NEC、成田LCCターミナルの税関用電子申告ゲートで待ち時間短縮。2019年4月以降に実証実験

NECは空港の税関検査場に設置する電子申告ゲートを受注した

　NEC（日本電気）は11月7日、空港の税関検査場に設置する電子申告ゲートを財務省税関から受注したことを発表した。財務省税関は、この電子申告ゲートによる実証実験を成田空港の第3ターミナルで2019年4月以降に行なう。

　電子申告ゲートにはNECの顔認証技術「NeoFace」を採用しており、申告用のキオスク端末と出口ゲートで本人確認を行なう。空港の税関検査に顔認証を導入するのは国内で初めて。

キオスク端末、電子申告ゲートのイメージ

　現在の申告・通関手続きは、機内などで配られる紙の申告書に記入したうえ、（預けている場合は）バゲージクレームで手荷物を受け取り、税関検査場でパスポートとともに申告書を提出する、というもの。混雑具合にもよるが、現状ではバゲージクレームと税関検査場でそれぞれ待ち時間が発生する。

　同社の電子申告ゲート導入後は、スマートフォンアプリに申告内容を入力してQRコードを取得、手荷物が流れてくるまでの待ち時間にキオスク端末でパスポートとQRコードの読み込み、顔認証を行なう。その後バゲージクレームで手荷物を受け取り、出口ゲートを通過しつつ顔認証を行なう。ゲートの顔認証はカメラが連続撮影を行なっているため、立ち止まることなく「ウォークスルー顔認証」できるという。