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イオン、アウトドアPB本格展開。コンロ・たき火台など調理器具を充実「用品と食品を展開できるのが強み」
2022年4月14日 11:00
- 2022年4月12日 実施
イオンは、昨今のアウトドアブームを受けて、2021年からホームファッションブランド「HOME COORDY(ホームコーディ)」でアウトドア関連商品を展開中だ。2022年4月5日からは、宿泊・料理関連商品をさらに強化し、前年より1.5倍に拡大して本格展開する。
この取り組みは、イオンリテールが本州と四国のイオンにて実施しているもの。イオンリテールは、イオングループ内で総合スーパー事業(GMS)を担い、「イオン」と「イオンスタイル」などを展開している。
アウトドア関連商品は、本州と四国のイオン310店舗で、ホームファッションブランド「ホームコーディ」コーナーにて通年で展開する。約300品目におよぶ各アウトドアメーカーの商品のほか、「ホームコーディ」のプライベートブランド商品も強化し、57品目まで増やしている。プライベートブランドでは、より手頃な価格帯でアウトドア用品を提供する。
「ホームコーディ」ブランドを含め、特に力を入れているのが、折りたたみ可能で持ち運びがしやすいチェアやテーブルと、ミニコンロやたき火台などの調理用品。
イオンリテール ホームファッション商品部長の山田高政氏は、「チェアやテーブルは、キャンプに使ってオフシーズンはしまい込んでしまうのではなく、室内やベランダ、災害時などさまざまなシーンで便利に使ってもらいたい。ホームコーディブランドは、お客さまの声から多くの細かな部分を見直し、使い勝手や品質を高めています」と話す。
新製品の「ロースタイルチェア」(4378円)は、座面が低めなので、足を伸ばしてくつろいだり、たき火など地面に近い作業もしやすく、簡単に折りたたみも可能なのでクルマでの持ち運びも便利そう。同じく新製品の「アルミフォールディングテーブル L」(5478円)は、天板に補強も入っていてシッカリした安定感ある作り。ロースタイルで合わせるなら、足を外して短くして使うことで、手元にピッタリくる。
ミニコンロやたき火台などの調理用品は、気軽に開放的な屋外で食を楽しんでもらいたいと「ソトごはん」というキーワードでパネルを使った活用提案をしていた。各パネルにはQRコードが表示され、特設サイトで詳細情報をチェックすることができる。
食品売場では「世界の串シリーズ 冷凍味付きBBQ串」を2月25日から販売しており、合わせてアウトドアで手軽にバーベキューを楽しめる提案もしていた。チキンケバブ、ジャークチキン、ケイジャンチキン、タンドリーチキン、デジカルビの5品目(それぞれ4本冷凍パックで862円)で、世界各国のスパイスやハーブの味付けが気軽に楽しめる。ミニコンロなどと組み合わせれば、気軽にバーベキューパーティーができる。
山田氏によると、コロナ禍からアウトドアを自宅や近所で楽しむという新たなスタイルが出現し、「ベランピング」や「チェアリング」とも呼ばれて特に注目度が高いとのこと。
ファミリーだけでなく、ソロやソロ同士で集まる需要も高くなっているのも特徴という。また、近年災害が多くなってきたことから、アウトドア用品を防災用品として備蓄することも日常的に意識されるようになってきている。
「アウトドア関連はグッズ領域だけでも約600億円の市場と言われています。2021年はデイキャンプ向けの商品展開でしたが、前年比120%の売上が上がっていました。2022年年度は商品を1.5倍に拡充して150%を目指します。特にテントやシュラフなど宿泊関連、外でクッキングを楽しむ調理用品の用品は特に伸びているので充実させました。
アウトドアでも楽しみつつ防災にも備え、ときどき自宅でも活用してもらえる、そういった商品を、アウトドア初心者、特にイオンにショッピングにくるファミリーや女性に向けて、手頃な価格帯で提供できたらと考えています。アウトドアで活用できる日用品や食品とも一緒に展開できるのが強みでもあります。日常の買物のついでに気軽に立ち寄ってもらえたらうれしいです。」と意気込みを語った。