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OYO Hotels Japan、日本独自の新ブランド「OYO Ryokan」の加盟旅館1000室突破

2020年3月18日 発表

OYO Hotels Japanは、事業説明会を開催し、「OYO Ryokan」の加盟旅館が1000室を突破したことを発表した

 OYO Hotels Japanは3月18日、事業説明会を開催し、日本で独自に開発した新ブランド「OYO Ryokan(オヨ リョカン)」を発表した。

 2012年にインドで創業し現在は世界第2位に成長したOYOだが、日本での「OYO Ryokan」の展開は2019年から開始した。加盟旅館は約8か月で40都道府県80都市で合計1000室を突破した。

 OYO Hotels Japanバイスプレジデントのサント・シング氏は、OYOがもっているものと旅館をどうやって結び付けて協力できるかに注目したという。来日した際に北海道から沖縄まで100軒以上の旅館への訪問とヒアリングを経て市場調査を行なった。

OYO Hotels Japanバイスプレジデントのサント・シング氏

「日本の伝統をどのように引き継いでいくか」「海外からの訪日客にどのように提供できるか」などの視点から、旅館の伝統的なDNAはそのままに活用して、テクノロジーを使って海外の訪日客に旅館文化を届けたいと思うようになったという。例えば、旅館においてのWi-Fiの接続や洋式トイレの設置、床に長時間座ることに慣れない訪日客のためのソファの設置、天然温泉や屋台バーの用意などの工夫が挙げられる。これらは、約8か月にわたるOYOの技術投資・設備投資やデザインハウスとのコラボレーションによって達成できたという。

 また、日本で旅館が発祥した当初の「女将」のおもてなしに惹かれ、「女将の精神」を取り入れることもしている。

独自にデザインしたアメニティやロゴなどのイメージ

 OYO Hotels旅館プロジェクトディレクターの八木寛人氏は、市場調査について大手フランチャイズではなく、小さい規模や単独で経営する旅館を対象にしていると述べ、旅館はホテルと比べて数は多いけれど、旅館営業は下降傾向であることを問題点として挙げた。

 また、旅館の良さとOYOのブランディングを掛け合わせることで、オーナー、宿泊客ともに高い満足度が得られているという。日本各地の旅館と提携するにあたって、それぞれの地域性にマッチするサービスやテクノロジーを提供する。

OYO Hotels Japan合同会社の代表者でオペレーティング・パートナーのプラスン・チョードリー氏は、日本におけるOYOの事業概要と現況についてプレゼンテーションを行なった
OYO Hotels旅館プロジェクトディレクターの八木寛人氏は、「OYO Ryokan」のブランドの開発背景やコンセプト、ロゴ、独自にデザインした施設アメニティなどについて説明した