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富士山吉田ルート、登山規制により夜間登山者数が昨年比95.1%減少。2024年夏シーズンが終了

2024年9月11日 発表

山梨県が富士山吉田ルート登山規制の効果や今後の課題などを発表

 山梨県は、富士山吉田口登山ルートが2024年夏シーズンを9月10日に終了したと発表した。

 今シーズン(7月1日~9月10日)は、登山道の混雑緩和や弾丸登山の防止を目的に、全国初の登山規制を導入。入山料2000円と任意の保全協力金1000円の徴収、登山ゲートの設置(3時オープン~16時クローズ)、1日の登山者数(山小屋予約者を除く)を4000人に制限する取り組みを行なった。

 富士吉田市によると、登山者数は12万5287人(2023年比18%減少)、夜間登山者数は708人(2023年比95.1%減少)。また山梨県の速報では、1日の登山者数4000人を超えた日はなし、傷病や歩行困難など救護相談件数は27件(2023年比41.3%減少)となっている。

 なお2023年に見られた外国人登山者による登山道での仮眠、山小屋前での滞留などの迷惑行為は、シーズン当初に一部で見られたものの、大使館への協力要請などの対応を行なった結果、7月中旬以降はほとんど確認されなかったとのこと。

 山梨県は今後の課題として、16時の規制開始間際にゲートを通過し、山小屋に宿泊せず山頂を目指す「駆け込み登山」や軽装登山への対応、静岡県との統一的な規制の実施などを挙げている。

今夏の富士山登山規制について ※画像を開いてからクリックで拡大