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ANA、車いすなどの情報を登録して予約時に自動連携する「お手伝い情報お預かりサービス」開始

上体固定用補助具や車いす保護ケースなど、新たなユニバーサルサービス発表

2019年7月1日より順次開始

ANAは「お手伝い情報お預かりサービス」や新型の上体固定器具、車いす輸送用の保護ケース・カバーなど、新たなユニバーサルサービスを発表した

 ANA(全日本空輸)は7月1日、「ユニバーサルなサービス」の新サービスを発表した。ユニバーサルなサービスは、「文化・言語・国籍・年齢や性別・障がいなどを問わず、多くの方がストレスなく利用できる施設・商品・情報・サービス」と同社が定義しており、各空港へのローカウンター設置や、空港や機内で利用するさまざまな形状の車いす、ラウンジ内への車いす優先スペースの設置など、ハード、ソフト両面で拡充を進めている。

 7月1日からは「お手伝い情報お預かりサービス」を開始。車いす情報や航空機内で使用する医療機器など、必要となるサポート(お手伝い)の情報について、これまでは予約ごとに電話で申告する必要があったが、ANAマイレージクラブ会員情報に登録しておけるようになる。

 登録後の予約からは、歩行状況や車いすの情報など一部の情報がANAのWebサイトで国際線予約を行なう際に自動的に連携され、確認画面に表示されるようになる。また、画面に表示されない情報についても登録した情報はANAが預かっており、「ANAおからだの不自由な方の相談デスク」で登録内容を確認のうえ、空港係員やCA(客室乗務員)に引き継ぐという。また、国内線予約についても自動連携するよう準備を進める。

7月1日から受付を開始した「お手伝い情報お預かりサービス

 このほか、10月1日からは、座位を保つことが困難な乗客に貸し出す上体固定用補助具のサポートベルトやアシストシートをリニューアル。機能性、快適性、デザイン性を向上させ、よりさまざまな体格の人が安心して利用できるという。

 また、車いすの損傷を防ぐANAオリジナルの保護ケース、保護カバーを開発。2019年秋から運用を開始する予定としている。

新型サポートベルト
新型アシストシート
車いす保護ケース・カバー