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ドイツ観光局、Amazonギフト券10万円分が当たる「ゲーテ街道の旅」キャンペーン。旅行需要の確実な回復を目指す

日本支局 開局50周年

2024年6月19日 開催

ドイツ観光局日本支局が開局50周年に伴い、プレス発表会と記念レセプションを開催

 ドイツ観光局は6月19日、都内でプレス発表会を開催した。アジア地区統括局長/日本支局長の西山晃氏が登壇し、ドイツの旅行市場を取り巻く現状や今後の回復予測、SNSキャンペーンについて説明を行なった。

 西山氏によると、2024年1月~4月における日本人の海外出国数は2019年比で60%。宿泊者数のリカバリー率でみると、アメリカや中国などの主要国よりはるかにゆっくりなものの、日本のドイツ旅行需要は確実に回復しているという。

 日本~ドイツ間の直行便運航数は70%(2019年比)。ドイツ国内でのインフレや歴史的な円安の影響を挙げ、「日本円に換算するとレストランでの食事も躊躇するくらい」と述べた。

 さらにロシアのウクライナ侵攻でロシア上空が通行禁止となり、飛行時間が2時間~3時間伸びることでクルーも機材も不足していることから、コロナ禍以前の水準への回復は遠いとの見込み。

 ほかにも「主要旅行社における2024年の業務取扱回復の見通し」として、FIT(個人旅行)、団体主催旅行、ランドオペレーター(旅行サービス手配業)を対象に調査を行なったところ、FITが最も回復の早いセグメントとなった。

 これらを踏まえて日本人のドイツ旅行需要は、2023年の回復率が52%(2019年比)とのこと。2024年は60%~70%を目指すとしている。

ドイツ観光局 アジア地区統括局長/日本支局長 西山晃氏

 日本市場に向けた取り組みとしては、ドイツ連邦共和国大使館が「東京・ドイツフェスティバル」を2010年から実施している。

 来場者へのアンケート結果(回答数2400名以上)について、西山氏は「ドイツで行ってみたい・お気に入りの町として170か所以上の地名が挙げられたことから、日本市場は非常に成熟している」と説明。

 旅行ツアーでは「田舎巡り」「食文化」「伝統と風習」など、文化的かつサステナブルなテーマが人気とのこと。

 経済面で厳しい状況となっているものの、平均滞在期間は2019年が4.04日に対して2024年が4.19日と、以前よりも長くなっているという。

 そこでドイツ観光局では、ターゲットに合わせて異なる戦略を策定。欧州旅行に手が出しにくくなった中間層向けには、インフレや円安が落ち着くまで関心を持ち続けてもらえるよう、オンライン・ソーシャルメディアを通じて中期期なアプローチを行なう。

 主要なキャンペーンは、2023年から継続となる「ユネスコ世界遺産」、5月から実施している「文化と芸術の国」、9月実施予定でサステナブルツーリズムを提案する「FEEL GOOD」の3つ。

 ユネスコ世界遺産は2023年よりも1か所多く、合計52か所をアピール。旅行クチコミ・比較サイト「フォートラベル」とのキャンペーン「ゲーテ街道の旅」を6月30日まで展開している。

 ドイツ観光局の公式X(@GermanyTravelJP)をフォローのうえ、対象の投稿をリポストすると、抽選で1名にAmazonギフト券10万円分をプレゼントするもの。

 また6月後半からTikTokやYouTubeで広告を配信するほか、LINE公式アカウントではチャット形式のクイズゲームを提供する。

ドイツ観光局 広報マネージャー 大畑悟氏が公式Xでのキャンペーンについて説明
記念レセプションに参加した在日ドイツ商工会議所 特別代表 マークゥス・シュールマン氏(左)、ドイツ連邦共和国大使館 大使 クレーメンス・フォン・ゲッツェ氏(中央左)、ルフトハンザグループ 日本・韓国支社長 ローレンス・ライアン氏(中央右)、ドイツ観光局 アジア地区統括局長/日本支局長 西山晃氏(右)(提供:ドイツ観光局)
ユネスコ世界遺産 紹介動画