にできた4室は露天風呂付き客室となる(※露天風呂付き客室は7月7日から宿泊開始)。

下呂温泉で複数のホテルを展開する大江戸温泉物語グループ

下呂温泉は有馬温泉、草津温泉と並ぶ日本三名泉

 全国各地にある大江戸温泉物語グループには「大江戸温泉物語」と「TAOYA」の2ブランドがある。「大江戸温泉物語」としてはスタンダード、Premium、わんわんリゾートの3シリーズを展開中だ。そして今回の「TAOYA下呂」を含む「TAOYA」は全国に9施設あり、大江戸温泉物語グループの最上級ブランドとなっている。

窓いっぱいに南飛騨の雄大な景色が広がるTAOYA下呂のロビーラウンジ

 現在、下呂市内には「大江戸温泉物語 Premium下呂本館」と「大江戸温泉物語 下呂別館」があり、TAOYA下呂の開業で2ブランド3シリーズを展開することになる。

 TAOYA下呂の白川智恵支配人はプレゼンテーションのなかで、「下呂温泉という素晴らしい観光地において異なる魅力を持つホテルを展開することで、多様なお客さまのニーズに応えていきたい」と語った。

岐阜県の味も楽しめるレストラン「翠緑」