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パラオ政府観光局、GW・夏休みに向けて世界遺産の海と多彩なアクティビティをPR。入国は「ワクチン2回接種証明」のみ
IHG「ホテルインディゴ パラオ」が2024年末~開業
2023年4月5日 10:06
- 2023年4月4日 開催
パラオ政府観光局は4月4日、旅行業界向け「パラオセミナー/ワークショップ・東京」を開催した。
100名を超える関係者が集まった会場では、パラオ政府観光局 日本事務所 代表の芝村剛氏が現地の最新情報や入国プロセスについて美しい映像とともに紹介。
また航空・ホテル・体験ツアー・通信など主要サプライヤー12社が参加し、2023年展開する商品やサービスについてプレゼンテーションを行なった。
西太平洋のミクロネシア地域に位置するパラオ共和国は、日本から真南へ約3000km、時差がなく、年間平均気温27℃前後と比較的過ごしやすい常夏リゾート。人が居住する9つの島を中心に、サンゴの隆起でできた586の島々からなり、2012年にはこれら「南ラグーン・ロックアイランド群」がユネスコの世界複合遺産にも登録されている。
なかでも美しい海を堪能できるダイビングやクルーズ、遊覧飛行が人気で、台風の影響を受けにくい乾季(11月~4月)や5~6月までが観光トップシーズンとされている。雨季(5~10月)であっても一時的なスコールがとおりかかる程度なので、日本の梅雨のように降り続くことはないという。
パラオの最新コロナ事情。感染拡大はすでに落ち着き、入国に必要なものはワクチン2回接種の証明書のみ
芝村氏によれば、現在パラオでは新型コロナの波はすでに落ち着き、ワクチン接種については国民の99%以上が2回目、70%以上が3回目を完了している。また昨年4月からは屋外でのマスク着用義務が撤廃された。
これら背景を踏まえ検疫措置も徐々に緩和。現在、パラオに入国するため必要なものはパスポートとワクチン2回接種証明書のみとなっている。また2023年1月からは、到着時の「オンライン健康申告書」が導入されている(従来とおり紙による申告書も可能)。
日本~パラオは主に3ルート。ユナイテッド航空とチャイナエアラインが定期便を運航中
日本からパラオへ行くには、グアム経由/台北経由/ソウル経由(現在運休中)の3ルートが基本。直行便はないものの、ユナイテッド航空(グアム~パラオ)とチャイナエアライン(台北~パラオ)の定期便でアクセスできる。
なお昨年5月には、パラオ国際空港の新ターミナルビルが全面開業。新しい出発ロビーの待合スペースや免税ショップに加え、バリアフリー設置やパラオらしい装飾を随所に取り入れるなど、より快適な空間にリニューアルしている。
IHGホテルズ&リゾーツ「ホテルインディゴ パラオ」が2024年末~2025年初頭に開業
また芝村氏は、2024年末~2025年初頭に開業予定の「ホテルインディゴ パラオ」を紹介。ミクロネシアで3軒目となるIHGホテルで、約200室の客室やオールデイダイニング「ネイバーフッドカフェ」をはじめ、プールサイドのサンセットバー、スパ、ジムなど多彩な施設が備わる。
マラカル島の珊瑚礁に面した立地で、世界有数のダイビングスポットにもすぐにアクセス可能。絶好のオーシャンビューとともに、さまざななアクティビティを楽しめるという。
そのほかセミナーに参加した、オークラニッコーホテルズの「パラオ・ロイヤル・リゾート」、ミクロネシア初の水上バンガローが人気の「パラオパシフィックリゾート」、コロール島の市街地に建つ「パレイシアホテルパラオ」や隠れ家のような雰囲気の「パラオプランテーションリゾート」なども、充実した設備とサービスが特徴。
パラオの自然や伝統文化を生かした佇まいがいずれも日本人旅行者から好評を得ている。
パラオの大自然や歴史を満喫できる現地ツアー。日本発着の移動日含む5~6日間の旅程がお勧め
またパラオ観光を楽しむには、現地オプショナルツアーへの参加が欠かせず、ダイビングやクルーズ船、上空から世界遺産の海を一望するセスナ遊覧飛行は定番となっている。
そのほか、大きな滝や古い建築物が点在するバベルダオブ島の見学ツアー、ペリリュー島の戦跡などを巡る歴史散策ツアー、マングローブ生い茂る水域を探検するカヤックツアー、そして毎月2回(第2・4土曜)にKBブリッジ下の公園で開催されるナイトマーケットなどがお勧めと話す芝村氏。
このナイトマーケットではパラオの歌やダンス、ローカルフードを楽しみながら、地元の人たちと賑やかに交流できるのも醍醐味。
各種ツアーの申し込みは、スポートツアーズ、龍馬(デイドリーム)、インパックツアーズ、ベラウツアー、フォーシーズンズ・エクスプローラーなどが受け付けている。
またセミナーでは、パラオの伝統的な法律「BUL(ブル)」についても紹介された。BULとは島の資源を守るため「一定期間ある区域を立ち入り禁止・禁漁にする」という昔ながらの酋長命令。
入国する旅行者に対しては、パスポートの押印を自然保護を誓うための「パラオプレッジ」とする環境保護政策が世界に先駆けて導入されている。
芝村氏によれば、パラオ旅行は日本からの移動日を含み「5~6日間の旅程がお勧め」という。余裕をもったスケジュールで大自然や歴史を満喫していただきたい。