大谷翔平選手、サポート契約を結んだJALのロサンゼルス線で出発

大谷翔平選手とJALはサポート契約を2月1日に締結。同日、JALが運航するJL062便に乗って、ロサンゼルスへ出発した

　2018年から米MLBのロサンゼルス・エンゼルスへ入団する大谷翔平選手が、1年目のシーズンに向けて、成田空港からJAL（日本航空）が運航するJL062便でアメリカへ向かった。

　出発前には成田空港第2ターミナルのSKYRIUMで出発セレモニーが開かれ、合わせて大谷翔平選手とJALがサポート契約を締結したことを発表した。

大谷翔平選手とJALがサポート契約を締結したことを大変うれしく思います

日本航空株式会社 代表取締役専務執行役員 大川順子氏

　出発セレモニーで登壇した、JAL 代表取締役専務執行役員の大川順子氏は、2月1日付けで、大谷翔平選手とJALがサポート契約を締結したことを発表し、「この契約締結を大変うれしく思います」と挨拶。

「プロになられるときに、プロの世界でも投手、打者として二刀流でやっていくときに、世間を驚かせ、いろいろな意見がありました。しかしその後、圧巻のプレイで私たちを感動させてくれました。二刀流を実現なさいました。

　大きな体からの剛速球、豪快なホームラン、まるでマンガの世界にしか存在しないようなスーパースターだと思います。そのプレイが日本で見られなくなるのは少し残念ですが、これまで培われてきた力を存分に発揮なさって、メジャーリーグで活躍していただきたいと思います。JALも全力で応援させていただきます。大谷選手、がんばってください！」と、エールを送った。JALは今後、大谷翔平選手の渡航などに関してグループでサポートを行なっていく。契約期間は「複数年」とのこと。

自分の力を信じて今日からJALさんと一緒にがんばっていきたい

会場に現われた大谷翔平選手に、JALから約60cmの巨大クレープとモデルプレーンが贈られた

　大谷翔平選手はスイーツ男子と呼ばれるほどのスイーツ好きということで、JALから約60cmの巨大クレープと、大谷翔平選手の顔写真をプリントしたモデルプレーン（ボーイング 787-9型機、登録記号：JA861J）が贈られた。

　今回のサポート契約締結に対し大谷翔平選手は、「新しい挑戦に対してJALさんにサポートいただけることを本当にうれしく思っています。自分の力を信じて今日からJALさんと一緒にがんばっていきたいと思っています。ありがとうございました」と挨拶した。

約60cmの巨大クレープと、大谷翔平選手の顔写真をプリントしたモデルプレーン（ボーイング 787-9型機、登録記号：JA861J）が贈られた

パスポートと野球道具と気持ちがあればなんでもできると思ってアメリカに行きたい

質問に答える大谷翔平選手

　出発セレモニーの最後に記者からの質問に答える時間が設けられた。今の気持ちを問われ、「とてもワクワクしていますし、JALさんのサポートをうれしく感じています。楽しみだな、という気持ちが一番。不安も少しありますが、行ってみないと分からないこともたくさんあるので、自分でできることをしっかり一つずつやっていきたいと思います」と答えた。

　また、「日本の野球界でがんばってほしい選手は？」という質問には「清宮くん、って言ってほしいんですか？」と会場の笑いを誘った。

　同じ日の午前に羽田空港からアメリカに出発したMLBの先輩・田中将大選手が、記者から大谷翔平選手へのアドバイスを求められ、「国が違う、文化が違うということを当たり前と思っていれば、すべてのことに柔軟に対応できると思う」という言葉があった（関連記事）ことを記者から教えられると、「行ってみないと分からないかなと思いますが、そういうお言葉をいただけることはすごく幸せなことだなと思っています。うまく対応できるように、柔軟にやっていきたいです」と答えた。

　今日のネクタイの色が赤である理由を問われると「JALの赤ということで」と笑顔を見せ、大谷翔平選手を応援する日本人が多くアメリカに渡航するのではと問われると、「もしいるならうれしいと思いますし、よいプレイを数多く見せられるようにがんばりたいと思うので、ぜひJALでお越しいただけたら」としっかりアピール。

　理想とする選手像について問われると「一番野球がうまい選手になりたいと思って小さいころからがんばってきたので、そのシンプルな目標に向かっていきたいです」と信念を語った。

　日本から持って行くものについての質問には「最小限の荷物です。パスポートと野球道具と気持ちがあればなんでもできると思ってアメリカに行きたいと思います」と答えた。大谷翔平選手はJL062便に搭乗し、定刻から9分ほど遅れた17時14分にロサンゼルスへ旅立っていった。