首都高、直下型地震に備えた防災訓練公開。ゴージャッキや天秤棒、修正材で段差・目開きによる車両滞留を解消

　首都高速道路は9月6日、首都直下型地震で管内に震度7が発生した想定の防災訓練を行なった。複数箇所で高架橋の桁を支える部材が脱落、橋梁の継ぎ目に20cmの路面段差や50cmの目開きが発生、その段差の手間に乗り捨てられた車両があるという状況を想定したもの。

　訓練では、滞留車両の移動と緊急交通路1車線を確保、修正材や渡し板で継ぎ目の段差・目開きを解消する手順を確認した。

　訓練のシナリオでは、まず段差・目開きに挟まった車両によって後続が2つの車線上に滞留していると仮定。緊急車両のための車線を確保すべく、ゴージャッキを使って後続滞留車両を片側車線に移動したうえで、段差に挟まった車両をレッカー車の天秤棒で吊り上げて救出し、最後は段差修正材などによって段差・目開きを解消する、という流れになっている。

　具体的な作業の様子は動画でも確認していただきたい。

ゴージャッキを使った車両の移動

レッカー車の天秤棒による車両吊り上げ

段差・開きの啓開作業

写真提供：首都高速道路