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NEXCO東日本定例会見。廣瀨社長が「開通までに半世紀を要した大事業」という外環道千葉区間全通を説明
「6月2日の開通式典では皆さんと開通を祝いたい」
2018年3月30日 00:00
- 2018年3月29日 会見
- 2018年6月2日 開通
NEXCO東日本(東日本高速道路)は3月29日、東京・霞が関の本社において定例会見を開催し、すでに発表している外環道(東京外かく環状道路) 三郷南IC(インターチェンジ)~高谷JCT(ジャンクション)間(延長15.5km、4車線)と、国道298号の国道6号~国道357号間(延長11.4km、4車線)の開通について、代表取締役社長の廣瀨博氏があらためて説明を行なった。
同区間は6月2日に開通、開通式典も同日行なわれる予定となっている。
6月2日の開通で、外環道全体の計画である約120kmのうち約6割が完成。関越自動車道(大泉JCT)、東北自動車道(川口JCT)、常磐自動車道 (三郷JCT)、東関東自動車道(高谷JCT)が結ばれることになる。
これにより都心の交通の円滑化、物流の生産性向上が期待され、例えば高谷JCT~大泉JCTの所要時間が都心ルートだと約60分のところ、外環ルートだと約42分と約18分短縮、同じく高谷JCT~川口JCTが約54分から約28分と約26分短縮、高谷JCT~三郷JCTが約43分から約17分と約26分短縮されるという。
この区間は首都圏の道路交通の骨格である3環状道路の一部として、1969年に都市計画がスタート。その後1998年に修正が加わり、事業用地の取得、高速道路工事の施工と「開通までに半世紀を要した大事業だった」と振り返った。
さらに国道298号も開通することで、市川~松戸エリアの渋滞が緩和し、これまで児童の通学路などとしても使われる生活道路への迂回流入といった問題についても改善が期待されている。
広域的にも、高谷JCTは成田空港と羽田空港の中間に位置し、東関東道や首都高(首都高速道路)湾岸線からの首都高経由など交通量が分散、アクセス性が大きく向上。東京ディズニーリゾートへもつくばエリアからの所要時間が都心ルートだと約87分のところ、外環ルートだと約18分短縮の約69分と、観光交流の促進にも寄与する。
廣瀨社長は開通までに協力を得られた地域住民や関係者に感謝を示し、「6月2日の開通式典では皆さんと開通を祝いたい」と述べた。
この外環道 三郷南IC~高谷JCTの開通による走行可能区間の延長に伴い、外環道の上限料金が6月2日から変更となる。上限額を750円から1020円に引き上げ、現金払いの場合は750円から1020円となる(ETCを利用の場合は変わらず)。これにより、開通済み区間である大泉IC~三郷ICの料金所での支払額が改定される。
外環道迂回利用割引の対象を、首都高都心環状線と常磐道、京葉道路または東関東道の間について、外環道 三郷JCT~京葉JCT/京葉JCT~高谷JCTを迂回経路として追加する。料金の詳細については、NEXCO東日本のニュースリリースをご参照いただきたい。