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ジェットスター、九州5都市目の成田~宮崎線就航。次は長崎線が最有力
地方路線としては初となる貨物事業も同時開始
2017年12月25日 22:19
- 2017年12月21日 就航
ジェットスター・ジャパンは12月21日、成田~宮崎線を就航した。同社としては国内線12都市目、九州では福岡/鹿児島/大分/熊本に続く5都市目となり、ジェットスター・ジャパンの国内線はLCCとしては最多の17路線となった。
成田からの初便となる11時30分発のGK633便では、同社スタッフらが乗客に記念品をプレゼントし、ウォーターキャノンでの祝福もあった。
ジェットスター・ジャパンの成田国際空港~宮崎空港線
GK633便:成田(11時30分)発~宮崎(13時40分)着、毎日運航
GK634便:宮崎(14時20分)発~成田(16時00分)着、毎日運航 ※木曜のみ14時20分発~15時55分着
使用機材はエアバス A320型機で、片道5990円(エコノミーStarterクラス)からの運賃で、毎日1日1往復する。成田~宮崎線は定期運航便としては初。また、この成田~宮崎線では地方路線としては初となる貨物事業も同時に開始。成田からの初便では貨物は乗せていないが、宮崎からの便では貨物用5コンテナのうち4コンテナが埋まっていて、積載する予定になっていた。すでに同社では、成田、関西、中部を発着する10路線で貨物事業を行なっており、今回の成田~宮崎線が加わると11路線となる。
GK633便の出発する成田第3ターミナル163番ゲートでは、ジェットスター・ジャパン 取締役 常務執行役員の藤岡秀多氏とジェットスター・ジャパン 取締役 チーフエグゼクティブアドバイザーのニック・ローラック氏がスタッフとともに乗客に記念品をプレゼントした。また、ローラック取締役は、英語で案内のアナウンスを行ない、乗客に向け挨拶もしていた。
GK633便は165人(幼児6人含む)の乗客を乗せ、定刻から12分遅れ11時42分にプッシュバックを開始。滑走路までの間で、ウォーターキャノンと同社の「ジェットスタージャンプ」で同機を祝福。12時ちょうどにA滑走路から飛び立っていった。
藤岡氏は囲み取材にも応じ、「宮崎は首都圏と地方の流動においても全国ベスト10にある有望な路線、観光地にも恵まれグルメもあり、魅力的な県、首都圏から初のLCC就航になるので、期待が集まっていると聞いている。LCCのなかで国内線のネットワークが一番豊富なのだが、ここ数年は国際線の充実に注力してきた。国内線での新路線就航は熊本以来の約3年ぶり、九州5番目の路線就航でワクワクする気持ちでいる」と成田~宮崎線就航のうれしさをにじませていた。
搭乗率の目標に関しては、「搭乗率の目標は立てていないが、今日のGK633便は満席になっている。宮崎からのGK634便も98%程度でほぼ満席の予約が入っている。昨年度全体の搭乗率は85%程度あるので、その程度には育ってくれればと思っている」との回答。
さらに、宮崎線で始まった地方の貨物事業に関しては、「すでに幹線を結ぶ貨物を扱っているのだが、ローカル路線では取り扱っていなかった。宮崎では就航と同時に貨物の扱いを始めることができた。荷物の流れは、地方から首都圏に向かう。宮崎の旬の生鮮食料品を各地に運べる。エアバス A320型機は7台コンテナが積め、その内5台を貨物にあてる。今日の宮崎からの便では4台分が埋まっている」と、順調な滑り出しの報告があった。
今後の新路線については、すでに成田~長崎線が予告されているが、「成田~長崎線は着々と準備中。時期はまだ正確にはお伝えできない。次の候補地としては最も有力なことは確か」と、さらに成田と九州との路線が拡充することは確実のようだ。