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ドイツ観光局、東端のザクセン州への旅を紹介。コロナ禍の3年に起きたトピックとは

2023年2月21日 実施

来日したザクセン州観光局マーケティング部長のWolfgang Gartner氏。ザクセンはドイツでNo.1の文化的デスティネーションとアピール

 ドイツ観光局は、旅行業界向けに2023年のザクセン州の観光アップデートセミナーを開催した。プレゼンを行なったのはザクセン州観光局マーケティング部長のWolfgang Gartner氏。中国や韓国、台湾など東アジアマーケットを歴訪中で、日本へは2019年以来4年ぶりとのこと。

ドイツ観光局のオフィスで行なったプレゼン
この絵はラファエロ作『システィーナの聖母』でマリアの足元の描かれている2人の天使たち。ドレスデンにあるアルテ・マイスター絵画館の最重要コレクションだ

 ボリュームあるスライドを用意していたGartner氏。まずはドイツの地図を映しながら、ザクセン州は16あるドイツの州の1つで州都はドレスデン。最大都市はライプツィヒ、最も古い街はマイセン(陶磁器で有名)であることなど基本情報を紹介した。

ドイツ東端に位置するザクセン州。東はポーランド、南はチェコと接する

 Gartner氏はパンデミック前、パンデミック中、そして2023年以降と、時系列でザクセン州の観光重要トピックを取り上げた。スライドを見ていただければ分かるが、300周年や450周年、950周年などという年数からも、奥深い歴史と文化に触れることができるデスティネーションであることが分かる。

ザクセン州ではパンデミック直前に何があった?
ドレスデンにあるオールドマスターズピクチャギャラリーが再開(2020年2月)

「パンデミック中にザクセンで起こった出来事」として10項目を挙げたGartner氏。新しいWebサイトが8か国語でローンチされたことや(残念ながら日本語はない)、ポーランド国境にある美しい街ゲルリッツが2021年に950周年を迎えたことなどを紹介した。

パンデミック中にザクセンで起こったこと
コロナ禍でザクセン州の新しいWebサイトが完成(2020年)
2021年はゲルリッツの950周年というアニバーサリー・イヤーだった

 ドイツで最も美しい街の1つと言われるゲルリッツは映画のロケ地としても有名で、アカデミー賞4部門を受賞した「グランド・ブタペスト・ホテル」やケイト・ウィンスレット主演の「「愛を読むひと(The Reader)」などが撮影されている。

Kromlau(クロムロー)にある「悪魔の橋」が再開。新しい施設ができて入場料は無料
「悪魔の橋」はKromlau Landscape Parkにある
さまざまなギャラリーなどが再開している
世界遺産のアウグストゥスブルク城が開城450周年を迎えた(2022年)
マイセン、世界最古の商標300周年(2022年)
1722年にできたモラヴィア教会のコミュニティ、ヘルンフートが設立300周年(2022年)
ドレスデンの風景画を多く描いたベルナルド・ベロット生誕300周年(2022年)
メンデルスゾーン没後175周年(2022年)

 プレゼン後には、参加した旅行会社の皆さんやドイツ観光局 日本支局長の西山晃氏からドイツ渡航の現状について聞くことができた。日本人の海外旅行がようやく動き出したとはいえ、円安、ウクライナ問題、燃油サーチャージ高騰などの影響でヨーロッパへの旅行目的の渡航はまだまだ敬遠されがちだという。

 そんななか、とても興味深い話があった。それはほかのアジア諸国と比べて“ドイツを訪れる日本人はしっかり予習をしている”ということ。音楽、歴史、絵画、工芸品などに関して好奇心旺盛で勉強熱心。そして物を見る目がある、と日本人観光客に対してドイツの人々はとてもよい印象を持ってくれているのだそうだ。

 今回ご紹介したザクセン州の観光ポイントを、近い将来のドイツ旅行の予習にしてみてはいかがだろうか。ちなみに私はドレスデンに行ってラファエロの「システィーナの聖母」を観てみたくなった。2人の天使たちに逢えることを願って、ドイツ美術について予習してみようかと思っている。

今年ザクセン州はどんな年?
バッハがライプツィヒ聖トーマス教会のカントル(音楽監督)に就任して300周年
ドイツが生んだ有名作曲家バッハ
旧ザクセン州都であるトルガウ1050周年
まるで16世紀で時が止まったかのような街
ワインレストラン「ヴィンセンツ・リヒター」150周年
ドイツで最もロマンチックな場所!? 気になる!
ドレスデンの王宮にあるグリーンヴォールト博物館300周年
ぜひザクセン州Webサイトにアクセスしてみてほしい