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成田空港、開港から空の安全を見守ってきた旧管制塔の内部を公開。2021年2月から撤去工事
ランプセントラルタワーが9月10日から運用
2020年9月12日 15:30
- 2020年9月11日 公開
NAA(成田国際空港)は9月11日、旧管制塔内のランプコントロール室を報道公開した。
ランプコントロール室は、エプロンを走行する航空機の誘導や駐機場の割り当てなどの業務を行なう施設で、新たに完成したランプセントラルタワーに9月に移転。旧管制塔は2020年度中(2021年2月ごろ)に撤去工事が始まる予定だ。
旧管制塔は成田国際空港の開港(1978年/昭和53年)に合せて管制塔として建設された全高約64m16階建ての施設。最上階となる16階にJCAB(国土交通省 航空局)の管制所が、13階にはNAAのランプコントロール中央運用室(ランプコントロール室)が設置され、航空機の安全運行をサポートしてきた。
1993年(平成5年)に新管制塔(高さ87.3m)が建設、運用開始されたことにより管制所が移転、それに伴いランプコントロール室は13階から16階へと移転し運用が続けられてきた。
だが、建設から40年あまりが経過したことにより老朽化が進行、新たにランプセントラルタワーを建設し移転することになった。開港直前に起こった占拠事件の舞台にもなった旧管制塔。間もなくその姿を見ることはできなくなる。
成田国際空港 旧管制塔
運用開始日: 1978年5月20日
階層: 16階建て(耐震構造)
高さ: 約64m ※コントロール室は約60m、研修室は約50m