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シンガポール航空、シルクエアーを統合。2020年以降

1億ドル(約110億円)以上を投資して機内プロダクトなど刷新

2018年5月22日 発表

関西国際空港に駐機するシンガポール航空のボーイング 787-10型機

 シンガポール航空は5月22日、短中距離路線を運航する子会社のシルクエアーを統合すると発表した。

 シルクエアーはエアバス A320型機を11機、ボーイング 737-800/MAX 8型機を22機保有し、16の国と地域、49都市に就航する地域航空会社で、現在、すべての機材を737型機へ移行中。日本路線では、2017年10月30日から広島~シンガポール線の直行便を運航している。

 シルクエアーでは1億ドル(約110億円)以上を投資して、ビジネスクラスに新型のフルフラットシート、ビジネスクラスとエコノミークラスに座席ごとのシートバック型機内エンタテイメントシステムを導入するなど、数年にわたる機内プロダクトのアップグレードを予定している。これらはシンガポール航空との統合に向けた取り組みの一環であり、より統一感のあるプロダクトとサービスの提供が可能になるとしている。機材の外観やスタッフの制服なども順次シンガポール航空のデザインに移行していくとのこと。

 アップグレードは2020年から開始し、「十分な数の航空機に新型機内プロダクトが完備された」段階で統合となる。これにより、路線の需要に合わせた柔軟な機材の対応なども可能になるとしている。

シルクエアーのボーイング 737 MAX 8型機。シルクエアーは日本路線では2017年10月30日から広島~シンガポール線の直行便を運航している

 シンガポール航空 CEO ゴー・チュン・ポン氏は、「シンガポール航空グループは、3年にわたる事業改革の1年目を迎えています。今回の発表は、さらなる成長の機会とグループ全体の未来をより強固にするための大きな前進となります。最も重要なことは、これら大規模な投資プログラムは、短・中・長距離路線全体で当社のプロダクトとサービスが業界をリードし続けるためであり、当社のお客さまにとってプラスとなると確信しています」とリリースにコメントを寄せている。

シンガポール航空のボーイング 787-10型機のビジネスクラス