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東京ディズニーリゾートが開園35周年をお祝い! アニバーサリーイベント“Happiest Celebration!”がスタート
東京ディズニーランドは新パレードやデコレーションで祝祭感満載の空間に
2018年4月16日 14:08
- 2018年4月15日~2019年3月25日 開催
オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾート開園35周年をお祝いするアニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート35周年“Happiest Celebration!”」を4月15日から2019年3月25日までの345日間に渡って開催中。35周年のテーマは「Happiest Celebration!」。アトラクションやエンタテイメント、キャストのおもてなしをはじめさまざまなプログラムを通じて幸せを感じられる場所として至上最高の祭典をお届けするという思いが込められている。
1983年4月15日に開園し、今年35周年を迎えた東京ディズニーランドでは新パレードのスタートや、アニバーサリーイヤーならではの華やかなデコレーション、さらにスペシャルメニューやグッズなどで盛大にお祝い。また東京ディズニーシーでも35周年を祝う水上ショーや華やかなデコレーションが施されている。本誌でもその様子を複数回に分けてお届けする予定だ。
本稿では、祝祭感あふれる東京ディズニーランドのパレードやデコレーションを紹介しよう。
一緒に夢を見よう! そしてイマジネーションの世界へ! 新パレード「ドリーミング・アップ!」をお披露目
新しくスタートしたパレード「ドリーミング・アップ!」では、5つのユニットからなる13のフロートがパレードルートを巡り、アニバーサリーイヤーを祝福。約45分間、総出演者数約140名と豪華なエンタテイメントを繰り広げる。
パレードの先頭をきるのは、ホスト役のミッキーマウス。愛犬プルートとともにディズニー映画「ファンタジア」をモチーフとした魔法の帽子やペガサスの造型が施された夢の船に乗り、今にも舞い上がりそうな雰囲気で登場。船首部分には東京ディズニーリゾート35周年のロゴもデコレーション。まさに未来への船出を感じる一艘となっている。「~夢の世界への入り口~」をテーマにディズニーの夢の扉を開き、その世界へと案内してくれるのだ。
続いては「~笑顔あふれる楽しい夢の世界~」のユニット。案内人であるグーフィーはお茶会のポットを頭に乗せたほうきと一緒に登場。アリスは涙の海をぷかぷか浮かぶ小瓶の中に。そしてピノキオを中心としたおもちゃの世界のフロートを紹介してくれる。
そしてミニーマウスとともに「~ロマンティックな夢の世界~」のユニットがパレードルートに。フェアリーゴッドマザーに続き、ステンドグラスのような透け感のあるルーフとシャンデリアが特徴のフロートからオーロラ、シンデレラ、白雪姫にラプンツェルらプリンセスたちが優雅にごあいさつ。誰もがうっとりする夢のような時間が訪れる。
「~不思議な夢の世界~」のユニットではチップとデールが登場。ディズニー映画「美女と野獣」のルミエールとコグスワースらによる音楽があふれたなかでご馳走を楽しむベルの姿も。
さらに「くまのプーさん」シリーズのプーさんとピグレットはたっぷりのはちみつが詰まったハニーポットのフロートとともにゲストにごあいさつ。
パレードのフィナーレは「~永遠に続く夢の世界~」のユニット。ドナルドダックとデイジーダックとともに、これからも進化し永遠に続くディズニーの世界を表現。夢が空に舞い上がりどこまでも続いていくように、空を飛ぶ作品をモチーフにしている。
東京ディズニーリゾート初登場となり、2020年春には新アトラクションの導入も予定されているディズニー映画「ベイマックス」のベイマックスとヒロが初登場。アーマーを装着した二人の笑顔が弾けるフロートに釘付けに。
そしてディズニー映画「メリー・ポピンズ」からビッグ・ベンを背にメリー・ポピンズがふわりと空を舞う様子が。ペンギンたちも屋根の上やバートとともにごあいさつ。さらにディズニー映画「ピーター・パン」からはピーターパンとウェンディが仲よく手をつないで空を飛ぶ映画のシーンが続きフィナーレへ。
東京ディズニーリゾート35周年の祝祭感とともに、一度は映画で観たことのあるシーンや、キャラクターたちがパレードルートに大集合の「ドリーミング・アップ!」。観賞後は心が温かく、そして作品と出会ったときの感動が蘇ってくるはずだ。1日1~2回公演。出演者数約140名(うちキャラクター55名)。
何度も見たい、新パレードの魅力を探る開発担当にそのこだわりを聞いてみた
今回、特別に新パレード「ドリーミング・アップ!」の演出を担当したショー開発部第1ショー開発グループの有賀美智氏に話を伺うことができた。約2年ほどかけて作り上げ、遂にお披露目となったパレード。その深いこだわりの一部を教えてもらうことができた。
「新しいパレードのテーマは『夢を見る』。35年間東京ディズニーリゾートは夢と魔法を皆さまに届けて参りましたが、今回は『その夢をもう一度一緒に皆さまと見ましょう!』と。自由な心になり自分を信じれば夢は叶う。そして冒険や愉快で不思議な世界などさまざまな場所へ行けるということで新パレードの名前が決まりました」。
先頭はミッキーマウスが率いる「~夢の世界への入り口~」のユニット。ディズニー映画「ファンタジア」の魔法の帽子やほうき、ペガサスたちが印象的。「ミッキーマウスの役割とは?」との質問には「夢に船に乗っているミッキーマウスは夢の案内人。プルートと一緒にたくさんの夢をゲストに届け、一緒に見ようと。そして、魔法の帽子からミッキーマウスが描いた夢がリボンとなってあふれ出しています。それが解き放たれゲストの元へと届けられるんですね」と答えてくれた。
スタートしたパレードは、ディズニーの仲間たちの案内で次々と夢の世界の扉を開けて行くのは前述のとおり。続いて「新パレードのフロート全体に対するこだわりは?」との質問には「浮遊感と重厚感の部分です。浮遊感については、極力反対側が見える抜け感のあるフロートをデザインし、前後や上下などの動きを積極的に取り入れました。重厚感については今まで以上に芸術的であり本物を追求しています。またダンサーのコスチュームも生地を重ね、染めにこだわり、イチから制作するなどゴージャスに仕立てています。今までとは異なる世界観が存分にパレード全体で楽しめるかと思います」と話してくれた。
最後に「一番大事なことは、こうなのかな? と想像力を膨らませることだと思います。今回お話したことのような細かい部分を知ってから見る楽しみもありますが、まずは自分のイマジネーションでパレードを楽しんでいただけたらうれしいです」と締めてくれた。
35年分の歴代バナーに巨大タワーも登場。パークをさらに華やかに彩るデコレーションをチェック
東京ディズニーランドではさまざまなデコレーションが施され、さらにお祝い気分を盛り上げている。エントランスの花壇には、ディズニーの仲間たちが園内へと続くレッドカーペットの前で、訪れたゲストを園内へと導くポーズでお出迎えしてくれるフォトロケーションが登場。
ワールドバザール入口には「Happiest Celebration!」のロゴと35の数字があしらわれ、リボンがふわりと舞うポップアップなデコレーションも飾られワクワクした気持ちをさらに押し上げてくれる。周囲には歴代のバナーがあり、5周年、10周年、15周年など懐かしさもあふれる。
アニバーサリーイベント中、ワールドバザールのメインストリートは「セレブレーションストリート」として大変身し、美しいデコレーションが施された空間となっている。東京ディズニーリゾート35周年“Happiest Celebration!”アニバーサリーテーマソングの「Brand New Day」が流れる中、天井には色とりどりのリボンが波打っており、風が吹くとキラキラと輝く。
そしてメインストリートの中央には、高さ約10mの「セレブレーションタワー」が設置され、歴代の周年イベントのコスチュームを着たミッキーマウスの9つのスタチューとフラッグをデコレーション。過去から現代へ、そして未来へと進む東京ディズニーリゾートとミッキーマウスの姿を楽しむことができる。オブジェには「The dream began in 1983… your magic takes it to the future!」の文字も。さらに台座部分にディズニー映画「白雪姫」から「ズートピア」までの印象的なディズニーキャラクターたちが彫られている。ぜひお気に入りの作品とキャラクターを探してみよう。
さらに夕暮れどきになるとさらに「セレブレーションストリート」は輝きを増す空間に。「セレブレーションタワー」や天井がライトアップされより一層華やかな装いとなると同時に開園後初めてワールドバザール内に映像を投射し、まばゆい光と心踊る音楽でディズニーの世界へと誘ってくれる。
ワールドバザールを抜け、シンデレラ城へと向かうと目の前に、まさに35周年なフォトロケーションが。シンデレラ城前プラザの中央花壇に「Happiest Celebration!」とロゴの特大オブジェが設置されており、記念撮影にはぴったりの場所となっている。今までにないほど大きな35周年の数字とロゴ、さらにシンデレラ城が一緒に撮影できることがポイントで相当フォトジェニック。
エントランス花壇やワールドバザール中央では、希望すればカメラマンによる撮影も可能。オリジナルの3面台紙とキャラクター写真付きのスペシャルな装丁を施した「ディズニースナップフォト」(1セット:1540円)を購入することができる。来園と35周年の思い出にぜひ手に入れておきたいアイテムだ。
お祝い真っただ中のパークの華やかさをさらにアップ! 記憶に残るデコレーションの魔法を教えてもらった
今回、東京ディズニーリゾート全体のデコレーションを担当する設計部ショーデザイングループの宮下光雄氏と川辺和正氏に話を伺うことができた。写真を撮った記念に、じっくり造型を見て楽しむこともできるパークのデコレーションを生み出す魔法とは!?
「大きなコンセプトは『祝祭感』です。ワールドバザールの入り口にちょうど9本の柱があり歴代のバナーが年を追うごとに中央へ。今しかできないデコレーションとなっています。セレブレーションストリートは天井から中央、音や光も含め全方位型デコレーションを施して、デコレーションに包まれているような空間を目指しました。
なぜこの場所を選んだのかも実は明確な理由があります。1つ目は、東京ディズニーランドのオープニングセレモニーを行なった場所でもあり、我々にとっても特別な場所。そして、言い換えればここから夢と魔法が始まり、そして広がりずっと続いていることになります。ですので、この場所から途切れることなく未来へつながることを表現したかったのです。2つ目は、パークの構造上すべてのゲストがこの場所を通ります。ですから、できるだけ多くのゲストに特別な体験をしていただきたいという思いがありました」。
さらに蒸気船マークトウェイン号のスペシャルデコレーションについても言及してくれた。「東京ディズニーランドがオープンする際に『蒸気船マークトウェイン号』をポスターに使いました。開園当初から運営をしており、パークの象徴的なアトラクションをデコレーションすることで祝祭感と重厚感を感じていただけるのではないかと。外装、内装とともにBGMも35周年ならではとなっていますので、ぜひお聞きください」。
なお、最後に昼間のワールドバザールでのスペシャルなサプライズについても聞いてみた。時間帯はアナウンスされていないため、遭遇できたら最高に、まさにハピエストな瞬間になるはず。「ワールドバザールでのコンフェティの演出については、デコレーションは今まで動かないものが多かったのです。ですが、今回はここで動きがあることをやりたいと思い実現しました。昼はコンフェティ、そして夜はプロジェクションマッピング。昼と夜で異なるサプライズがありますのでぜひ体験していただけたらうれしいです」。
開園35周年を盛大にお祝い中の東京ディズニーランド。きらびやかなデコレーションの中、新パレードをはじめ祝祭ムードたっぷりのパークで、笑顔一杯の時間を過ごすことができる。ディズニーの仲間たちや自身の家族や友人たちと、さらにキャストとも一緒に35周年をお祝いして、今まで以上のハピネスをチャージしてみよう。
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