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栃木県の地域連携ICカード「totra(トトラ)」が2021年3月21日サービスイン。Suica機能と地域サービスを統合。交通機関の利用で貯まる「交通ポイント」も

2020年12月24日 発表

2021年3月21日から地域連携ICカード「totra(トトラ)」の販売、サービスを開始

 宇都宮ICカード導入検討協議会は12月24日、地域連携ICカード「totra(トトラ)」の販売ならびにサービスを2021年3月21日に開始することを発表した。併せて、サービス内容も告知を開始した。

 totraは、栃木県宇都宮市を中心としたバス定期券や各種割引サービスなどの地域独自サービスと、Suica機能を1枚のカードに統合したもの。名称は「“総合的(total)”に“輸送(transportation)”をつなぐICカード」に由来。バスや鉄道、LRTの運賃の支払いや、電子マネーとして買い物に利用できる。

totra(トトラ)

 totraが利用できるバス路線は、関東自動車の一般路線バス全線、ジェイアールバス関東の栃木県内の一般路線バス全線。また、2022年春開業予定の宇都宮ライトレール(LRT)にも対応する。

関東自動車

・県北エリア(那須塩原市、那須町、大田原市)
・県央エリア(宇都宮市、日光市、鹿沼市、下野市、上三川町、壬生町、芳賀町、真岡市、益子町、市貝町、那須烏山市、那珂川町、高根沢町、さくら市、塩谷町)
・県南エリア(小山市、栃木市、佐野市)

ジェイアールバス関東

・塩原エリア(那須塩原市)
・芳賀・市貝・茂木エリア(宇都宮市、芳賀町、市貝町、茂木町)

 また、全国交通系ICカードと相互利用が可能で、totraを全国の交通機関で利用できる一方、PASMOなどの全国交通系ICカードをtotraが利用できる宇都宮エリアのバスやLRTで使うことができる。

totra対応のバス路線エリア
全国交通系ICカードとの相互利用が可能

 totraは無記名式と記名式の2種類が用意され、発売額は1000円/2000円/3000円/4000円/5000円(いずれも内デポジット500円)。チャージは路線バス車内や事業者の営業所や窓口、コンビニ、鉄道駅などで行なえる。

 記名式は割引や定期券で利用。定期券として利用する場合、totra対応の路線バスの定期券と、JR東日本Suicaエリア内の鉄道定期券を1枚のtotraに統合できるのが特徴となっている。

 このほか、「totra(交通)ポイント制度」も用意する。利用した区間運賃の2%が交通ポイントとしてICカードに貯まるもので、交通機関利用時に、貯まった交通ポイントが区間運賃と同額に達していれば自動的に交通ポイントから運賃が差し引かれる。

totra販売窓口