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2025年大阪・関西万博、プロデューサー体制を発表。アンドロイド研究者 石黒浩、映画監督 河瀨直美、メカデザイナー河森正治ら

2020年7月13日 発表

2025年日本国際博覧会協会がプロデューサー体制を発表した

 2025年日本国際博覧会協会は7月13日に、2025年に開催する「大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)」のプロデューサー陣容を発表した。

 万博のテーマには「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げており、これをさらに8つのテーマに分割。生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一氏は「いのちを知る」、「超時空要塞マクロス」などのアニメーション監督・メカニックデザイナーとして知られる河森正治氏は「いのちを育む」。「あん」「光」などの映画監督・河瀨直美氏は「いのちを守る」、「カノッサの屈辱」「料理の鉄人」「電波少年」などの放送作家・小山薫堂氏は「いのちをつむぐ」。工学博士で大阪大学栄誉教授、アンドロイド研究者としても知られる石黒浩氏は「いのちを拡げる」、ピアニストで数学研究者、STEAM教育家の中島さち子氏は「いのちを高める」。メディアアーティストの落合陽一氏は「いのちを磨く」、慶応義塾大学教授の宮田裕章氏「いのちを響き合わせる」となっている。

 また、会場デザインプロデューサーに建築家の藤本壮介氏、会場運営プロデューサーには愛知万博に参画し、ロボット分野などに明るいプランナーの石川勝氏が就任している。

 発表会では来場できなかった福岡伸一氏のビデオメッセージを含めて、登壇者がそれぞれあいさつを行なった。関西出身のプロデューサーも数名いるなか、滋賀県出身の石黒浩氏は1970年の大阪万博を振り返り、暮らしの身近なところに万博公園があり、「50年前の万博が今でも影響を与え続けている。どういうレガシーを作れるのかというのが我々の使命。技術は世の中の方が進むが、50年先にも記憶に残るような万博の活動にしたい」と抱負を述べた。

 なお、今回10名のプロデューサーを発表したが、全体を統括するプロデューサーはおかず、2019年に任命したシニアアドバイザー(建築家・安藤忠雄氏や吉本興業会長・大﨑洋氏ら13名)がその役を担うという。

生物学者、青山学院大学教授の福岡伸一氏
アニメーション監督・メカニックデザイナーの河森正治氏
映画監督・河瀨直美氏
放送作家・小山薫堂氏
工学博士、大阪大学栄誉教授、アンドロイド研究者の石黒浩氏
ピアニストで数学研究者、STEAM教育家の中島さち子氏
メディアアーティストの落合陽一氏
慶応義塾大学教授の宮田裕章氏
会場デザインプロデューサーは建築家の藤本壮介氏
会場運営プロデューサーはプランナーの石川勝氏
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 会長 中西宏明氏
経済産業大臣 梶山弘志氏からビデオメッセージも
プロデューサー体制を説明した公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 事務総長 石毛博行氏