エアバス、ゼロミッション航空機の新コンセプト3種。水素を主要な動力源に

ターボファンデザイン

　エアバスは9月21日、世界初となるエアミッション旅客機のコンセプト3種類を発表した。

　3種類のコンセプト機は、2035年までのゼロミッション飛行の実現に向け、それぞれ異なる方法で動力を得る。いずれも水素を主要な動力源とする。

ターボプロップデザイン

ブレンデッド・ウィング・ボディデザイン

ターボファンデザイン（120～200席）

　2000海里以上の航続距離を有し、大陸間飛行が可能となっている。同機では、ジェット燃料ではなく水素をガスタービンエンジンで燃焼することで動力を得る。液体水素は、後部圧力隔壁の後ろに設置したタンクに貯蔵する。

ターボプロップデザイン（最大100席）

　航続距離は1000海里以上。ターボファンの代わりにターボプロップエンジンを使用した。ガスタービンエンジンで水素を燃焼し動力を得る。

ブレンデッド・ウィング・ボディデザイン（最大100席）

　ターボファンデザインと同程度の航続距離を有する。主翼と機体を一体化させ、胴体の幅広い仕様となっているため、水素の貯蔵・供給方法や客室のレイアウトでさまざまな選択が可能となる。