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ハワイの空にANAのウミガメ帰る! 再就航したA380型機初便の到着と折り返し出発を見てきた

2022年7月1日 再就航

ANAが成田~ホノルル線にA380型機を再投入した

 ANAは7月1日、成田~ホノルル線にエアバス A380型機「FLYING HONU」を再投入した。当面金・土曜の週2往復だが、羽田~ホノルル線(NH186/185便)を同日から週5往復に増便しており、7月からANAの東京~ホノルル路線は週7往復(毎日1往復)となっている。なお、再就航に際してA380型機の1号機と2号機が使われるが、サンセットオレンジ色の3号機については投入のメドは立っていないという。

ANAの成田~ホノルル線A380型機運航スケジュール(2022年7月1日~10月29日)

NH184便: 成田(20時10分)発~ホノルル(08時45分)着、金・土曜運航
NH183便: ホノルル(11時35分)発~成田(翌14時50分)着、金・土曜運航

 A380型機は総2階建ての超大型旅客機で、ANAの仕様ではファースト8席、ビジネス56席、プレミアムエコノミー73席、エノコミー383席の計520席。再就航初便ではファーストとビジネスは満席で、夏休み前にもかかわらず約400名の乗客を乗せ成田を発ち、東京より10℃ほど気温の低い、それでもまぶしい夏の日差しを感じられるホノルルの空へ、2年4か月ぶりに約7時間30分のフライトを行なった。

 なお、この夏の予約はファースト/ビジネスから埋まり始めているという。水際対策の緩和で往来がしやすくなってきているので、ハワイ旅行の計画を立てるなら早めにアクションを起こした方がよいだろう。

成田では再投入を記念した式典を実施(写真提供:全日本空輸)
ホノルルへ到着したNH184便。ダイヤモンドヘッドやワイキキの市街を背にスポットインしてくる
3基の搭乗橋が順に接続して、乗客の降機準備が進む

 NH184便の到着にあわせて、空港の出口付近では再就航式典が行なわれていた。ハワイ州知事のデービッド・イゲ氏、ハワイ州観光局 局長兼CEOのジョン・デ・フリーズ氏、ANA ホノルル支店長 兼 ホノルル支店空港所長の平島敬太氏らが登壇し、平島支店長は「日本の皆さま、お帰りなさい。今日のホヌの再就航を機に、日本とハワイの往来が再び活発になることを強く願っています。一方で、観光客が増えることで、ハワイの自然が破壊されてしまうことを現地の人たちは懸念しています。

 私たちが環境に配慮することで、その不安を少しでも払拭できればと考えています。ハワイには『マラマ』(大切にする/思いやる)という言葉がありますが、ハワイを思いやる気持ちを持って、何十年も何百年あともハワイの美しい景色が続くように、私たちも力を合わせていきます」と述べ、再就航の喜びとこれからのツーリズムの形について話した。

ハワイ州知事のデービッド・イゲ氏
ハワイ州観光局 局長兼CEOのジョン・デ・フリーズ氏
全日本空輸株式会社 ホノルル支店長 兼 ホノルル支店空港所長 平島敬太氏

 その後、FLYING HONU 1号機は折り返しの成田行きになり、263名の乗客を乗せて、12時21分に離陸した。

再び日本へのフライトに就くFLYING HONU 1号機