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道南バスとJR北海道、新千歳空港~浦河間の直通バス「特急ひだか優駿号」8月1日運行開始
様似/えりも行きバスにも接続。日高本線に換わる交通手段にも
2018年7月23日 13:25
- 2018年8月1日 運行開始
道南バスは7月20日、8月1日から新千歳空港~浦河ターミナル間を結び、JRバスで様似(さまに)やえりもへも乗り継げる直通バス「特急ひだか優駿号」を8月1日から運行することを発表した。JR北海道(北海道旅客鉄道)の協力で運行する。
浦河方面への公共交通手段だった苫小牧~様似間のJR日高線は、2015年1月に発生した波浪の影響で護岸根固め工の一部が損壊し、線路の盛り土が流出するなどの被害が発生したために鵡川~様似間が不通となった。その後、復旧を目指していたものの、2016年に史上初めて3つの台風が北海道に上陸した影響もあり、復旧にかかる費用が増したことから12月12日には「日高線(鵡川・様似間)の復旧断念、並びにバス等への転換に向けた沿線自治体との協議開始のお願いについて(PDF)」とのニュースリリースを発信し、復旧の断念とバスによる輸送の検討を地元自治体と協議する意向を示していた。
そうした背景のなか、道南バスが8月1日から運行する「特急ひだか優駿号」は、新千歳空港~浦河間を片道約3時間5分で運行。浦河ターミナル発便は浦河ターミナルを6時15分に出発し、新千歳空港国際線66番停留所に9時20分に到着。新千歳空港発便は国際線66番停留所を16時25分に出発し、浦河ターミナルに19時30分に到着するダイヤとなっている。
なお、ひだか優駿号の運行開始に伴い、これまで新千歳空港~浦河ターミナル間で運行していた「特急うらかわ号」は7月31日で廃止となる。
特急ひだか優駿号の新千歳空港発便は浦河町の役場前(浦河)停留所でJRバスの「高速えりも号」に接続するほか、日高・平取方面とも富川で道南バスの「高速ひだか号」に接続する。
一方、浦河ターミナル発便では、同バス利用者専用で札幌エリアへの鉄道を片道500円で利用できる「ひだが優駿号限定札幌片道きっぷ」を購入できる。同きっぷは南千歳駅限定発売。購入時には乗車証明書が必要となるため、降車時にバス乗務員で依頼する。
停留所は下記のとおり(新千歳空港発便の停車順)。運賃は新千歳空港~浦河町内(役場前/浦河ターミナル)が2620円。
・新千歳空港国際線66番
・新千歳空港29番
・新千歳空港2番
・南千歳駅北口
・ウトナイ湖
・鵡川四季の館前
・富川大町
・厚賀第一
・新冠
・静内駅前
・三石役場前
・荻伏市街
・役場前(浦河)
・浦河ターミナル