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ジェットスター、九州5都市目の成田~宮崎線就航。次は長崎線が最有力

地方路線としては初となる貨物事業も同時開始

2017年12月21日 就航

ジェットスター・ジャパン、成田~宮崎線を就航。成田からの初便となるGK633便

 ジェットスター・ジャパンは12月21日、成田~宮崎線を就航した。同社としては国内線12都市目、九州では福岡/鹿児島/大分/熊本に続く5都市目となり、ジェットスター・ジャパンの国内線はLCCとしては最多の17路線となった。

 成田からの初便となる11時30分発のGK633便では、同社スタッフらが乗客に記念品をプレゼントし、ウォーターキャノンでの祝福もあった。

ジェットスター・ジャパン株式会社 取締役 常務執行役員 藤岡秀多氏(左)や同社スタッフが乗客を見送った
ジェットスター・ジャパンの成田国際空港~宮崎空港線

GK633便:成田(11時30分)発~宮崎(13時40分)着、毎日運航
GK634便:宮崎(14時20分)発~成田(16時00分)着、毎日運航 ※木曜のみ14時20分発~15時55分着

 使用機材はエアバス A320型機で、片道5990円(エコノミーStarterクラス)からの運賃で、毎日1日1往復する。成田~宮崎線は定期運航便としては初。また、この成田~宮崎線では地方路線としては初となる貨物事業も同時に開始。成田からの初便では貨物は乗せていないが、宮崎からの便では貨物用5コンテナのうち4コンテナが埋まっていて、積載する予定になっていた。すでに同社では、成田、関西、中部を発着する10路線で貨物事業を行なっており、今回の成田~宮崎線が加わると11路線となる。

 GK633便の出発する成田第3ターミナル163番ゲートでは、ジェットスター・ジャパン 取締役 常務執行役員の藤岡秀多氏とジェットスター・ジャパン 取締役 チーフエグゼクティブアドバイザーのニック・ローラック氏がスタッフとともに乗客に記念品をプレゼントした。また、ローラック取締役は、英語で案内のアナウンスを行ない、乗客に向け挨拶もしていた。

GK633便は成田第3ターミナルの163番ゲートから出発
電光掲示板にも案内が掲載されている
GK633便の搭乗アナウンス。宮崎への初便が満席の報告と、今後も路線網を拡充することの挨拶があった
ジェットスター・ジャパン株式会社 取締役 チーフエグゼクティブアドバイザー ニック・ローラック氏が今後も安全かつ低価格の旅を提供し続けたいと英語でアナウンス
乗客に記念品をプレゼント
GK633便に搭乗中
エアバス A320型機、登録記号JA07JJ
荷物の運び込みに少々時間がかかっている
機体の前での記念撮影

 GK633便は165人(幼児6人含む)の乗客を乗せ、定刻から12分遅れ11時42分にプッシュバックを開始。滑走路までの間で、ウォーターキャノンと同社の「ジェットスタージャンプ」で同機を祝福。12時ちょうどにA滑走路から飛び立っていった。

11時36分にドアが閉まる
ジェットスター・ジャパンのスタッフが手を振って見送り
11時42分にプッシュバックを開始
エアバス A320型機。シルバーが青空に映える
滑走路までの間ウォーターキャノンで祝福
GK633便が進んでくる
「ジェットスタージャンプ」で祝福!!
さらにジェットスタージャンプ!
滑走路へと進んでいくGK633便

 藤岡氏は囲み取材にも応じ、「宮崎は首都圏と地方の流動においても全国ベスト10にある有望な路線、観光地にも恵まれグルメもあり、魅力的な県、首都圏から初のLCC就航になるので、期待が集まっていると聞いている。LCCのなかで国内線のネットワークが一番豊富なのだが、ここ数年は国際線の充実に注力してきた。国内線での新路線就航は熊本以来の約3年ぶり、九州5番目の路線就航でワクワクする気持ちでいる」と成田~宮崎線就航のうれしさをにじませていた。

 搭乗率の目標に関しては、「搭乗率の目標は立てていないが、今日のGK633便は満席になっている。宮崎からのGK634便も98%程度でほぼ満席の予約が入っている。昨年度全体の搭乗率は85%程度あるので、その程度には育ってくれればと思っている」との回答。

 さらに、宮崎線で始まった地方の貨物事業に関しては、「すでに幹線を結ぶ貨物を扱っているのだが、ローカル路線では取り扱っていなかった。宮崎では就航と同時に貨物の扱いを始めることができた。荷物の流れは、地方から首都圏に向かう。宮崎の旬の生鮮食料品を各地に運べる。エアバス A320型機は7台コンテナが積め、その内5台を貨物にあてる。今日の宮崎からの便では4台分が埋まっている」と、順調な滑り出しの報告があった。

 今後の新路線については、すでに成田~長崎線が予告されているが、「成田~長崎線は着々と準備中。時期はまだ正確にはお伝えできない。次の候補地としては最も有力なことは確か」と、さらに成田と九州との路線が拡充することは確実のようだ。

囲み取材に応じるジェットスター・ジャパン株式会社 取締役 常務執行役員 藤岡秀多氏
GK633便の乗客に配られた記念品
千葉の成田山の参道にあり、お土産として人気の「なごみの米屋」の一口羊羹とぴーなっつ最中。第3ターミナルの東京食賓館でも購入可能
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