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ベトナム航空、セントレア~ハノイ線をボーイング 787-9型機に大型化

2019年3月から、桜対応でエアバス A350-900型機投入

2018年10月28日 初便就航

ベトナム航空がセントレア~ハノイ線に投入したボーイング 787-9型機の室内を確認する名古屋市長 河村たかし氏

 ベトナム航空は10月28日、セントレア(中部国際空港)~ハノイ線の週7便のうち、4便(月・水・金・日)をボーイング 787-9型機での運航に切り替えた。その初便に合わせ、セントレアで記念式典を開催した。

 式典には、ベトナム航空 日本地区副総支配人 ゴー・ハー・ナム氏、名古屋市長 河村たかし氏、愛知県副知事 石原君雄氏、国土交通省 中部運輸局 局長 石澤龍彦氏、セントレア 代表取締役社長 友添雅直氏らが出席。あいさつおよび祝辞を述べた。

ベトナム航空はセントレア~ハノイ線の週4便を、ボーイング 787-9型機に大型化する

 ベトナム航空 ゴー・ハー・ナム氏は、今回のエアバス A321型機からボーイング 787-9型機への機材大型化を「45と10と4で説明する」とあいさつ。45は、2018年がベトナムと日本の外交関係樹立から45周年であると語り、日本とベトナムで100万人規模の旅行者の交流になっていくという。10は名古屋~ハノイ線がめでたく10周年を迎えたこと。ダブルデイリーで飛ばせていることをうれしく思うという。4は週4便をボーイング 787-9型機へと大型化できたこと。ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスと3クラス備えることから、「レジャーだけでなく、ビジネスでの利用にも期待する」と語った。

ベトナム航空 日本地区副総支配人 ゴー・ハー・ナム氏

 ナム氏は、この大型化は現在は週4便であるものの、2019年3月からは毎日ワイドボディ機を投入する予定という。ベトナム航空スタッフに機種を確認したところ、「2019年3月からはエアバス A350-900型機を毎日運航する。3月からは桜のシーズンでもありベトナムからの観光客も増える。3月~6月はボーイング 787-9型機より30席多い仕様のA350-900型機を投入することを決めている」とのこと。増え続けるベトナムからのインバウンド需要に応えるとともに、それをリードする施策を行なっていくとした。

 祝辞は、愛知県副知事 石原君雄氏、名古屋市長 河村たかし氏が述べた。両氏とも名古屋とベトナムの交流が増えることを歓迎し、とくに河村氏は「日本からベトナムへ留学への増やしたい」という。高校生など若い世代の交流を深めることで名古屋を盛り上げていきたいとし、そのための予算措置も検討すると語った。

愛知県副知事 石原君雄氏
名古屋市長 河村たかし氏

 記念式典ではテープカットを実施し、招待者向けの機内見学会も行なわれた。当日別の飛行機でイタリアから帰国したばかりの河村市長は、「この飛行機は、広いねぇ」と、感心しながら機内のシートの座り心地を確認していた。

機材の大型化を祝い、テープカットを実施
セントレアのキャラクター「謎の旅人フー」とスタッフから、ナム氏へ花束贈呈。忍者姿の謎の旅人フーは、この日の国際線の式典に登場した国際線仕様
式典終了後、式典参加者向けに機内見学会を実施。説明を受ける、愛知県副知事 石原君雄氏(左)と、名古屋市長 河村たかし氏(中央)
ビジネスクラス
プレミアムエコノミークラス
エコノミークラス

 セントレア 代表取締役社長の友添氏も、機材の大型化を歓迎。この日の友添社長は、ソラシドエアのセントレア~鹿児島線就航、スターフライヤーのセントレア~台北・桃園線就航とあわせ3つの式典に参加したことになる。いずれも中京地区の観光・経済の発展につながる航空路の増強であり、セントレアの重要性が増しつつある。

 セントレアでは2019年に第2ターミナルを供用開始し、2027年の第2滑走路増設を目指している。友添社長は2本の滑走路が描かれたネクタイで3つの式典を参加しており、セントレアの発展にかける思いを示していた。

式典終了後、ナム氏(中央)と歓談するセントレア 代表取締役社長の友添氏(右)。友添氏のネクタイは滑走路2本仕様だった