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ドイツ観光局、東端のザクセン州への旅を紹介。コロナ禍の3年に起きたトピックとは
2023年3月14日 06:00
- 2023年2月21日 実施
ドイツ観光局は、旅行業界向けに2023年のザクセン州の観光アップデートセミナーを開催した。プレゼンを行なったのはザクセン州観光局マーケティング部長のWolfgang Gartner氏。中国や韓国、台湾など東アジアマーケットを歴訪中で、日本へは2019年以来4年ぶりとのこと。
ボリュームあるスライドを用意していたGartner氏。まずはドイツの地図を映しながら、ザクセン州は16あるドイツの州の1つで州都はドレスデン。最大都市はライプツィヒ、最も古い街はマイセン(陶磁器で有名)であることなど基本情報を紹介した。
Gartner氏はパンデミック前、パンデミック中、そして2023年以降と、時系列でザクセン州の観光重要トピックを取り上げた。スライドを見ていただければ分かるが、300周年や450周年、950周年などという年数からも、奥深い歴史と文化に触れることができるデスティネーションであることが分かる。
「パンデミック中にザクセンで起こった出来事」として10項目を挙げたGartner氏。新しいWebサイトが8か国語でローンチされたことや(残念ながら日本語はない)、ポーランド国境にある美しい街ゲルリッツが2021年に950周年を迎えたことなどを紹介した。
ドイツで最も美しい街の1つと言われるゲルリッツは映画のロケ地としても有名で、アカデミー賞4部門を受賞した「グランド・ブタペスト・ホテル」やケイト・ウィンスレット主演の「「愛を読むひと(The Reader)」などが撮影されている。
プレゼン後には、参加した旅行会社の皆さんやドイツ観光局 日本支局長の西山晃氏からドイツ渡航の現状について聞くことができた。日本人の海外旅行がようやく動き出したとはいえ、円安、ウクライナ問題、燃油サーチャージ高騰などの影響でヨーロッパへの旅行目的の渡航はまだまだ敬遠されがちだという。
そんななか、とても興味深い話があった。それはほかのアジア諸国と比べて“ドイツを訪れる日本人はしっかり予習をしている”ということ。音楽、歴史、絵画、工芸品などに関して好奇心旺盛で勉強熱心。そして物を見る目がある、と日本人観光客に対してドイツの人々はとてもよい印象を持ってくれているのだそうだ。
今回ご紹介したザクセン州の観光ポイントを、近い将来のドイツ旅行の予習にしてみてはいかがだろうか。ちなみに私はドレスデンに行ってラファエロの「システィーナの聖母」を観てみたくなった。2人の天使たちに逢えることを願って、ドイツ美術について予習してみようかと思っている。