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機内はスパイダーマンだらけ! ジェットスターの「スパイダージェット」初便同乗レポート
40名のコスプレイヤーが集結、特製グッズが当たる抽選会なども
2017年6月23日 00:00
- 2017年6月21日 開催
ジェットスター・ジャパンは6月21日、特別塗装機「スパイダージェット」の運航を開始した。このスパイダージェットは、8月11日に公開される映画「スパイダーマン:ホームカミング」とのコラボレーション企画として運航される。キャンペーンでは、スパイダーマンのコスチュームで初便に搭乗する人を募集。6月21日成田発の初便には、キャンペーンに当選した40名のスパイダーマンが搭乗した。初便運航のセレモニーや出発の見送りは別の記事で紹介しているが、本稿ではスパイダージェット初便機内の模様をお伝えする。
朝7時30分ごろ、成田空港第3ターミナルに参加者たちが集合。受付を済ませたあとセキュリティチェックを通り、コスチュームに着替えてサテライトの162番ゲートに集合した。今回の初便に搭乗するキャンペーンに当選したスパイダーマンは、応募数391件から選ばれた40名。夫婦や家族で参加している人もいた。福岡や広島など遠方からの参加者は、前日に東京に来て、1泊して成田に来たという。
出発ゲートに集まるスパイダーマンの集団は色合いからも遠くから目立ち、サテライトに来た多くの乗客から視線を浴びていた。ただ、参加者の多くが余興でコスチュームを着たというよりも普段から着慣れているようで、視線を感じると手を振ったり、ポーズを撮ったりと気さくに立ち振る舞っていた。そのため、多くの一般客から一緒に撮影をリクエストされており、ポーズを決めて楽しく記念写真に応じていた。
ゲート前では出発セレモニーの開催準備が進んでいたが、参加者はこれを待たず一般の乗客よりも早くゲートを通過。セレモニーに参加したマーベル公認スパイダーマンやアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、マイティ・ソーのコスプレイヤーたちに見送られ、スパイダージェットとの記念撮影となった。撮影後には搭乗し、スパイダーマンのコスプレをした参加者は、後部座席に集められた。
一方、ゲートではセレモニーが終わり、一般の乗客の搭乗が始まる。ゲートでは、ジェットスター・ジャパン 代表取締役会長の片岡優氏、アベンジャーズのコスプレイヤーらが、乗客にスパイダージェット搭乗記念のプレゼントを手渡した。
機内では、機体が動き出すまで撮影大会のような雰囲気で、スパイダーマン同士がお互い、カメラやスマートフォンを向け合って楽しんでいた。9時44分、機体前方のドアが閉まり、9時45分には定刻どおりにエプロンを離れた。強い雨が降る悪天候のなか、10時11分にGK203便は離陸。離陸の瞬間、スパイダーマンたちから歓声が上がった。
10時17分、シートベルトのサインが消えると再び撮影会となり、後部座席は盛り上がった。一般的に、飛行機で隣り合った見ず知らずの乗客と楽しく会話をすることはないと思うが、バージョンこそ違えど前後左右が自分と同じスパイダーマンの格好をしている。さらに共通の話題も分かっているので、自然と会話も生まれる。学生の修学旅行のようなイメージだが、参加者は良識ある大人ばかりのため、騒ぐのではなく盛り上がるといった感じだ。奇妙なのは、みんながマスクをしたままなので表情がまったく分からないこと。
程なくして、ドリンクサービスとなった。このドリンクに使われる紙コップも「スパイダーマン:ホームカミング」特製ものだ。記念としてコップを持ち帰る参加者も多かった。さらに機内販売「ジェットスターカフェ」でも、紙コップが使われる。機内販売で購入すると特製マグネットがもらえるとあって、注文する参加者も多かった。
フライトも後半になり、機内前方にジェットスター・ジャパン 代表取締役会長の片岡優氏、公式スパイダーマン、CA(客室乗務員)などが並んだ。片岡氏は、「本日はGK203便、スパイダージェット初便にご搭乗いただきまして誠にありがとうございます。スパイダーマンも同乗しています。ぜひ、思い出に残る楽しい空の旅をお過ごしください」と挨拶した。続いて抽選会が開催された。抽選で「スパイダーマン:ホームカミング」特別グッズがプレゼントされる。当選者は2名。
抽選方法は、座席の数字とアルファベット、それぞれが書かれたカードを封筒から片岡氏が引くというもの。最初に引いたのは「B」のカード。続いて引いたのが「7」。つまり当選したのは、7Bに座る乗客だ。運よくその座席に座っていたのは、中国から来た女性。女性は前方に招かれる。
続いて2人目は、今回のキャンペーン参加者から当選者が出た。1人目に続いて2人目も女性。彼女は20歳の学生だという。キャンペーンでの当選に加え抽選会での当選と、ダブルの幸運に恵まれた。片岡氏から特別グッズを贈られる2人。特別グッズは、「スパイダーマン:ホームカミング」特製のヘッドセットとサングラスだった。
抽選会が終わり、マーベル公認スパイダーマンが各座席にサービスで回る。一般の乗客たちも公式スパイダーマンと記念撮影をするなど楽しい旅になったようだ。
東京~大阪間はそもそも飛行時間は長くないが、イベントなどがあり、さらにあっという間のフライトだった。あいにくの悪天候のため、定刻より遅れて11時29分に到着。飛行距離696km、1時間44分のフライトが終了した。
一般の乗客がすべて降りたあと、雨の降るなかタラップを下りる参加者たち。成田空港での見送りとは別に、関西国際空港でも報道陣が待ち構えていたが、そこでも待ち構えた報道陣に手を振ったりポーズをとったりとノリノリの参加者。公式スパイダーマンと一緒に報道陣のリクエストに応えていた。
参加者たちはそのあと、バスでゲートまで移動して解散となった。キャンペーンでは、初便搭乗の復路として、当日か翌日の関空~成田線のチケットもプレゼントされた。多くの参加者がその日は大阪を観光し、1泊して翌日帰るとのこと。大阪から来た参加者は、そのまま帰宅するということだった。
関空に到着したスパイダージェットは、引き続きGK355便として沖縄に向けて出発。GK355便が出発する211番ゲートでは、公式スパイダーマン、片岡氏らが成田空港同様に搭乗者に記念品を配布していた。キャンペーン参加者にも配布されたこの記念品には、「スパイダーマン:ホームカミング」のショルダーポーチに、搭乗証明書、うちわ、Tシャツ、ノートなどが入っていた。