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ジェットスター、「エアバス A321LR」導入は2020年夏。全座席にUSBポート、「無線機内エンタテイメントシステム」も
片岡社長が都内で会見
2019年11月1日 19:27
- 2019年11月1日 会見
- 2020年夏 導入予定
ジェットスター・ジャパンは11月1日に都内で会見を開き、代表取締役社長の片岡優氏が2020年夏に主に中距離路線を想定して導入予定のエアバス A321LR型機について説明した。
ジェットスター・ジャパンが現在運航しているエアバス A320ceo型機(ceo:current engine opton)と比較して燃費効率が約15%、航続距離が約3000kmから約5500km向上するA321neo(LR)型機(neo:new engine option、LR:Long Range)は、全席エコノミークラスで238席を確保。エンジンの静粛性もさらに向上しているという。
ジェットスター・ジャパン「エアバス A321LR型機」概要
導入機数: 3機
導入時期: 2020年夏ごろから順次
座席数: 238席(全席エコノミークラス)
航続距離: 約5500km
巡航速度: 840km/h
エンジン: CFM Leap 1A32
シートは「Recaro BL3710」を採用し、各座席にスマートフォンやタブレットなどを充電できるUSBポートと、モバイル端末ホルダーを備えている。また、「無線機内エンタテイメントシステム」の導入を予定しており、これは事前に専用アプリをスマホにインストールしておき、機内ではそのアプリを介して無線で機内のサーバーからエンタテイメントのコンテンツを読み出すもので、「機内Wi-Fi」や「インターネット接続サービス」と表現できるものではないとのこと。どのようなコンテンツを提供するかは検討中だ。
航続距離は約5500kmになることで就航可能なエリアが広がるが、可能性のあるエリアとして、東南アジアの有名リゾート地・観光地、中国の内陸部などを挙げた。ただし、2020年夏から順次3機が納入されるため、初便は既存の路線になり、新規の中距離路線については2~3機が揃ったタイミングでの就航になるとのこと。2020年夏をさらに具体的に言えば「2020年のオリンピックまでに間に合えば」という表現だとした。
ジェットスター・ジャパンでは2023年度までに現在の25機から35機体制にする計画を立てており、1年に3機ずつ、あるいはそれ以上のペースでA321neoか、それに近い機材を増やしていく予定だ。