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小池都知事、独自の緊急事態宣言を出さないためにも「年末年始は家族でステイホーム」

2020年12月21日 会見

東京都知事の小池百合子氏が新型コロナウイルスへの対応について会見を開いた(東京都YouTubeチャンネルより)

 東京都知事の小池百合子氏は12月21日、新型コロナウイルスへの対応について会見を開き、「年末年始は家族でステイホーム」を呼びかけた。

 東京都の年末年始の医療体制については、12月29日から1月3日まで、「東京都発熱相談センター」(03-5320-4592、24時間対応)の電話回線数を35回線から60回線へ増強。

 期間中に診療・検査を行なう都内の診療・検査医療機関、連携する調剤薬局に対しては、1日あたりの体制確保時間に応じた額の支給を行なうほか、新型コロナウイルスの入院患者を受け入れる医療機関に対しても、患者1名1日あたりで支援を行なう。

 具体的には、12月29日~1月3日に診察を行なう診療・検査医療機関には4時間15万円(その後は1時間3万7500円)を、調剤薬局には1日3万円(8時間以上開所の場合)を支給する。同期間中に新型コロナの入院患者を受け入れる医療機関には、重症者は30万円、軽症・中等症は7万円を支給する(ともに患者1名1日あたり、すでに入院している患者も対象)。

 一方、高齢者施設などでクラスターが頻発してる状況を受けて、施設での感染予防のために検査費用の助成対象を拡大する。特別養護老人ホームなどに加えて、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅も対象になる。

 こうした対策を説明した小池氏は、クリスマスや正月など年末年始は「コロナ自粛に疲れたと言っている場合ではない。静かな年末年始にしましょう。命の大切さを考えてください。あのとき静かな正月があったからこそ2021年を穏やかに過ごすことができた、そう思える年末年始にしましょう」と強めの調子で呼びかけを行なった。

 あわせて、「(都独自の)緊急事態宣言を出さないためにもこうしたお願いを続けていく」と強調した。

医療機関などへの支援
家族でステイホーム