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ワシントンD.C.観光局、全米さくら祭りとDCジャズフェストをアピール「政治以外の側面も知ってほしい」
2024年10月17日 19:04
- 2024年10月17日 実施
デスティネーションDC(ワシントンD.C.観光局)は10月17日、都内で会見を開き、日本市場の現況や今後のイベントなどについて説明した。
登壇した代表のエリオット・L・ファーガソン2世氏によると、2023年にワシントンD.C.を訪れた旅行者は2595万人(コロナ前の85%相当)。うち国内は2400万人、海外からは195万人で、日本からの訪問者は3万4300人。これはワシントンD.C.の海外市場で14位とのこと。
日本人旅行者はコロナ明けの2022年比で315%増と急速に回復しており、2024年の訪問者数は2023年比で16%増を見込んでいる。州内には3つの空港があり、日本からはANAとユナイテッド航空がワシントン・ダレス国際空港へデイリーで直行便を飛ばしている(計2往復)。
観光局は新しいタグライン「唯一無二のワシントンDC」を設定し、100か所を超える記念碑、歴史的建造物、博物館など無料で楽しめる場所があるとアピールするほか、25軒のミシュラン星付きのレストランや、MLB/NBA/NFLといったプロスポーツの観戦、2025年にはアウディ・フィールドでサッカーワールドカップが開催と、「政治以外のワシントンD.C.の側面も知ってほしい。歴史を感じるだけでなくアメリカ特有の体験もしてほしい」と説明した。
また、日本でも知られるワシントンD.C.のイベントの1つに「全米さくら祭り」が挙げられるが、これは1912年に当時の東京市長が3000本以上の桜を贈ったことに由来するもの。現在では例年160万人以上が訪れる大イベントになっており、会期中は食・音楽・芸術・文化をテーマにしたプログラムを展開。次回は2025年3月20日~4月13日の開催を予定している。
もう1つ観光局が力を入れるイベントとして、「DCジャズフェスト」がある。レイバーデイ(9月第1月曜)の水~日曜の5日間にわたり開催するもので、ザ・ワーフ、ハミルトン・ライブ、アンセム、ウェストミンスター、アリーナ・ステージ、ユニオン・ステージ、大使館など複数の会場で例年10万人の動員があり、2024年で20周年を迎えている。
チケット制の公演のほか、無料の一般開放公演もあり、誰でもジャズに触れられる機会となっている。なお、10月19日~20日に東京都墨田区で行なう「すみだストリートジャズフェスティバル」でもワシントンD.C.を拠点に活動するサニー・サムター氏とクリス・グラッソ氏の演奏を予定している。