商船三井、LNG燃料フェリー「さんふらわあ かむい」の命名・進水式を実施

LNG燃料フェリー「さんふらわあ かむい」

　商船三井と商船三井さんふらわあは、内海造船で建造中のLNG燃料フェリー1番船の命名・進水式を4月11日に内海造船 因島工場で行なった。商船三井グループにおいては3隻目で、大洗～苫小牧航路では初のLNG燃料フェリーとなる。

　式典では、セコマ 代表取締役会長の丸谷智保氏により「さんふらわあ かむい」と命名された。船名は、アイヌへの畏敬の念を示し新時代の船をアイヌ語名とすることで伝統と未来をつなぐことを表わすとともに、就航地・北海道を連想できることを意識したという。アイヌは人間のまわりのあらゆるものに「カムイ」（神、魂のような大いなる力）が存在し、いつも自分たちを見守っていると考えていることから、本船が海と地球環境を守る存在となることを願い名付けられた。

　船体のデザインは海と空の美しい青をアクセントに、「夜明けの海」「新しい時代を照らす光」をイメージし、「新たな未来へ歩みだす船」を表現したという。

　12月に内海造船から引き渡され、2025年初頭に商船三井さんふらわあが運航する大洗～苫小牧航路の深夜便に就航する予定。2番船も2025年中に同航路で就航する予定になっている。