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コールマンのハードクーラーが人気爆発なワケは? 猛暑で普段使いニーズが急増「日常で熱中症になるリスクを避ける」
2025年5月28日 06:00
- 2025年5月23日 実施
「コールマン」ブランドでアウトドア製品の製造・販売を手掛けるニューウェルブランズ・ジャパンは5月23日、報道向けに今夏の注目製品、コラボレーション予定などを説明した。
人気のクーラーボックスや夏のレジャーをサポートする新商品が登場
この夏イチ押しのアイテムとされるのが、容量約4.7Lとコンパクトなハードクーラー「テイク6」。1995年から販売しているロングセラー商品(初期は「テイク5」)だが、ここ数年で人気が爆発。2024年度には約20万個を売り上げ、2025年1月~4月だけでも約8万個を出荷と、前年の2.5倍というハイペースな推移を見せている。
人気の秘密は約28.5×20×18cm、0.8kgと持ち運びしやすいサイズ感でありながら350mL缶が6本収まる収納力。レジャーはもちろん部活動などのアクティブなシーンでも活躍できることが人気の秘密だという。
今年は「レッド」「ブルー」「オレンジ」「デイドリーム」のオリジナルカラーのほか、さまざまな企業とコラボレーションした別注モデルを含み全16色を用意する。価格は2420円。また、後述する灯そう感謝祭のキャンペーンアイテムとしてピッタリサイズの保冷剤「アイスブリック/S(ライムイエロー)」も販売。こちらは期間・数量限定で385円だ。
また、夏のアウトドア活動を応援するキャンペーン「灯そう感謝祭 2025夏」を7月18日~8月17日に実施予定。この間、限定商品として「リラックスした空間を演出」する「ZEN BLUE(ゼンブルー)」カラーのサンシェードが2種、「エナジーをコンセプトにしたビタミンカラーがパワーをくれそうな夏のスポーツを応援する」アイテムを6種用意する。価格やスペックなど詳細に関しては6月中旬ごろの発表を予定しており、すべて期間&数量限定となる。
東京サマーランドにコールマンとコラボした新体験エリアが登場
この夏、国内最大級のウォーターパーク「東京サマーランド」(東京都あきる野市上代継600)に、コールマンのキャンプギアを活用した特別休憩スペース「コールマンレスト」が新設される。
有料エリアの一部に設けられるもので、屋外のビーバー席(20張)、屋内のステージ席(10張)を用意する。前者にはダークルームテクノロジーを搭載した大型のサンシェード「パーティシェードライト/300+」とともに「インフィニティチェア エアー」1脚と「リゾートチェア」4脚を設置。日差しを避けながらゆったりと過ごすことが可能となる。
東京サマーランドの高見哲平氏は今回のコラボレーションの背景について、真夏はプールサイドにおいても暑さが厳しいことから「暑さや日差しを軽減しながら快適に過ごせるアイテム」として採用したと説明。実際に設置してみて「シェードのなかに入ってみると実際とても涼しかったので、これは効果あるなって感じで期待しています。ぜひお客さまにも喜んで使っていただければ」とコメントした。
東京サマーランド「コールマンレスト」
期間: 2025年5月31日~9月29日(ステージ席は7月5日~)
場所: ビーバー席(屋外)、ステージ席(屋内)
料金: 未定
また、スイムショップ カトレア店においてサンシェードやクーラーバックなどの製品を販売するほか、7月5日~6日にはダークルームテクノロジーを体感できるイベントを実施予定。そのほか、隣接するアウトドア複合施設「わんダフルネイチャーヴィレッジ」においても同社製品をレンタルして手ぶらでキャンプが楽しめるプランが展開予定となっている。
夏向けアイテムでアウトドアだけではなく日常生活も快適に
説明会に登壇したニューウェルブランズ・ジャパン 職務執行者兼社長の中里豊氏は、同社が来年で日本上陸50周年を迎えることに触れるとともに、オートキャンプの概念やサンシェードというカテゴリーの導入など、「日本のアウトドアシーンにさまざまな形で密接に関わらさせていただきました」とコメント。
そのうえで、ここ2年間は「今まで見なかった売り上げの傾向」があるとして、コンパクトなハードクーラーボックスであるテイク6を紹介した。このアイテムは30年前に発売され、これまでの10年間は年間5万個から9万個で推移していたものの、昨年は20万個、今年は40万個にも迫る勢いだという。
また、遮光性の高い生地を採用した「ダークルームテクノロジー」のテントに関しても昨年は16万個、累計では100万個に達するほど。この背景にはここ数年の異常な暑さがあり、「キャンプで夏を快適に過ごす」のではなく、日常生活で熱中症になるリスクを避けることから購入されているのではないかと分析。その一方で「子供が外で遊ぶ、もちろん大人もですけど、外で遊ぶということは1番大事」であり、少しでもその環境を維持し改善したいと述べた。
また、日本気象協会 気象予報士の久保智子氏が、この夏の傾向と熱中症対策についてのプレゼンテーションを行なった。
まず、熱中症は「高温多湿な環境のなかで、私たちの体のなかの水分と塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能が乱れたりすることによってさまざまな障害が起こる」と説明。最新の3か月予報によればこの夏も全国的に平年より気温が高く、加えて「湿度が高く、かなり蒸し暑い日が多い」という。
こうしたなかで熱中症を予防するためには体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」が必要で、「ウォーキングやジョギング」「サイクリング」「適度な運動」「入浴」などで汗をかくこと。「1日5分でもいいので、2日に1回続けるとか、毎日続ける」ことが大事だと述べた。
また、「熱中症は予防すれば防げるもの」で、屋外での行動時には適度な水分と塩分の補給、こまめに休憩をとるなど暑さから身を守るアクションをとることも必要。「公園などやキャンプ場など日差しを遮るものがない場所で過ごすときには、こういったテントなどで日陰を作ってあげる」「応急処置をするときにもこういったテントのなかで体を冷やしてあげる」といったことも大事だと結んだ。