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宝塚渋滞を解消する2018年3月の全通に向けた一歩。新名神 高槻JCT・IC~川西IC間が開通
12月10日15時に約26.2kmが開通
2017年12月10日 18:01
- 2017年12月10日 開通
NEXCO西日本(西日本高速道路)は12月10日15時に、新名神高速道路(E1A)高槻JCT(ジャンクション)・IC(インターチェンジ)~川西IC間の約26.2kmを開通した。
今回開通した区間は、トンネルや橋梁といった構造物が約70%を占め、区間内に茨木千提寺IC、箕面とどろみIC、茨木千提寺PA(パーキングエリア)を設置。高槻JCTからは新名神と名神高速道路が利用可能となる。
この路線の開通により、大阪北部地域および川西地域から周辺高速道路ネットワークへのアクセス性が向上するとともに、移動時間の短縮や物流の円滑化といった地域の活性化、名神高速と中国自動車道の代替路や大規模災害時のバックアップ機能などが期待されている。なお、今回開通した区間より先となる高槻JCT・IC~神戸JCTの約43.1kmの開通は、2017年度末の2018年3月を予定している。
開通日となった10日には、高槻IC付近で開通式典を実施。同時に高槻市による「高槻ハイウェイウォーキング」が開催され、家族連れなど多くの人が集まった。
式典では、初めに主催者の西日本高速道路 代表取締役社長 石塚由成氏が登壇。建設中に発生した事故について哀悼の意を表わしたほか、沿線の地域住民などに対する感謝を述べ、「地域間のいっそうの連携や、名神、中国道とのダブルネットワークによる渋滞の解消などに寄与する」と今後についての期待を語った。加えて、残る区間の工事について「安全最優先で進め、新名神高速道路全線の開通に向け、最大限の努力をしてまいります」と今後について話し、挨拶を締めくくった。
続けて、大阪府、兵庫県および開通区間沿線の市町を代表して、大阪府知事 松井一郎氏の代理として出席した大阪府 副知事 竹内廣行氏が、「我が国の産業や経済活動を支え、国際競争力の強化に大きく貢献する広域交通インフラ」「残る区間の1日も早い開通に向け、引き続き関係機関と連携し、高速道路ネットワークをはじめとする交通・物流機能の強化に向けたインフラの整備を着実に進める」と松井氏からの祝辞を代読した。
また、来賓として大阪や兵庫から選出された衆参国会議員が多数臨席し、一言ずつ謝辞を述べた。新名神高速道路建設促進議員連盟 会長の衆議院議員 伊吹文明氏は「まだまだ新名神高速道路は開通していない区間がたくさんございまして、まだ1本の道路としては完成をしたとは言えません。力を合わせて全面開通に努力をいたします」、元大阪府知事で現在は参議院議員の太田房江氏は「今回の開通により、大阪北部の利便性は格段に高まり、街づくりの推進などに大きな役割を果たすものと期待しております」と述べた。
沿線地域などからの「期待の声」を集めたビデオレターを上映したのち、建設報告を実施。最後に、来賓および関係者によるテープカットとくす玉開披、開通パレードが行なわれ、開通式典は終了した。