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ジェットスター、東北初就航! 「まんず短けぇフライト」の成田~庄内線を運航開始
2019年8月3日 09:00
- 2019年8月1日 就航
ジェットスター・ジャパンは8月1日、成田国際空港と山形県の庄内空港(おいしい庄内空港)を結ぶ路線の運航を開始した。
この運航を記念して、同路線の初便となる庄内行きGK777便の出発式が成田空港第3ターミナルの搭乗口前で行なわれ、搭乗者には記念品を配布。出発式には、現在官民を挙げて実施中の「山形・新潟応援キャンペーン」の一環として、観光庁や空港関係者も参加した。
成田空港で庄内行き初便の出発式
初便の出発前に行なわれた式典の冒頭では、主催者のジェットスター・ジャパン 取締役会長の中村泰寛氏があいさつが行ない、この路線の特徴でもある約1時間という短いフライトに、「庄内の近さを感じてもらえる」であろうと説明。また、今回の就航を、かつて上方や江戸への航路輸送に使われ、庄内地区の発展に貢献した「北前船」に例えて、成田~庄内線が今後、庄内の観光需要の開発や交流人口の拡大、そして地域の発展の役に立てるよう今後も精進していくと語った。
来賓として参列した観光庁 審議官の加藤進氏は、観光庁 長官 田端浩氏の祝辞を代読。6月に発生した山形県沖地震で宿泊施設のキャンセルが相次いだ状況に触れ、現在行なわれている山形・新潟応援キャンペーンが、夏季のピークシーズンに向けて早期に風評被害を払拭するためにも実施しているものだと説明した。
また、今回就航した路線が日本の玄関口である成田と山形庄内をダイレクトに結ぶものであるため、関東地方からの観光客だけではなく、外国からの観光客にも庄内エリアを観光地として改めて「知ってもらう」「来てもらう」「楽しんでもらう」ための目玉の1つだと語った。
加藤氏に続き、祝辞を述べたのはNAA(成田国際空港)取締役 営業部門長の田邉誠氏。NAAにとって東北初のLCC就航は長らく待ち望んでいたものであり、すでに就航している豊富なLCCネットワークを活用すれば、庄内地方から成田を中継地として西日本や海外へのアクセスが容易になると語った。また、現在海外120都市と結ばれている成田から庄内への直行便の就航は、さまざまな国からのインバウンド観光客を誘致する可能性が広がることになるとアピールした。
ジェットスターGK777便で庄内への初フライト!
記念すべきフライトとなった庄内行きGK777便の搭乗者には、搭乗証明書を含む就航記念グッズと「#庄内応援」と描かれた地元の酒田米菓のオランダせんべいが配布された。このオランダせんべいは名前こそオランダだが地元庄内産の一等米だけを使ったうす焼きせんべいで、就航記念グッズのなかにもジェットスターのマスコットキャラクター・ジェッ太や飛行機のイラストが描かれたオリジナルオランダせんべいが用意されていた。
機材の到着が若干遅れたため定刻から10分遅れの13時10分に出発したGK777便は、ほぼ満席の169人の乗客を乗せて一路庄内空港へ。CA(客室乗務員)は全員東北出身で、機内アナウンスは「本日のフライトタイムは39分と、まんず短けぇフライトとなっております。だんども皆さま御用のある際は~」と東北弁で行なわれる一幕もあり、和やかな雰囲気であった。
14時22分に到着した庄内空港では、庄内空港利用振興協議会の方々が到着客一人一人にお土産を手渡し、また空港ロビーでは庄内砂丘メロンが振る舞われるなど、歓迎ムードに包まれていた。
同機で折り返す庄内から成田へ向かう初便GK776便の搭乗者にも、成田と同じ就航記念グッズを配布した。こちらは15時03分に出発して16時19分に成田着。172人とこちらもほぼ満席。