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ジェットスター、セントレア拠点開設。お披露目会を実施
中部国際空港路線網のさらなる拡充に加え、より効率的な整備や運航を実施
2018年3月26日 20:15
- 2018年3月26日 開催
ジェットスター・ジャパンは3月26日、セントレア(中部国際空港)を成田国際空港、関空(関西国際空港)に続く3番目の拠点とすべく、セントレアで3月21日より実際に整備基地が開設され運用を開始していることを発表した。
ジェットスター・ジャパンは現在機材を21機保有しているが、東京、大阪、名古屋の三大都市の空港に拠点を置く唯一のLCCとして路線の拡充、利便性の向上を図るために、28機に増やす計画を2017年に発表している。このことについて具体的に人員の採用などが進んでいることも含めて、ジェットスター・ジャパン 代表取締役会長の片岡優氏がお披露目会で報告した。
地域の利用者の利便性向上と空港の発展がジェットスターとセントレアの目指すこと
あいさつに立った片岡氏は「2017年に私どもの拠点化計画を発表させていただきました。それから準備を進め、3月20日に国土交通省から中部国際空港での整備基地の認可をいただきました。その翌日の3月21日より実際に整備基地が開設され、運用を開始いたしましたことをお伝えいたします。
整備基地を開設することによりまして、飛行機のより有効な活用、そして中部空港での私どもの便の増便、例えばよりよいスケジュールを提供できるようになると思っております。それによるお客さまの利便性の向上にも期待しております。
プラスしてデイリーチェックという飛行機の毎日のチェックなど整備業務を行ないます。それによる航空機の定時運航率、そして運休などを極限まで少なくすることができるよう運航品質を上げることも可能になると思われます。このことにより、ますます中部国際空港からジェットスターを国内、そして国際便にも広めていきたいと考えております」と語った。
また、「この3月31日に、中部国際空港が開港してちょうど5年になります。この5年間で、中部国際空港でジェットスター・ジャパンをご利用いただいた方は350万人になりました。引き続き、500万人、1000万人のお客さまをターゲットとして目指し、中部国際空港でもしっかりと路線を拡大し、お客さまにも根付いていただきたいと思っております」ともコメントした。
2017年の計画発表時からの進捗状況などについては、「スタートの時点では、まず1機を夜間駐機します。その後は計画どおり、第1段階として3機まで駐機する予定です。3機が入る具体的な時期はまだ話せませんが、冬スケジュールを狙っていますので秋までにはと考えています。
人員に関しては、スタート時点では整備のスタッフが5名、CA(客室乗務員)が24名、パイロット(運航乗務員)は数名を成田から通わせることで対応しますが、3機以上になった場合は乗務員と整備士合わせて100名程度の人員確保を考えている点も計画どおりです。特に優先しているわけではありませんが、今回採用したスタッフは中京地区出身者が多いです。基地ができるということは乗務員などのスタッフも増えることになりますので、増便やダイヤの見直しなども今後行なっていく予定です。具体的にどこを増便するのかは、今日(3月26日)時点では発表できる状態ではありませんが、今週中にはメディアの皆さん含め、発表したいと考えております」と近々に増便に関する発表を行なう可能性があることを明かした。
セントレアの友添氏は「今日、タンスの中からもっともオレンジに近いネクタイをしてきました」と報道陣の笑いをとったあとに、「2017年にジェットスターの拠点化の発表があってから、今日の日を迎えることを大変うれしく思っております。実態が伴ってきたと言うことになります。
皆さんご存知のとおり、私どもにとってはうれしいことでございまして、LCCのご利用率は中部地域ではまだまだ低いです。関東地域では成田で3割強、関西では4割以上、ですが私どもは10%ちょっとです。そんななか、ジェットスターさんは国内外でLCCのマーケットを開拓され、いろいろなお客さまの利便性を打ち出されてきた航空会社でございますので、私どもに便を下ろしていただきマーケットを開拓していただけるのは、地域の皆さんにも大変お役に立つということですし、私ども空港が発展する大きな基盤になってくると思っております。
さらに私どもが大変うれしいことは、今1万人強のメンバーが居るのですが、ジェットスターさんが拠点を開発していただくことによって雇用もさらに増えていく。ジェットスターさんがこちらに来ていただくことが、いろんな面で中部国際空港には非常によいことだと思いますので、皆さんもぜひこれからもセントレアとジェットスターを応援していただければと思います」と歓迎の気持ちを語った。